対照実験
この世の中は何にも平等じゃないし、公平じゃない。
どれだけ他者と比べたって、比べられたって対照じゃないんだから気にするのはやめよう、と思うようになった。
高校生のころ、面白いくらいに他者と比べて一人で傷ついていた私としては大きな成長だと思う。
時間が経って、たくさんの人と関わる中で考え方が変わった。
きっかけは就職活動だ。
私は3回生で、周りは就職活動を始めている人がおそらく多く、内定を持っている人もいる。
おそらく多いと表現したのは、私がまだ何にも初めていないしコミュニティが狭すぎるからである。
あとはまだ大学生を満喫したくて現実を遠ざけているからだ。
ある程度就活をしている人に囲まれて過ごしているわけだからもちろん私は焦っていた。
そりゃ、多数派に囲まれたら仲間が少ないから焦るのは当たりまえだ。
でも、その多数派とどれだけ比べたって意味がないなと思った。
私は多数派に当てはまらないから。
多くの3回生はコロナ禍のリモート授業で単位を取りまくっているが、私は違う。
編入生で今年から入学し、2年で最低68単位取得しなければならない。
単純計算で4回生の春まで授業を限界まで取らなければ卒業出来ない。
そもそも条件が違うのに同じようにしたってなんにもならない。
まず私がしなければならないことは単位を出来るだけ取って、卒業に近づけることだ。
あと好成績を取って奨学金を打ち切られないようにすることだ。
卒業の見込みがある就活生とは違うんだもんね。
社会人になる前に大学生卒業出来るかわかんないもんな。
そう考えられるようになってから何でもかんでも比べるのはやめている。
比べられてもあんまり気にしないようになった。
だって対照実験じゃないんだもん。
全部一緒じゃないのに比べられても(^_^;)
ってなるんだもん。
ね。
なんか絶妙なメンタルを獲得してしまって逆に怖い自分もいる。
だから私も誰かと誰かを比べるのはやめることにした。
自分がそんなスタンスなのに比べていくってのも違う話で、自分がされて嫌なことはしちゃいけないと思っている。
でも、まだまだその意識のレベルは浅く、根強く残っている方に傾いてしまうから難しい。
誰かよりいいから選ばれる、じゃなくて
あなたがいいから選んだ、と言われるようになりたいし、自分もそうなりたいなと思いながら
先日友人から「高校生のころから自由人なのは見え隠れしてた」と言われたことに首をかしげている。