写真同好会. Ⅱ
進学後の活躍についてのお話。
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引退後、私がいなくなってしまったらどうなってしまうのかとても不安だった。2年間の結晶が水の泡になったらどうしよう、など。目に見えないものは嫌で、結果が形として存在し続けてほしいという願いだったのか。
顧問の先生とは稀に連絡をとる機会があった。短大でのことや、後輩たちの作品を見に行って感想を送ったり。
夏に高校のプロモーションビデオを撮影するから出演してほしい、と依頼があった。もちろん、OKした。予算が出てMacBookやミラーレス一眼などの機材を数台購入していたようで、活動の幅が広がったと話を聞いた。顧問の先生が撮影と編集を全てしていた。当時3年生の担任で、両立は大変だったと思うけれど、こなしていてすごいなと思った。完成した動画はYouTubeや学校HPに掲載された。この企画に携われたことに喜びを感じた。
在学中に仲良くしていた2歳下の後輩にもたまに連絡をして、どんな様子なのか聞いた。少しずつ新たなものに取り組んだり、やりたいことに挑戦しているようだった。羨ましい気持ちもあったが、私の想いを引き継いでくれていることが何よりも嬉しかった。彼女は今3年生になり、部長をしている。
今年度の高校3年生に向けた短大のパンフレットに私が掲載され、先生に渡しに高校へ行った。その時に聞いたのは、『来年度 同好会から部活に昇格することになった』と。私が目標にしていたことがやっと叶った。こんなに嬉しいことはない。感動した。
なぜ部活に昇格させたかったのか。当時は願っていただけで、何か理由があったのかと聞かれると分からなし、考えてもなかった。おかしくない?理由がないならそのままでもいいじゃんって思うかもしれない。自分でもそう思う。今考えてみると、通っていた高校は芸術科目が音楽Ⅰだけで、美術・書道・工芸はなくて選択することできなかった。だから、私たちの作品を目にすることによって変わるかもしれない、と思った。誰でも簡単に写真を撮ることが出来るこの時代だからこそ、本格的な機材で創り出すものを見て欲しかった。そのためにはさまざまなことに挑戦して、少しずつでも活動を増やしてその頑張りを認められる必要があったのかと。実現するためには、同好会より部活動の方がよかった。
写真を取り続けるためには、やはり“撮ることが好き”という気持ちがあることが大切だと思う。そして、そこからどのように自分の価値観などを表現して伝えていくのか。とても難しいし、急に上手くなるわけでもないし、悩んだりすることも多いけれど、厳しくなりすぎないよう、楽しいと思える範囲で追求していけたらいいのではないかと考える。
更なるご活躍を願って。
素敵なお写真お借りしました。ありがとうございます。