保育学生としての生活
いつも暗い話ばかりだから、たまには明るい話というか、保育学生の話をする。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
今は短期大学の2年生で、来年の3月に卒業予定。来週から前期考査が始まろうとしている中、さまざまな課題の〆切も近づいてきている。今日は「造形的表現指導法」という、演習科目の課題研究作品を提出してきた。活動報告書はまだ書き上げられていないけれど。作品を紹介したいと思う。
【第1課題】「材料と方法から考える教材研究」
教材研究 : 「薄紙」 と 「感触」 をテーマにした造形活動
この課題では、絵本 「にじいろのさかな」 の表紙をモチーフにしたちぎり絵を制作した。制作するにあたって、材料は 「薄紙」 と 「接着剤」 。背景などの色はさまざまな画材を用いてもよい。ハサミやカッターなどの 「刃物」 は使用せず、手で変形させられるもの。
背景にはまずクレヨンを使った。クレヨンで大まかに画用紙に色を付け、指やティッシュなどでぼかす。その後、アクリル絵の具を水で薄めたものを重ねた。はじいてしまわないよう、クレヨンは薄めに。
魚は、折り紙+半紙を。小さくビリビリにし、ボンドで貼り付ける。半紙の部分は、水で薄めたアクリル絵の具で色を付けた。キラキラの鱗はアルミホイル。一度丸めたものを広げ、ちぎり、ボンドで貼り付ける。3種類の紙をちぎってたり、完成したものに触れて違いを感じる、色の違いも見て楽しめる作品にした。ボンドがはみ出てしまったところは色が付かず、白いままになったが、それはそれでいいのではないかと思う。「ボンドって乾燥すると固くなるんだ!」 という学びも得られる。接着剤もさまざまな種類があるので、その違いにも気づくことができるとさらに面白いと思う。
【第2課題】「題材から考える教材研究」
教材研究 : 「鳴らして遊べる工作あそび」
この課題は、異なる音が3種類鳴るものを作る。1つに纏めても、3つに分けてもいいという。ただし、廃材など身近な素材で、鈴など元から音が鳴るものは使ってはいけない。
何にするかとても迷い、講師に相談したところ、音にはテーマを設定して統一感を持たせた方がいいということだった。そこで私はテーマを 「水」 にした。オーシャンドラムとレインスティックは実在する楽器である。レインスティックは、空洞の木の中に、サボテンの棘や針を螺旋状に打ち込み、小石や豆、種が入っている。ひっくり返すと雨の音がするなんて面白い。「これだ!」 と思い、課題に取り掛かった。実在するものは再現することが可能だが、「氷の音がするマラカス」 はなかなか悩んだ。何をどれだけ入れればその音に近づくのか、試行錯誤した。カップは密閉されているから音が籠ってしまうこともあり、目うちで底に穴を開けて少し解放させることにより、外に音が出るようになった。
ただものを作るだけではなく、「考える」 「工夫する」 ということが大切だということに気づき、とても面白い講義だった。大人になってしまうと知識や経験を得ているため、概念に囚われてしまったり柔軟性があまりないような気がする。しかし、子どもは多くの視点から捉えることができ、私たちが気づかないことにも目を向けている。そんな子どもたちは、楽しみながら遊んで経験して学びを得ている。大きくなってもその感性と柔軟性は持っていて欲しいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?