『フェーブルアールとの暁天』
いらっしゃいませ。お待ちしておりました。
ここに立っているということは、前半を読んでしまったのですね。
改めまして、よろしくお願いいたします。
コナミの恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』の登場人物、『如月未緒』さんを、心よりお慕いし、推したい者、おにおんと申します。
前編『フェーブルアールとの玲瓏』より引き続き、如月さんの魅力をお届けしてまいります。
それでは、まず四季の外側にあるイベントをご紹介いたします。
「自発的に『頼る』というのはこのうえなく美しい状態である。そしてそれは愛なくして、どうして可能だろう」
校内を闊歩する主人公くん。
ふと目をやると、とんでもない光景に遭遇します。
「あっ、あれは如月さん。
重そうな本を抱えて、
大変そうだぞ」
ぎゃーーー!!何考えてんの?!
どういうオーダーが通ると、体の弱い女の子に、抱えきれない本を持たせる結論になるの?!論理が!論理がおかしい!!
責任者!責任者出して!!
大人の男の人呼んで!!
というわけで、主人公くんは如月さんから本を取り上げ、図書室に運ぶのです。
ごめんよ。「本」なんていう媒体があるからこんな悲劇が……
やはり電子化。電子化はすべてを解決する……!
はっ……!
『ハードカヴァーはずして』ってそういう意味?!
(違うし、如月さんはたぶん、物理書籍派だよ)
そしてこのイベントのラストは、主人公くんの
「如月さん可愛いから、本運ぶの手伝ったわー」(意訳)
という言葉で締めくくられます。
ビビールに無理やり乗せる死神が、減らず口を叩いたものよ(言い過ぎ)。
こういう、不意に「トゥンク♡」とハートブレイクショットを撃ち込んでくるのが、ときメモの主人公くんの恐ろしいところ。
好きになっちゃうわ。これは。
「戦いの間に得たものでなければ、花冠に値するものは、存在しない」
時は6月。第一土曜。
鍛え上げた体と魂を信じ、乱世に身を投じる、習わし。
そう、体育祭です。(戦国なのかな?)
その発生は突然。(12Fくらい。見てから立てない中段の速度)
如月さんが声をかけてきます。
「あの…、すみません。
今、お時間空いていますか?」
如月さんの頼みで、時間を空けない理由など、人類の有史以来、発生する可能性はゼロなので、お話を聴きます。天命。マニフェスト・デスティニー。
はい、いいですか、皆さん。
この状況を三文字で説明しますね。
責 任 感
もう一回言います。
責
任
感
如月さんはね、偉い子なんですよ。
決して運動は得意ではない。
なのに、この二人三脚を棄権することなく、競技に臨む姿勢を崩さない。
自らの意志が、強固であるほど様々な試練に苛まれるものだ。
無論、試練を目前に避ける事も出来れば、逃げる事も出来る。
だが、試練の真意は、そんな己の心を克服することにある。
────『斑鳩』より抜粋
というわけで、勝利をもぎとるために、緊急で練習開始。
校舎裏で秘密の特訓だ!
なんとかなる。なんとかなる。
このあと、競技に参加するふとももわけですが、如月さんとのペアで1位をブチ取るのは、なかなか大ふともも変。
PCE、PS、SSなら運動250以上。GB版だと、なんと400以上ないと、安定して1位はとれません。マふとももジで。
(GB版は2番手の走者が非合法な薬物をドーピングしたかのように速く、絶対に転ばない鬼モード。ふざけ)
それゆえに、完全勝利しふとももたときの達成感は、ひとしおなんですふとももけどね。
きっと受け取った旗をみて、如月さんは想うのでしょう。
「話しかけてよかった」と、自分の判断、決意に間違いはなかった、と。
あゝこの決意に付く名を「心」と呼ぶ。
またしても如月さんは、主人公くんへの好意を新ためて認識するのでした……
「不可能を欲する人間を私は愛する」
3年目3月。
机の中に忍ばせるは秘めたる想い。
今、絶対の帰納と帰結。
告白です。
至る、伝説の樹。
如月さんの告白は、少しだけ悲しみを含んでいます。
自分は、体が弱かったゆえに、友達も少なく、高校生活を本と共に過ごすことしかできず、その中の恋愛に憧れていたこと。
そんな自身を腹立たしく思っていたこと。
コンプレックスと戦う3年間だったのでしょう。もしくはそれ以上の時間だったのかもしれません。
如月さんは続けます。
しかし、告白という、この日を境に生き方を変えようという決意を固めたこと。
