桃の節句に向けて、いそいそとお花を飾る
はじめの一歩
遡ること10日。 #ユニクロフラワー でお迎えしたお花です。
名づけて「桃の節句を心待ちにするお花セット🎎🌸」
❤️桃
💜スカビオサ
🤍スターチス
💚ブプレリウム
これのどこが桃の節句なの?と、ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
この日、わたしの中で桃はマストでしたが、その他の「いかにも」な花、例えば菜の花とかは、別に買わなくてもいいかな~という感じでした。
それでは、このチョイスに決まった背景を振り返ります。
今シーズン飾りたいと決めていた桃は、少し気が早いかなと思いながらも、ひな祭りが近づくと買い逃すかもしれないから、好きな枝ぶりのものを選び放題だったこのタイミングで。
スカビオサは、桃が咲くまでの間のつなぎ。
…というのは失礼な言い方かもしれないけれど、売られているスカビオサが少し寿命短めに見えたんです。ポップも見当たらず、たぶん仕入れから日数が経ってて「在庫限り」状態だったんだろうと思う。わたしは桃が蕾のうちに楽しめるお花が欲しかったから、利害一致でお迎えすることに。
帰宅後すぐに湯あげをして、少しは元気になったかな。
ここまではパッと決まりましたが、元々は3種類セットで買うつもりだったので、「あと1つが決まらない!」と悩みました。
スカビオサが花首で少し曲線を描くような花とはいえ、どちらかといえばまっすぐに伸びるタイプの花で、桃もまっすぐなのは言わずもがな(枝分かれしていますが、わたしが選んだのは比較的スッと伸びる形のもの)。そうすると、にぎやかに咲くスプレータイプのお花や、ふわっと広がる形のもの、動きの出るタイプのものなどが候補にあがります。
コデマリが綺麗→桃があるのにさらに枝ものを入れると、扱える自信がない
カラーも素敵→花瓶に活けてるイメージがつかなかった
ブプレリウムがいいかな→でも家にサブスクで届いたブプレリウムがまだあるしな…
いっそデルフィニウム→涼やかなブルーで春らしいカラーリングになるけど、なんかちがう
デルフィニウムならむしろピンクがいい→売ってない
あっそういえばスターチスはどうだろう、今年飾りたい花リストに書いたぞ
→コデマリやカラーを検討していた流れからいくと色は白だな
→(合わせてみると)可愛いけどなんか地味
…。
……。
→禁断の4つ目いく?いっちゃう!?
というような葛藤を経て、スターチスとブプレリウムをほぼ同時に追加。ようやくレジへと向かったのでした。スターチスだけだと色味がまとまらなかったけれど、ブプレリウムの緑を入れることで、安定感が出ます。
そうしてできあがったのが、こちら、というわけ。
写真は居室内で撮ったものですが、実際には玄関にしばらく飾っておりました。
3日後
スカビオサがやっぱり元気少なめなので、思い切って短く!サブスクで先週届いた花材にぴったりな色合いだったの。
初めて使う花瓶だけれど、とても愛らしくて、できることなら正面から撮りたかったなぁ。
スカビオサ以外の花材たちは、ほぼそのまま。
スターチスとブプレリウムを小分けにしていないから、動き少なめです。花瓶のサイズを変えるときには、枝分かれしている部分を切って、もう少し遊ばせられたらいいな。
というかスカビオサを抜いただけでひな祭り感が半減したので、あと何日かしたら、かわいらしい色合いのお花を買い足してしまうかもしれない。ピンクのスイートピーか、やっぱりデルフィニウムか。
翌日(5日目)
「あと何日かしたら」ってなんのフリだったんだろう、と思うほどの早さでスイートピーをお迎えした。
言い訳すると、普段行かないお花屋さんがある方面に出かけたついでのできごとであり、かつ、花を携えて歩きたい(帰りたい)気分だったから。なんとなく黄昏モードで、電車に乗らずに歩いて帰ろうと思ったんです。その片手にお花があったら心強いな、と思って。
帰宅すると、まだしばらく咲かないと思っていた桃がひょっこりとお顔を覗かせていました。思ったよりも早い開花で嬉しい。
いざ飾ってみると、あら不思議。
最初からこれだけでよかったんじゃないの、と思うほど、しっくりきました。
ユニクロフラワーで買ってきた初日のダイナミックな飾り方より、これくらいの規模のほうがわたしらしい。カラーリングが自分にとって少しくらい珍しくても、いつものボリューム感なら、見ていて安心します。
ピンク×ピンクと書いたものの、実際には「もも×うすもも」と表したくなるような色。花材が桃なのでなんのひねりもないですが、色鉛筆の色名のように呼んでみる。
スイートピーはユニクロフラワーにも売っていたはずなのに、あのときはスカビオサを手に取っていたから、眼中になかったなあ。
お花を買うのって、楽しいけれどとっても難しい。同じ花材を見ても日によって選ぶものが変わるし、同じ気分であっても同じ花材に出合えるわけではないし。
余談ですが、去年の夏の終わりごろ、チョコレートコスモスとピンクのクルクマを飾りたくて仕方がなかったのに、ついぞ出合えなかったな。そんなこともある。
ブプレリウムは行き場を失ってしまいましたが、何かと組み合わせずとも、玄関先にちょろっと活けてあるだけで可愛らしいので、良しとします。桃の蕾がついた枝と、余ったスターチスも、一緒に待機。
家の中に待機花瓶が登場するなんて、少なくとも1年前のわたしには想像できなかった。手持ちの花材をすべて盛り込むのが、家庭で楽しむ切り花の基本だと思っていたから。待機花瓶は花屋さんの特権だと思っていた。
でも、部屋の片づけと同じで、「合う」「合わない」の2択ではどうしてもうまくおさまらない花材が出てくるんですよね。「いる」「いらない」「保留」。この3つ目の選択肢があることで、格段に仕分けやすくなる。
「合う」「合わない」「今は合わせない」。そういう理屈が、お花の世界にもあるなあ、と感じます。
10日目
待機花瓶にいた花たちも、活け替えたりだめになったりして、使い切りました。待機がなく、手持ちの花をすべて飾っている状況です。
桃とスイートピーの花瓶はほぼ変化がないため、写真を割愛します。
キンセンカとスターチスの花瓶には、レースフラワーを加えて、まるで宝塚のような華やかさに。(イメージの伝え方が雑すぎるけど、羽を背負いながら大階段を下りてくるスターの様子…)
今年の花はじめに迎えた青文字が、なんとまだ元気なの!桃とのカラーリングも、わたし好み。こっそりスターチスもいます。
あとはもうすぐお別れの花たち。
元気はないけどまだ原形を保っているので、とりあえず飾ることに。
ひな祭りムードが高まるのはまだこれから。わたしは一足早く準備をしたので、きっと当日までに桃は咲ききってしまうと思います。ひな祭り当日を彩るお花を迎えたい方は、この週末にでもお花屋さんを覗いてみるのがおすすめですよ。
それでは、また。
七志野さんかく△
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