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痒い所に手が届く

最近、なんかいいなぁ。と思った言葉がある。

夜中にインスタを眺めながらふと目に止まった投稿文だ。

「深夜のラジオを聴きながら、今夜はドーナツ作りで夜更かしを。」



北欧、暮らしの道具店というショップアカウントがあげたドーナツのレシピの投稿だ。(この下にドーナツのレシピが書いてある)

なんか、心地良くないですか?
投げて欲しい場所にボールを投げたみたいな。
痒い所に手が届くような。そんな言葉。

ここのショップはインテリアや食器などを含めた生活雑貨のお店なので、このコピーと一連の文章たちはそこまで購買に直結するわけではない。

でも、セールスの雰囲気がプンプンするSNS広告が多いなか、こういうエモーショナルで、ポエムチックな文章が流れていると自然と読み入ってしまう。

↑語彙が無さすぎて「エモい」という表現しか出てこず、せめてもの思いで「エモーショナル」と略さず言ってみた。

深夜×コンビニ、深夜×ラジオ....

深夜というシチュエーションは、なんとも魅力的で人をワクワクさせる言葉だ。

夜のひとときほど、ゆっくり、心地よく流れる時間はない。(単に私が夜型人間なだけかもしれないが)

深夜に急になにかしたくなる気持ちもわかる。

ジグソーパズル然り、映画ドラマ鑑賞然り、読書然り。そして料理も...

また、料理も手の込んだものが作りたくなるのよな。
レンチン料理とかじゃなくて、お菓子とかね。

通常ドーナツのレシピを提案する場合、

「学校帰りのお子様のおやつにいかが?」

というようなシチュエーションが頭に思い浮かぶが、

ここのショップアカウントは敢えて「深夜ラジオのお供に」という真逆のシチュエーションを提案している。

そこまで戦略的に考えている訳ではないかもしれないが、
ここのショップアカウントを覗くような人は、
多分丁寧な暮らしに憧れているし、家具は全部無印良品だし、YouTubeでルーティン系のvlogを観ている。

そういう人たちには絶対に刺さりまくるシチュエーションと文章なのだ。

そう考えると、ストライクゾーンが広ければいいってもんでもないなぁと思う。

結局、誰かにぶっ刺さるような言葉や文章を書けた時、それが一番うれしいのかもしれない!





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