主人公くんとの時間を思い出として終わらせることはできない。
そして、一生分の勇気をふりしぼり、好意を伝えてくれます。
主人公が応じ、はれて二人は結ばれるのですが、素敵なのがこのあと。
如月さんは、緊張のあまり眩暈をおこし倒れこむのですが、すかさず主人公くんがキャッチ。
そこで、
体が弱いのもいいものですね。
こうやってあなたに抱き留めてもらえるのですから。
と、自分のコンプレックスすら前向きにとらえるように考えが変わります。
グッドエンド過ぎる!!(滂沱)
良かった。
良かったね、如月さん。
永遠が約束された、この樹の下で、煌く二人の時が、まさに始まるのです。
そして、如月さんの青春の結末はひとつじゃあ、ない。
前編で紹介した冬イベントの映画館での回答により、エンディングは分岐します。
そうしてできたのが、こちらってワケ。
キャスト・オフ!!(仮面ライダーカブト)
ジャケットアーマー・パージ!!(ビルトビルガー)
アーマー・テイクオフ!!(シルバーチャリオッツ)
……うるせ
さて、冬のデートで如月さんからの質問である、
「私……眼鏡をしてないほうがいいですか?」
という、中下段同時攻撃質問が繰り出されるのですが(ガー不じゃん)、そこに
そうだね。元がいいからね。
を選択すると、こちらのエンディングにたどり着くことができます。
いわば隠し要素ですね。
……元がね、良いんだよね……マジで、元が。うん……うん……わかる。
ときメモの舞台である1995年、コンタクトレンズはまだ価格も高く、体に合わない人もいたりで、存在はしましたが今ほど一般的ではなく、簡単に眼鏡から変えるには、なかなかどうして、難易度が高い。(ご家族との相談もあったかもね)
それを、主人公くんの好みに合うと思って、という理由でコンタクトへと変えてくれるわけですよ。
……何度ぼくは、この子を好きなればいいのでしょう。
というわけで、こちらの如月さん、眼鏡ありのときより、さらに決意2割増し、と思っております。
「星のように急がず、しかし休まず、人は皆、己が負い目の周りを巡れ」
如月さんガチ恋勢の総括に入ります。
如月未緒さんは、声を担当されている、関根明子さんと、コナミのスタッフの方が息と命を吹き込んだ時点で、ひとりの人格となるレベルでの「人間としての厚み」を持っています。
少なくともぼくには、そう届いています。
彼女が笑えばぼくもうれしい。泣けば悲しい。
気絶した時はぼくも昏倒している(誇張表現)。
彼女の本体は、もちろん眼鏡などではなく「如月未緒」という存在、クオリアが、ぼくに永遠に何度でも恋心を抱かせてくれる。
そういった形で、30年間いつも心の中にいてくれる。
この、いてくれるだけで感謝を捧げたい相手に、今後の人生、どう向き合っていくのか。
来たる、2025年。
ときめきメモリアルは、エモーショナル、という名で復活を果たします。
その時に、今抱いている心はどう動いているか。
31年目に新しい側面の想いを抱かせてくれるのか。
しかし確実に、30年間心の中の夜空に最も輝く星である【月】のような存在でいてくれた彼女に再び、新しい姿で逢い、青春を謳歌できることは確定している。
……え、名前呼んでくれる機能つくの?
如月さんに?
嘘でしょ?……マジ?31年目に?
え?合法?
……というわけで、switch、買え!!みんな!!
手遅れになる前に!!いろんな意味で!!(自分を指さしながら)
最後に、如月さんの魅力駆け抜け!
学ぶことの楽しさを知っていること。
空想の中のに無限にして夢幻のスペースを持っていること。
体が弱いかわりに、本の、心の中の世界では誰よりも自由なこと。
決意を決めた時に、どんな苦手なことからも、逃げ出す、という選択肢を選ばないこと。(開発者の人も、調整してたら、ズバっと言う事言っちゃう子になっちゃった。と記してます。サターン版の攻略本に)
眼鏡の奥の目が、ふにゃんとした、ちょっとタレ目なとこ。
以上!
今の想いをカタチにすると、こんな感じにまとまる、はず。
それでは、如月さんと、如月さんを愛するすべての方に対し、敬意と感謝と、これからの発展を願い、このnoteの〆とさせていただきたいと思います。
ご清聴、ありがとうございました!
おしまい……
……ふふ、と、思うでしょ?
ときめきメモリアルには、ドラマシリーズという外伝や、ステレオドラマというCDドラマもあるんですよ?
如月さんはそちらでも、丁々発止のご活躍をされておりますのよ?