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『フェーブルアールとの軌跡』
さて、始まりました。後編でございます。
ちな、前編はこちら。
先に読んでおくと、いいことあるかもよ?
おにおんさん、初めて如月さんにとんでもないカタチで遭遇する、というところから物語は始まります。
なお、この物語はフィクションではなく、登場人物、団体、行動や記憶と思考は全部ガチでお送りしております。
しかとその目に焼き付けておくんなまし。
「知とともに疑いは育つ」
さて部活を選んだ際、前世では同じ部に所属していた女の子(虹野さん)はマネージャーとなり、度々励ましてくれましたが、まさか演劇部に入部したら、いきなり同級生がぶっ倒れてくるとは予想の斜め上すぎて、どういう登場の仕方なんだよ、と驚かされました。そう。彼女こそが、ぼくのマストフェイバリット。如月さんです。
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めまいから復活して、最初にしたのが謝罪。
どんだけいっつもぶったおれているのだこの子は。心配になるわ……
ここで説明しよう。
おにおんは眼鏡っ娘が好き、という言説が世に、まことしやかに囁かれていたりしますが、実は眼鏡のキャラを好きになることはあっても「うわあ眼鏡っ娘だ選ばなきゃ!」という思考は、実は持ち合わせておりません。
このへんは、今後、じっくり、腰を据えて、研究とその成果物をお見舞いしていきますのでそのつもりで。
まあ、それはさておき、前編を読んでいる方はすでにご存じですが(画像はPS版だけど)PCE版でときメモをプレイしていた当時、おにおんは中学二年生。眼鏡っ娘という概念すらしらない、いわゆる属性の空白地帯にいた者でした。
漠然と「やさしい女の子が好きだな」「元気いっぱいの子よりはおとなしい子が好きだな」などの考えくらいは持っていたものの「病弱」「眼鏡」「おさげ」「地味っ娘」などのいまでこそありふれた、というか使い古されつつあるこのステータスたちを、当時はまだ享受するまでの器が、自身に存在していなかったのです。なので、如月さんのファーストインプレッションは
大丈夫なんか?この子……?
でした。
だって明らかに他の女の子達より「目立たないようにデザインされている」んですもの。攻略対象じゃあないんですよ、くらいの立ち位置。
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だって知っている他の子は詩織、虹野さん、鏡さん、優美ちゃんなどで、元気っ娘かセクシーで魅了してくるタイプ。
いわゆる「自己」を持っている女の子ばかりのなか、突如現れた「弱々しくて自分に自信のない女の子」。
これはあれだ。
当時の言葉でいうと「当て馬」。
今風にいうと「負けヒロイン」だ。
そう判断せざるをえない。
しかしながら、おにおんにはひとつの気づきがありました。
そう、リアルのおにおんは、このころ大の勉強大嫌い大人間。(ラーメンズ?アトムのヤツの?)
中学校のテストも5教科全部平均以下。
なにせ親に隠れてはゲームばっかやってるダメダメ中学生。読む本は漫画オンリー。あとは勉強しているふりしてWizardryのオリキャラの絵とか格ゲーのキャラばっか描いてるアホガキでした。
なので最初の感情は、憧れ。
そんなゲームバカが、このビリジアンな髪色でちょっと癖っ毛の髪型をした眼鏡の女の子のことを
「あ、この子勉強できそうだな。ていうか勉強自体を好きなんだろな。羨ましいな」
と思ってしまったのが、もしかしたらはじまりだったのかもしれませんね。
で、コナミに対して思ったことが「なぜにこのような他のキャラとは違う『目立っちゃダメ!』みたいなコンセプトのキャラをわざわざ作ったのか。なにかの意図があって『弱い』キャラを作ったのならば、それは悪意に他ならんのではないのか?」という不信感と、若干の怒りでした。
ゆえに出した結論は一つ。
この子を幸せにしてあげたい。
これが最初の行動原理でありクリア目標のための指針となったのです。
「太陽が照れば、塵も輝く」
1回目のプレイで爆弾地獄に落ちた時に、学んだことがいくつかあり、まあ今では当然の知識なのですが
