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△紅茶好きがコーヒーに現を抜かしてみた話

そもそもコーヒーを飲むようになったのは、ここ数年のこと。そんな新参者のわたくしが、コーヒーについて書くなど、恐れ多いのですが…。

「詳しい人による詳しい人のための記事」はたくさんあると思うので、あえて「初心者だけど自分なりに楽しんでるよ」というカジュアルな投稿を。

いつから飲んでるの

少なくとも6年前には、まだ「濃さはアメリカンでいい、量はエスプレッソでいい」と思っており、コーヒーになじみがなかった。薄いのがちょっとだけ飲めれば満足だったので、コーヒーチェーン店で頼むアメリカンなんて、たとえSサイズであっても「いつまでもなくならない…」と感じていた。

でも別に、味が嫌いなわけじゃなくて、ただ単に一般的な「一杯分」がわたしには多すぎて、飲みきることができないだけ。

そんな状態で、月に1度もないくらいの低スパンで飲んでいると、あるとき「飽きる前に飲み干せた」という体験が勃発する。それはそれは衝撃的なできごとだった。「なくならない…」と苦しむことなく、カップの底が見えたときの、驚きたるや!

その日を境に、コーヒーを飲めるわたしが誕生した。

今では、カフェでひと休みするときやランチセットの飲み物を選ぶとき、紅茶よりもコーヒーにすることの方が多い。「紅茶は自分の好みがはっきりしているから出てきたものに満足できない場合がある」し、「コーヒーならよくわかんないから何が出てきてもだいたいおいしいと感じる」し、一石二鳥なのだ。

家ではもっぱら紅茶派だけど、コーヒーも一応置いている。ただし、登場回数が少ないので、180gのパックを消費するのに数ヶ月かかるという、劣化まっしぐらな飲み方…。

どうやって飲んでるの

ちょっとずつアップグレードしてきたので、少しだけ本格化しました。

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カリタの一杯用のドリッパー。まあるいものより仕上がりが劣るのかもしれませんが、コンパクトで場所をとらないし、たまに飲む程度のわたしにはこれで十分。

ここにフィルターと粉をセットして、なんとなく3回くらいに分けてお湯を注いでいる。
ええ、当然、ミルは持っていません。挽いてあるものを買います。

わたしのおうちコーヒーはこれまでに3段階の進化を経ており、
市販のドリップパック
→空のドリップパックに自分で粉をセット
→現在の形、と相成りました。

どんなやつ飲んでたの

さわやか系のが多かったと思います。そもそも濃いのが苦手でアメリカンを飲んでいたことに始まり、自分で買うのも「春限定ブレンド」とか、すっきり、酸味系のものでした。
でもコーヒーのこと詳しくはわからないので、あいまいな認識しかなく、苦みよりは酸味が好きなのかな〜ってざっくり捉えていました。

いま何を飲んでるの

さて、前提条件の説明が終わりまして、ようやく、いま手持ちのコーヒーがご紹介できます。ネットで注文した、3種のコーヒーが100gずつ入ったセット。

つい数行前に「酸味が好き」と書いたのですが、頼んだこちらのお店、なんと酸味の苦手な方にも楽しんでいただける焙煎をウリにしておられます(笑)

笑っちゃ失礼でしょうが…いや、我ながらやってることがおかしいなと。自分に対しての笑いです。詳しくないなりに唯一わかっている自分の好み(酸味)を、あえて省きにかかっている、という。

でもこれにも理由があって。100gずつなら消費が楽だろうから、少し冒険して、違ったコーヒーも飲んでみたいと思ったんです。

量を多く飲めないために、市販の180gのコーヒーだと、無難なものを選びがちでした。酸味よりも実はもっと好きな観点があるかもしれないけど、失敗したら悲しいからとりあえず酸味の強そうなやつ選んでおこう、的な発想。

なんだかもったいない気がして、いったんそこを破ってみることにしました。

最初に飲んだのはペルーチャンチャマイヨです。マイルドで飲みやすさNo.1と謳われている豆。
たしかにものすごくやわらかい風味がして、これ本当にコーヒー?と疑ったほどです。それでいて、甘いわけでもない。コーヒーらしい苦みはありつつも、酸味を感じないことで得られるやわらかさ。これは未経験ゾーンでした。

続いて、いま開けているのはホンジュラス
こちらは、正直、少し苦手かも…と思っています。わたしにとっては、濃いのです。ミルクを足してちょうどぐらいかな。コーヒーだけで味わうには、少し強すぎる感じ。
やわらかテイスト、と書かれていたはずだけど、わたしの入れ方が悪いのでしょうか…。

そのホンジュラスもそろそろ終わりが見えてきており、最後に待ち構えているのはエチオピア レケンプティです。説明書きの中に「マニア向け」との文言があったので、はじめに飲むべきものではないなと思い、後回しにしていました。
ただ、これに関しては、「とても深い~…」と書かれていますので、ブラックでは飲めないんじゃないかなと危惧しております。まだ飲んですらないけど、きっとミルクを入れるだろうな。

口にする順番によって印象も変わる

さて、今回届いた3種類のコーヒーは、わたしなりに順番を考えて開けてみました。

というのも、味覚ってかなりざっくりした概念だと思っていて。初めて食べたときは「おいしい」と感動しても、食べ続けるうちに飽きてきたり、違ったものが好きになってそちらに慣れてから久方ぶりに食べるとピンとこなかったり、口にするタイミングによって感じ方が変わってくると思うんです。

例えば、薄味のもの。
味の濃いものをたくさん食べたあとには、味気なく感じられます。
病気のときには、やさしく染みわたります。

そういう感覚の違いは、もっとわずかなベクトルにはなりますが、飲み物でも起こりうるはず。
だから、できるだけ味のやさしそうなものから順に、開けてみました。説明書きからわかる範囲の、アバウトな想像から判断したものですが。

コース料理の飲み物で言ったら、お冷→コンソメスープ→食後のコーヒー、みたいな感じですかね。だんだん味のしっかりしたものが出てくる。
もし逆の順序でサーブされたら、コーヒーのあとにコンソメスープを飲むことになって、頼りない感じがしそう。コンソメスープは、お冷のあとだからこそ、おいしく思えるんだろうな。

きっと、コーヒーという同じジャンルの中でも、違った順番で飲んだら、全く異なる感想を持つことになると思います。

いかんせん、「酸味の少ないコーヒーでもおいしく飲める」というのは、大きな収穫でした。どんなコーヒーが好きかと聞かれたら、やっぱり酸味を挙げると思うけれど。でも、苦いのもやさしいのも、それぞれにおいしかったです。

…あれれ、好みを見つけるどころか、ストライクゾーンが広がってしまった(笑)
これからも、コーヒーにはこだわりと持ちすぎず、ランチセットのドリンクはコーヒーを選ぼうと思います。

ちなみに、「いれているときの香り」で言うと、実は紅茶よりも断然コーヒーが好き。飲むときの幸福度の強さは紅茶がトップだと、信じて疑わないけれど。
たまには上質なコーヒーでも買って、優雅な香りとともに、ひと時を過ごしたいな。

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七志野さんかく△

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