とある"10時の勝負"
3日ほど前、ある『勝負』の話をしたと思う。
私は負け、彼女が勝った。
今日はその詳細を、語ろうと思う。
10時打ちーーー。
この言葉、聞いたことがあるだろうか。
恐らくないだろう。
これは、鉄道ファンや旅行ファンにとっては馴染みのある言葉だ。
世の中にはプレミアチケットというものが存在する。
よくあるのは、ライブのチケットだろうか。
私は詳しくないが、違法であるのだろうが転売されたら非常に高値で売れると聞くので、それだけ価値が高いものなのだろう。
鉄道の世界にも、プレミアチケットが、ある。
寝台列車のチケットである。
私は鉄道が好きだ。
いわゆる、乗り鉄。鉄道を利用して遠くまで旅をするのが、たまらない。
そんな鉄道の旅に最大の風情を与えてくれるのが、寝台列車である。
少し前までは、東京から九州方面、上野から東北・北海道方面と大量の寝台列車が走っていたのだが、車両の老朽化と需要の低迷により、現在、毎日運行している寝台列車は、サンライズエクスプレスのみとなった。
東京を22時に出発。
ベッドを備えた個室で優雅な時間を楽しみ、翌朝6時過ぎには岡山に到着。
高松行きと出雲市行きに分かれ、目的地を目指す。
今回は、11月に、サンライズ出雲に乗ろうと計画していた。
部屋にはいくつかの種類がある。
最もオーソドックスなのは、シングルと呼ばれる1人用の部屋である。
非常に快適なのだが、今回は2人旅だ。せっかくなので2人用の個室を取りたいと考えた。
シングルツインと呼ばれる部屋は、6部屋しかない。
そこで必要になるのが、10時打ちだ。
JR特急の指定券は、乗車日の1ヶ月前の10時に発売となる。
本日の10/8のチケットを取りたい場合は、9/8の10時に発売となる。
つまり、10時に一斉に発売となるのである。
そこで、"10時打ち"が発生する。
全国のJRの駅員が、一斉に端末を叩くのである。乗客の期待を感じながら。。
以前は、事前予約というものがあった。
当日の朝7時などに窓口に行き、10時打ちを頼むのである。
しかし、最近はこれが廃止されている。
つまり、10時に窓口に行くしか方法がないのである。
これにはリスクが伴う。窓口が混んでいて、10:10などになろうものなら、6室など一瞬で埋まってしまう。
彼女と2つの駅に分かれ、勝負に挑むことになった。
9:40頃に着いて様子を伺う。
続々と人々がやってくる。
9:57になる。おじいさんが並ぶ。続けて自分も並ぶ。10:00の前に窓口にたどり着くだろうか。
うおっ。おじいさんが、窓口で何やら揉め始めた。
時計を見る。9:59:35
まずい。
10:00:00
おじいさんは話し続けている。
終わった。
その時彼女から連絡が入った。
戦勝報告であった。
本当に嬉しいが、少し悔しい。笑
15年の乗り鉄歴も、時には運に恵まれないこともある。(ということにする)
ビギナーズラック、あるいは日頃の行いが良いからなのか分からないが、ここはせっかく取ってくれたチケットである。ありがたく楽しむことにしたい。
私たちの、というよりは、彼女の勝利であった。
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○12km走った!!
○美味しいラーメン食べた!
○同期旅行の計画を仲間に頼んだ!
○スタプラつけた!
●英語やらなきゃ。。
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今日も面白いことに応募してみた。その話は、また今度。
では、また。