#1 推しという存在
1.自己紹介
初めまして。ぽろ谷といいます。
普段は成人男性同性愛者を生業としています。
好きなことはカラオケ、ゲーム、散財。
嫌いなことは掃除、iQOSの充電を待っている時。
好きな食べ物は、みたらし団子。
嫌いな食べ物は、生魚。
好きな……人は……
推し───。
そうこれは、ただのオタクの日常。
推しと愉快なオタク達のなんてことのないお話し。
これで自己紹介、大丈夫そ?
2.推しという存在
早速、第一話はじまりはじまり〜!
皆さんは、推しという存在を知っていますでしょうか?
という感じらしいです。世の中には同担拒否と呼ばれる複雑な感情を持ち合わせている方もいるので一概にこうだとは言えませんが、概ねこうでしょう。
俺は、そんな推しという存在に出会ってしまったのです。
あの日は、普通に彼氏がムカついたので別れをブチギレ申し上げて美緒48歳になっていた日でした。
YouTubeで音楽をディグることが趣味のひとつで、その日もディグを生業としていました。
そして、ついにやってきます。その瞬間が。
彼は弾き語りや雑談配信をメインに活動しているケモノVtuberでした。その時に自分が見たのは弾き語りのショート動画で自分の好きな曲を歌ってくれていました。
その歌声が、自分の傷ついた心にスッと沁み込んできて…「え、待って。聖歌(†ホーリー・ソング)?」と思ったのを覚えています。
たまたまライブ配信をその時にしていて、覗いて見ようと思い勇気を振り絞りました。Vtuberという存在にあまり関わってこなかったのもあり、とても緊張していました。
ライブ配信の内容は、深夜だったのもありその方のオフな部分を見れる雑談配信となっており、とてもゆったりとした時間が流れていました。
普段の声もとても素敵で、リスナーの皆さんも面白いコメントをして和やかな空気感でした。自分が見ていたタイミングでルームシェアについて話をしていました。その勢いで思いっきってコメントをしてみよう!そう思いました。
そして、書いたコメントが以下の物となります。
「初見です!いきなりなんですが、自分も同棲いいですか!?!?」
ミスった。そう思いました。彼からの反応を待っている時、金玉が捩れる思いでした。(金玉が捩れると痛いことから、心が痛んでいる様)
そして彼からの返答は……
「ん?ん〜ん〜ん〜、まぁ…な、初めてでもまぁ、うん、初めましてでもな、そういうのあるしな。ええと思うよ。」
困らせちゃった〜〜〜!!!!!
関西の方のマジトーンエグい〜〜〜!!!
推し活人生、約10分程度で終焉──。
そのまま続けてコメントをする神経の太さは持ち合わせておらず、気づいたらそのまま寝落ちをしていました。
後から聞くと、この事は推し自身覚えていないらしく、俺の初コメントは別のものだと認識していたらしい。オタク仲間にもこれを話した時、なんか居た気はする…と言われみんなでアーカイブを漁り出したが何故か俺のそのコメントは見つからず、記憶の中だけにしか存在しないヤバコメントとなったこともまた別の機会に話せればと思う。
まぁ、そんなこんなで翌日からこの失敗を帳消しにしよう!という気持ちで、推しのことを調べまくることにしました。あのコメント欄に居た様子のおかしなオタク達(褒め言葉)の事も観察したかったので、Xで使ってないアカウントを推し活アカウントして稼働。
告知ポストを見れればいいかなぁくらいに思っていたのですが、それから数日後─。
え、は????え???
なんかフォロー返ってきとるが???
え、ミス or アムウェイ なんだけどこれ。
絶対騙されないからッッッ!
ですが、一向にフォローが外れる気配もなくリプライすら返してくれる時まである──。
え…?もしかして……ほんとに同棲してくれてるつもりなの………???あの時のコメントをずっと意識して──(前述した通り推し本人は覚えていないので100%違う)
俺のこと好きじゃ〜〜〜〜ん😉✨✨✨✨✨
1番終わりの感情なんだよなこれ。
俺のオタク人生はこうして幕を開けました。
幸せなことばかりではないかもしれないけど、一生懸命推すぞ…!俺だってちゃんとオタクなんだ…!
この時はそう思っていました──。
3.次回予告
オタクとしての人生をスタートさせたぽろ谷!彼の前に既存リスナーからの刺客達が現れる!
今まで連ねた夢は数知れず。夢小説歴10年のシロクマ─。
自称26歳、精神年齢50以上、料理裁縫なんでもこざれみんなの母─。
臭いがあるところに彼あり。日本を代表する臭いを探求するカモノハシ─。
時にはサカナ、時にはオオカミ。マジでなに─。
最古参の1人、奥ゆかしさこそが美そのもの。ほんとはガチ恋のタヌキ─。
え、待って???????リスナー濃くね?????てか、なんでほとんどみんな動物なん???????