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平成に後ろ髪を引かれる30歳女が最近ときめいたもの

懐かしさを感じてときめいたものについて、つらつらと書いてみます。

マロンクリームちゃん
サンリオのうさぎ。わたしはキャラクター好きの人生を歩んでこなかったので、長らく見かけていなくて、1〜2年前に100円ショップでジッパーバッグを見たときに「わああ久しぶり!」と感動を覚えたのだった。ごめんね、ずっといたのかもしれないけど、知らなかったよ。

花のくちづけ
懐かしのキャンディ。というか「あめちゃん」。
意味は同じなんだけど、キャンディっていうとなんとなくキュービィロップとかサクマドロップみたいな、わかりやすいフルーツ系の味をイメージする。あめちゃんは、小梅とか黄金糖とか、そういうの。

わざわざ「わかりやすい」と付したのは、花のくちづけもスモモだからである

これは各家庭によっても違いそうだし、そもそもあめちゃんっていう呼称が関西のものらしいから、いろいろな掛け合わせの中から自分と同じ感覚の人と出会う確率は低いかもしれない。

たまごっち
最新版はUSB充電式だと知り、倒れそうになった。わたしにとってのたまごっちは、CR2032(使用電池の型番)や、たまつー(赤外線通信)の世界。
興味本位でミニチュアのガチャガチャを回したら、ドンピシャで自分が使っていた機種に遭遇して、感慨深かった。

いちごっちがおやつ食べてるー!!

たれぱんだ
リアルタイムでなじみがあったのはもう少しあとのキャラクター(リラックマやモノクロブー)なんだけど、7歳上のいとこがいるので、メモ帳やシールのお下がりをもらっていたのがたれぱんだだったりにゃんにゃんにゃんこだったりした。
余談だけど、こないだヴィレッジヴァンガードに行ったら、いたのよ、この子たちが!あとアフロ犬とか。隣にサンエックス90周年の書籍も置いてあった。エミリンチャンネル(YouTube)の39マートでのお買い物企画で「サンキューマートさんはうちら世代を刺しに来てる!」というような発言(うろ覚え、意訳)があったけれど、このときのわたしも、まさしくそんな気持ちでした。

でも、そう思うと改めて不思議なのが、ここ半年~1年ほどのわたしがのめり込んでいるキャラクターって、当時好きだと思っていたキャラクターとは別なんだよな。たれぱんだ、にゃんにゃんにゃんこを筆頭に、幼少期のわたしはサンエックス派だったんだ。サンリオは好きなものを自分で選ぶ年齢よりも前の段階に、まわりの大人が選んでくれていたイメージ。

もちろん小さい頃に「このキャラクターはあの会社で…」などと考えているわけもないので、”いま思えば”の傾向にすぎなくて、例外もあるのだけど。小学校低学年のプールの授業で使っていた巻き巻きタオルは、サンリオ(コロコロクリリン)を自分で選んだ気がするし。
あのころ、周囲のピンクブームや水色ブームに乗れなかった女児たちは、コロコロクリリンだのハム太郎だのを逃げ場にしていた(やけにハムスターが流行ってたんだな)。当の本人たちにとってはそれこそが「好き」であり、逃げ場だなんて思ってもみなかったんだろうけど、傍から見れば、ピンクが好きじゃなくても好きって言えるキャラがあってよかったね、と思う。

いまの時代は自由だよね。
すみっコぐらしには色という色ぜんぶあるんじゃないのってぐらい、いろんなカラーのキャラがいて、わたしが知らないだけかもしれないけど「ピンク」で「リボン」で「レース」♡♡♡みたいなビジュアルのものは減っているように感じる。

その一方で、そういう女の子らしさにときめく子どもたちが肩身の狭い思いをしてないかなって、心配になることもある。「ジェンダーにとらわれず」という言葉でもって、中性的なものばかりを前面に押し出してはいないだろうか。
子どもの名付けにおいても、ぱっと見では性別の判断をしづらいような名前が人気だと、聞いたことがある。名前からわからなければ、周囲の人は聞くだろう。「男の子なの、女の子なの?」と。
それを親が答えているうちはいいけれど、その子自身が自分で答えられる年齢になったとき、何を思うのかな。別に中性的な名前を否定したいわけではなく、どんな名前だって親の想いや願いがこもった素敵な名前だと思うんだけど、生まれてくる子が性別に違和感を覚えるとも限らないのに生まれる前から予防線を張って名付ける必要ってあるんだろうか、と疑問に感じるときがあるよ。

わたしには子どもはいないし、まずその前段階の相手がいない。いつかできるだろうとも、いまのわたしは思っていないから、あまりにも空想的な話なんだけど、それでもこういうことが脳裏をかすめるようになったというのは、わたしも大人になった証拠だよね。
同級生が結婚して、出産して。疑似体験とまではいかないけど、そういうことが自分にも起こりうる年齢なのかもしれないっていう想像くらいは、しやすくなった。

日々の癒しをもたらしてくれているポチャッコやマロンクリーム、君たちはわたしの逃げ場なのか?そんなネガティブな言葉じゃなくて、せっかくだから「だいすき」って言いたい。可愛いキャラクターたちよ。

七志野さんかく△

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七志野さんかく
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