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愛してるより遠い場所に

「また明日」って言ったら
明日のあなたとあえるの?

もう2度と戻らないあなたの温もりも
もう2度と辿れないあなたとの未来も
さよならすらも届かないんだって

きっともっと前に知ってて
存外世界はなんてことなく廻ることもわかってて
片道切符な人生をこっそり過ごしていくこと
理解してるよ誰よりも


愛してるより遠い場所に
あなたのぬくもりが消えていく
あなたが頭の真ん中にいるのに
声も温もりも喋り方さえも思い出せなくなって
そんな片道切符な人生になっていきそうなことが
何よりこわいんだ



いつかお別れを辿ることを知って生きているはずなのに
その "いつか" は突然で、
ふらふら彷徨うしかできない様だ

理解してる=覚悟がある
そう結びつけてしまいそうになる人生に嫌気がさす


愛してるより遠い場所に
あなたのぬくもりが消えていく
あなたが頭の真ん中にいるのに
声も温もりも喋り方さえも思い出せなくなって
そんな片道切符な人生になっていきそうなことが
何よりこわいんだ



四季の移ろいをすべての五感で感じるのに
あなたのぬくもりだけは見つけられない

春が咲いて夏が揺れて秋が色づいて冬に眠る
春夏秋冬 花も水も光さえも色づくのに
あなたを思う記憶は色褪せていく

もう思い出せない


愛してるより遠い場所に
あなたのぬくもりが消えていく
あなたが頭の真ん中にいるのに
声も温もりも喋り方さえも色褪せていく

どんな片道切符な人生もきっと過ごしていけるようにって
また今日も眠りにつく