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楽しい仕事をしたけりゃ、ヒマになれ
「楽しい仕事をしたけりゃ、ヒマになれ。」
わたしが仕事をはじめてから、ずっと意識してきたことだ。
「ヒマのない人間はお金儲けなんかできません。商人は金を作ろうと思ったら、まずヒマを作らなくてはダメです」
これは、「ユダヤの商法」に出てくる言葉だが、楽しい仕事でも、同じだ。
人生楽しみたいなら、この言葉を噛み締めるのが良い。
「楽しい仕事」を40歳、50歳まで待って手に入れたのでは、意味がない。20代、30代からそういう仕事をしたい。そのために大切なのが、仕事を自分で作ること。自分で仕事をつくれるようになったら、年齢に関係なく仕事ができると信じている。少なくともわたしはそれで楽しめている。
ただ問題が1つある。
単にヒマでも、自分で仕事を作っても誰も話を聞いてくれないから、面白い仕事ができない。
そう。ヒマであると同時に、優秀だと思われなくてはいけないのだ。これが意外と難しくて、会社で優秀だと思われるヤツは、ヒマにならないような仕組みになっている。優秀なヤツがヒマそうにしてると、次々に仕事が回ってくるのだ。
では、そのヒマを作るためにどうするか?
わたしの解決策は2つの段階に分かれる。
まずは、同僚の2倍で作業する。
次に、同僚の1〜2倍以下でアウトプット(報告・提出)する。
つまり、こうだ。
同僚が2時間かかるであろう作業を振られたら、それを1時間で完成させられるようになる。それを上司に1時間30分で提出する。そうすると、この30分の時間差がヒマになるのだ。加えて、普通の人よりもアウトプットが早いから、優秀だという錯覚してもらえる。あとはこれを積み重ねて、ヒマを増やしていけばいい。
アウトプットを1時間10分と1時間50分、どちらにするかは個人の判断による。より優秀なイメージをつけたいなら前者、自由に活動できるヒマが欲しいなら後者、という感じだろう。
次に問題になるのが、どうしたら作業スピードを上げられるのか?だ。
特に経験もない若手は悩むだろう。
誰でもできて、手っ取り早くスピードを挙げられるのは、付加価値のない作業の処理速度を上げること。例えば、タイピングとか、エクセルで表を作るとか、パワポの配置を揃えるとか。もう1つは付加価値のない余計な作業を止めること。例えば、メールのフォルダ振り分け。
これだけでヒマはできる。
あとはこのヒマを上司・会社にすぐに還元せずに、自分のためにじっくり使うのだ。スキル習得、ネットワーキング、調べ物。ボーッと休んでもいいし、遊んでもいい。基本的には、何をしても良い。
ヒマになる。これに尽きる。