若き7 MEN 侍のために。
2021年の夏は、私にとって特別な夏だった。
このnoteをご覧になっている方はご存知だと思うが、私は7 MEN 侍というジャニーズJr.のグループを応援している。
その彼らの単独ライブが7月25日から8月5日まで行われた。
少し大人になった私は、自分で稼いだり運用したお金で彼らのライブに何度か足を運べるようになった。
とはいうものの、全ての公演に入ったわけでもないし、とっても良い席に入ったわけでもない。でもただただ彼らの曲を、声を、パフォーマンスを、思いを肌で感じたかった。その一心で六本木のEXシアターに通った。
7 MEN 侍は今回初めてEXシアターで単独ライブを行った。
以前来たときはHiHi Jetsとの合同公演だったし、ほとんどがHiHiのファンだったと思う。あの時は勝手に肩身の狭い思いをした。あの時の自分は濡れた子犬のような姿だったと思う。
しかし今回は、会場にいる全員が7 MEN 侍のパフォーマンスを見にくる同志なのだ。
こんなにも沢山の人が彼らを応援しているんだと目に見えてわかるのは、こちらとしてもやはり嬉しかった
Jr.のライブのいいところは先輩たちの曲を歌えることだ。何百曲、何千曲とある先輩の曲から、彼らが見せたいもの、彼らが届けたい思いを伝えられる最適な曲を選びながら、一つの公演を生み出すのだ。これはJr.の特権だと思う。
いろんな色をパレットにのせ、混ぜたりしながら自分たちに似合う色を探る。
ジャニーズJr.がライブを行う理由はそこにある。
7 MEN 侍のライブも例に漏れず、自分たちの曲に加え、先輩たちの曲を使いながら自分たちを一生懸命に表現してくれた。
バンドではあるものの、ジャニーズであることは忘れない。
ロックではあるものの、アイドルとしての振る舞いを欠かさない。
彼らの核、根本にある信念・思いを少しだけわかった気がした。
こんな素敵なライブの最中に飛び込んできたなにわ男子デビューのニュース。
このライブ期間にこの発表があったのは正直、しんどかった。悔しかった。
私としては、たとえ今よりも遠い存在になってしまったとしても自分の推しているグループにはデビューしてほしいという思いがあった。
でも彼らは彼らなりに、仲間が先にデビューし、周りが焦ってもそれに流されず、焦らず着実に一歩一歩進んでいくのだろう。
と思っていた。
しかし異担侍日報侍ふ。(7 MEN 侍のブログ)で彼らがデビューに対しての思いを語った。
なにわ男子のデビューを聞いて、正直悔しい思いもあった。
でもとりあえず自分たちは
武道館に立ちたい
CDデビューがしたい
いつかではなく今、この夢を叶えるために力を貸してほしい。
この具体的で明確な目標を掲げ、彼らが思い描く未来を私たちファンに伝えてくれた。普段あまりこういうことに対して言及しないグループだったので驚いたが、思いを伝えてくれたことはとても嬉しかった。自分が感じたしんどいや悔しいという思いは少なくとも間違っていなかったんだと思えた。
そして私はもう一つ大きな勘違いをしていたことに気づいた。
オーラスの挨拶で本髙さんが
「皆さんの中に、もしかしたらデビューの順序のようなものがあるかもしれない。
でもそれを無視して、実力をつけ人気になってデビューしたい。」
と言った。
ああ、彼らはマイペースに着実にゆっくり進んでいるのではなく、彼らのスピードで、周りを置いていくほどのスピードで、着実に進んでいたのだ、と。
矢花さんがブログに書いていた6人分、6倍速で進んでいくとはこのことだったのかと思った。
私が応援している7 MEN 侍は、私が思っている何倍も何十倍も頼もしく、凛々しく、美しく、逞しかった。
心のどこかで彼らとともに進むのだと思っていた。
でも今ならこう思う。
私たちが彼らについていくんだと。
決意の夏。スタートの夏。忘れられない夏になった。
お世辞抜きで7 MEN 侍はバランスの良いグループだと思う。
琳寧は何事も一生懸命で、周りを明るく照らし、
本髙さんはグループのブレインであり、グループを客観的に見て、
大光は実は真面目で思慮深く、周りの人を想った行動ができて、
こんぴーは持ち前のマイペースさやフランクさで周りを落ち着かせ、
矢花は瞬時に空気を読み、円滑に物事を進めたりその場をまとめる。
そして嶺亜さんはそれら全てひっくるめて守ってくれる絶対的で必要不可欠な存在。
みんなちょっと真面目すぎるかなとも思うけれど、すごく良いグループだと思う。
これからも6人を追いかけていきます。行かせてください。そして共に沢山の景色を見ましょう。
よろしくお願いします。
最後にちょっとだけ自担について話そう。
私は正直なところ、矢花さんは早い段階でジャニーズをやめてしまうんじゃ無いかと思っていた。大学に入り好きな音楽を学び、その中でも沢山の出会いがあったと思う。ジャニーズ以外の活動だってできたと思う。
それでも矢花さんが残っているのは、この10年ジャニーズに所属して、その上に音楽があったからなのかな、と思った。ジャニーズ無くして音楽無し、だったのかな。知らんけど。
矢花さんは「自分はジャニーズでは異端」と言っていた。
でも私はそうは思わない。
アイドルなら王子様っぽい爽やかなものが王道かもしれない。
でもジャニーズにおいては、自分が一番輝けるステージを見つけることがジャニーズらしさだと思う。
Show must go on
これは多分、何があってもどんな時でも自分の魅力を最大限に引き出せるパフォーマンスをし続けろということだと思う。観客に対し、常にベストな自分を見せることがジャニーズにおいて一番必要なスキルであり、ジャニーズの本質だと思う。
矢花さんはむしろ、とっても王道だと思う。
パフォーマンス自体が異端であること、邪道であることはそうかもしれないし、そこに誇りを持っていいとは思う。でも決して間違ったジャニーズ像じゃないと、私が胸を張って言おう。
そうそう、以前ファンレターに「管楽器かウッドベースをやりたい」と書いてくれたよね(書いてあったんです)。ウッドベースすごく素敵でした。またぜひ見せてください。
(ヘッダー:若きサムライのために/三島由紀夫)