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長い目で見れば

物を片づけるというのが、わたしはほんとうに苦手で。でも、探り探りでなんとか、自分に合う方法に近づいてこられた気がする。

思うに、「物を減らそうとしたら、一旦は増える」。
矛盾が過ぎるけれど、実際、そうなんだもの。

それは、究極の断捨離をしてしまって手持ちのものがなくなったから必要に迫られて買うとか、そういうことではなくて。

物を減らすためには、物のありかを定めて、適切なありかが見当たらなければ収納グッズを購入して…ほら、ね、捨てる前にいったん増えてる。

捨て方ひとつをとっても、いろいろある。

おそらく、もっとも早く自分の目の前から消し去れるのは、リサイクルショップへの持ち込み。思い立ったその日に解決する。
ただし、少し手間がかかるので、楽をしようとすると、次点は燃えるごみの日を待つこと。
もっと長いスパンで考えても構わないのなら、フリマアプリで売ること。

複数のやり方があるけれど、リサイクルショップへの持ち込み(=当日に解決させる)以外は基本的に、捨てる日が来るまでの間、手元に置いておくことになる。

そうやって「捨てられない」時間を過ごしている間にも、新しい収納グッズを買ったり、あろうことか収納されるべきアイテムすら増えたりする。

要は、一喜一憂しないことが大切なのではないかと思う。

1つ捨てたからエライとか、1つ増えたからダメだとか、そういう風に考えたらアンハッピーな気がする。一時的な増加はあっても、着地点が「先月より3つ減った」なら、それでいいんじゃないかなあ。

もちろん、着地点が「増えた」であっても、意味のある増加なら、よいのです。減らすことだけが美しいわけではないから。

そんなことを考えながら、散らかった机の上でキーボードをたたいている。なんの説得力もない。

次の週末は、部屋をすっきりさせたいと思っている。

七志野さんかく△

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七志野さんかく
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