ほぼ日 みたもの きいたこと 4

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朝

朝起きて、飛行機に乗るために家を出るまでの間に、朝飯を調達しに近所のパン屋に行った。歩いて15分。近所か？本当に？
パン屋では昨日の廃棄パンを5個詰め合わせで売っていたので、買った。
中身を見ずに買ったので、買った後に中身がそれぞれ違うことに気がついた。
ちょっとデザートなパンが多かった。
朝はご飯派なので、久しぶりにパンを食べるだけでも大分特別感がある。
飛行機に乗る日にパンを食べると、ちょっと自分がハイカラな人間になったような気がしてくるのは、私だけなのだろうか。朝食とした方が、お上品かしらん。

家出

流石に5個は食べられなかった！！！家を出るときにパン・オ・ショコラをカバンに詰めてフライト前にでも食べようと思っていたのだが、見事に忘れた。せめて冷凍しておけば…
服装チェック。寒い場所に行くので、インナーにはヒートテック。ちょっと暑い。
飛行機で緊張するといけないので、下はスウェット、上はニット。
なんかちょっと緩すぎ？仕事で行くとは思えない格好だな。
靴は、大好きなNB991の靴紐替えたやつ。
まあいいでしょう。誰に会うわけでもなし。

空港

意外と余裕なく、1時間半前くらいの到着だった。
脳死でチェックインを済ませた後に、ラウンジへ。
自分には社会的なステータスは無いが、カード会社にはステータスがあるようで、なんとか入れてもらえた。
この時の私はまだお腹いっぱいなので、パンを家に忘れてきたことなど毛ほども思い出せていないが、口の中がパンの気分だったので、リンゴジュースをドリンクバーで2杯ほど飲んだ。
静かでなんかおしゃれなジャズが流れているので、ちょっと肩身が狭くなりながらも、ジュースをちびちびと飲み、ちょっとだけパソコンをいじる。
フツーのラウンジの使い方じゃん。

飛行機内

今日のフライトでは試したいことがあった。
ズバリ！年末に新しく買ったヘッドホンの使い心地確認だ。
もう日常—、電車だったりそこらへんのスーパーに買いに行くのに使い倒しているヘッドホンだが、果たしてその遮音性、ノイズキャンセリング機能は如何程のものか…




無音。ほぼ無音だった。



こんなにノイキャンが強いとは思わなかった。飛行機といえば雑音や振動音なんてもう切っても切り離せない存在だと、ただ諦めていただけだと気付かされた。
雑音、振動音に見事に逆位相(音は波でできているので、反対向きのやつを当てると無くなるよね、みたいなやつ)の振動をぶち当て、無力化に成功していた。
すごいよこれ、天然痘倒すくらいの偉業じゃないのこれ。
飛行機の中にあっても音楽に集中できて、空間も感じ取れる。
素晴らしいにつきる。これ、サイコー！
フライト自体は1時間くらいなので、持っていきていた本も150ページくらいしか読めなかった。無念。

旅情

旅の途中、車の運転中でも電車に乗っている途中でもいい、旅情を感じられる瞬間はいつだろうか。私は生えている植物を見た時に、それを感じられる。
今回は北海道に来ているので、白樺の木をそれこそ電車でぼうっとしているだけでもそこかしこに認めることができる。
ひょろひょろと長く、まるで痩せぎすの男のような白樺の木を見ていると、
少しだけ、一人で友達の少ない地にいることが怖くなってしまう。
密集せず、遠慮がちに距離をとりながら生えているのは、なんだかコミュ障の人たちが寒いからって言って密集(笑)しているみたいな、大晦日のヨドバシカメラ前を見ているみたいで、愉快ではあったが。

なんか、北海道はとても恐ろしいところでヒグマの楽園、みたいなわけわからんゴールデンカムイ世界観を内面に形成してしまっているおかげで、電車から見える景色の中にヒグマが走ったりのそのそ歩いていないかなあ、などと思いを巡らせる人間を乗せ、電車は走る。
電車は、夢を載せるのだ。

札幌

寒い！-9℃！
あと駅前は思ったよりも除雪されててわざわざ雪踏みに行かなければ大丈夫そう！
どうやら今年は暖冬で、アイスバーンができやすいそう。
気をつけます。

それでは。