見出し画像

クイーンS 予想

札幌開催4日目で行なわれる牝馬限定G3。
基本的には、馬場はそこまで荒れきっておらず、フラットか内伸びが多い。
コース形態としても内回りの平坦コースであり、内枠や前目で上手く立ち回ってコースロスをなくせる馬が展開向きやすい。
ペースは流れることが多く、持続力が高く問われる舞台である。

今年は雨だったが、まだインも生きてる。例年と変わらない傾向になりそうだ。

・本当に軽量馬が強い?
〜3歳馬の登竜門〜

巷では、クイーンSは軽量馬が強いと言われているな。本当にそうなのか?
実際、3歳の馬が古馬と混ざって戦っていく上で、ハンデをもらわないと勝負にならないことは分かると思う。しかし、それでやっと同じ土俵であって、その中でも強い馬でないと勝ち切るのは難しい。

去年は3歳牝馬ドゥーラが勝っているが51キロかつ、二歳時に同舞台でG3を勝利しており、オークスでも3着。その後の秋華賞でも4着と強さを見せており、並の馬ではないことが分かる。
その前になると、アエロリットか。アエロリットはNHKマイルを勝ち、なおかつ掲示板外のない安定性だった。桜花賞でも5着と世代上位だし、その後も安田記念や天皇賞・秋で好走するなどしている。
その前はアイムユアーズ。言わずと知れた、ジェンティルドンナ世代の上澄であり、その強さは言わずもがな。夏場に強かったこともあり、その後は函館開催のクイーンSで連覇をし、札幌記念も好走している。
まぁその時の3着はミッドサマーフェアでこの娘は世代上位とは言えないが、それでもG2勝ち馬ではある。
更に前年の勝ち馬アヴァンチュラもその後秋華賞を制覇する。元々阪神JFなどでも好走する世代上位馬だった。
こうしてみると、勝ち切るには世代上位の実力が必要であることが分かる。
今回は
1 ボンドガール 51
3 イフェイオン 52
12 コガネノソラ 51
が登録をしている。うーんまぁ判断が微妙なところだな。
ボンドガールにしてはNHKマイルの不利で実力が有耶無耶になっている。が枠も良いところを引いたし、それ以前でも醜態を晒している訳でもないので、抑えておいていいだろう。能力はある。
イフェイオンはわざわざ鞍上西村がこっちに乗りにくるところが目につく。フェアリーSでは勝てるからと、西村から進言して出走したと聞いた。相当実力を買っている。桜花賞こそ伸びない内を通ってしまったが、NHKマイルは5着。1キロ重いとはいえ、そこまで割引はないのでは。
コガネノソラは変な枠を引いたな。スイートピーSの時計がやはり目を引くが、あれはコース形態との噛み合いも大きいし、後ろから行くことを鑑みると、勝ちまでは難しいように感じるな。

第3章 本気で獲りにきた4歳馬
〜重賞馬としての箔〜

今年は4歳馬の層が厚い。
ウンブライル、ドゥアイズ、モリアーナなんかはG1で戦っている馬達だ。

まずは、ウンブライル。とても良い枠を引いたな。
秋はマイルCSになるだろうか。気性を鑑みても1600までだと思うし、乗り手問題的にも2000以上を使うことはなさそう。暮れの阪神Cなんかに出てきそうだ。
まぁ今回、直接函館に入厩して調整してきていることもあり、本気で重賞馬の箔をつけにきたというところだろう。ルメールを配しているところにも本気度が伺える。収得賞金はもぎ取りにきているのではないか。
ただ、そんな思惑とは裏腹に、この馬1800持つのか?という疑念はある。かなりの前進気鋭の馬で、芝の深い札幌なら最後垂れるんじゃないかとも思ってはいる。

次にコンクシェル。ベストとなる小回りの1800という条件でここを使ってきたとみえる。
しかし、56キロは重いな。なにより時計が足りないし、ここで勝ち切れる気はしないが、やはりこの馬場で前に行ってインを取れる恩恵は凄まじい。パドック良ければ抑えても良い。

次はアルジーヌ。母のキャトルフィーユがこのレースの勝ち馬で小回り巧者だったこともあり、思い入れ補正はあるな。捲る形も取れるので、レースはしやすいんじゃないかな。まぁただ、他馬と同斤55キロということで若干足りない気はしている。

キタウイングもいるのか。10番ねぇ。ギリギリのところだな。うーん、去年52でダメだったしねぇ。今年に入ってガラッと変わったことはないし、厳しいんじゃないか。最後に短縮で1400くらい試してみてほしいが。

13番にドゥアイズ。いやー外に行ったなぁ。ここまで外だと先手を取り切らないと厳しい。桜花賞でも5着だった世代上位馬で、去年ここに来ていれば、というところはある。まぁしっかり走れているので、55キロなら全然チャンスはあっていい。こちらも本気度は高いだろう。調整過程がすこぶる良く見えた。

厳しい条件を叩きつけられたのが14番モリアーナ。枠もそうだが、なにより57キロが重すぎる。これじゃ先手をとることもできない。実力は買っているだけに…最後差してきて3着とかは見えなくもないが、かなり消極的な目線で見てしまうな、勝てはしないだろう。次走は札幌記念。叩きの意味合いが大きくなっているだろう。
実力ある馬だけに、オッズ的にここまで拾うのは難しいかも。

第4章 おばあちゃん達
〜適性を求めて〜

5歳になってくると得意条件がはっきりしてきて、レースに使ってくる意味合いもわかりやすい。

4番のラリュエル。重賞はもう小回りのG3あたりにこだわりそうだな。札幌滞在で仕上げてきていて、引退までに重賞取れたら、といったところか。

5番モズゴールドバレルは迷走だな。溜めれば終いの脚はいいものを使う。が、血統的にも時計勝負は苦しいのではないかな。小倉1800を勝った時の思い出を頼りにここへ来た感じはある。

8番ウインピクシスは去年の2着馬。徹底して右回り小回りに出走してくる。出来落ち感はないので、今年も好勝負が出来そうだ。55据え置きで良かった。

9番スタニングローズも迷走中。G1馬だ。弱いとは思わないけど、結局57では厳しい。斤量に泣かされているね。

11番エリカヴェータもそのクチ。この実績で56はなぁ。フローラSが脚を引っ張る。

印と買い目は直前に以下に買いておきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?