・女の子と下校すると、なんか爆弾がつきやすい
・デートをすると爆弾は消える
・セーブ&ロードを上手く使えば、日曜日を1回消費せず女の子たちの状態を確認できる
・女の子が増えると、いろいろ手におえなくなっていく
ということ。
これを使いながら上手くやれば、この如月未緒さんと、楽しい高校生活を送れるかもしれない、と思ったわけです。
あとは平日はクラブを選択するとパラメータの上昇は顕著な上に、如月さんは褒めてくれて仲良くなれる、と親密さも深まって良い感じ、といった具合。
というわけで、蜷川幸雄に弟子入りしたかのような、演劇野郎の文系と体力バカが爆誕するわけです。
演劇→休暇→演劇→たまに容姿を上げる。(デートできても容姿が低いと帰っちゃうのは1周目で確認済み)→演劇→如月さんとデート……という、クラブ煉獄がはじまるのでした。
するってえと、効果はてきめんであり、他の女の子はなんか増えないし(平日に特定コマンドで女の子が増えることにまだ気づいていない)文系と芸術、雑学も勝手に上がるので、テストの点も取りやすい。理系もカバーしようと平日に理系あげたら紐緒さん出てきたんですが、これもまた新キャラで面白い、と2週目は良いこと尽くしな感じ。デートスポットを見る、という当たり前のことも、ちゃんとチェックできるようになり、夏には神社行ったりして夏祭りで楽しくすごしたり……と、していた矢先に起こった、いまでも忘れられないイベントが、これ
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合宿で突如起こったこのイベント。
そして、如月さんが泣いて謝っている。
別に自分が悪いわけじゃあないのに、泣いて謝っている。
なんていい子なんだ。
この時点で、ぼくは如月さんを「守らなくてはいけない対象」から「大好きな子」という感じにシフトチェンジしたわけです。
なおこのあと、海も行ったぜ。
自分は海に入らない、っていうのに、ちゃんと空気を壊さないよう水着になってくれる如月さんに、追撃の大好きを喰らって、もう大変ですよ。ええ。マジで。
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というわけで、自分にはないものを持つ女の子である如月さんへの想いは、おにおんの中でどんどん強くなっていきます。すでにメロメロです。やばいです。
下校を如月さんから誘ってくる機会ももちろん増えるのですが、ああ、じゃあ次はこの子に爆弾つくんだろうな、ってのも感覚でわかるようになり、好雄チェックをしなくても1年目お正月くらいには、如月さんのほかに、紐緒さん、虹野さん、優美ちゃん、清川さんあたりが出ていましたが、仲のいい子が如月さんしかいないので、まあなにも起こらない。
なにせクラブばっかやってるから、他の子が絡んでくる暇がないのでね!!
で、運命の日が来るのです。
「真理に対する愛は、いたるところに善いものを見いだし、これを貴ぶことを知る」
その運命の日というのは2月3日。そう如月さんの1年目の誕生日でした。
ときメモをプレイした人は全員知っていると思うのですが、女の子の情報を好雄から教えてもらったとき、一緒に誕生日、とかスリーサイズとか電話番号とか、いまならいろいろヤバい情報をリークしてもらえるます(リークって言っちゃった)。そして女の子の誕生日になると、主人公くんは学校、もしくは休日だと自分の家の近くの公園に女の子を呼び出して(何様なんだ)プレゼントをすることが出来るのです。
あと「やっぱあげない」を選択することが出来るのはときメモの懐の深さよね。
まあ、さておき、如月さんの1年目のプレゼント候補として出てくるのが「ゲーテの詩集」。これがプレゼントすると、如月さん、超喜ぶの。可愛いのなんの。
で、ゲーテ。ゲーテって?
おにおんは中二の時からしっかり中二病なので、ファウストの作者だなあ、悪魔くんのメフィスト2世の元ネタのメフィストフェレスが出てくる本、くらいは知っていたのですが詩集。詩。海外の人の詩って、五言絶句とか七言律詩とかしか知らんぞ……と思い、なんかみたことある気がする……気になる、と一旦ゲームをセーブして、親の部屋の本棚を漁るとやっぱりあった、ゲーテの詩集(おにおん母は海外文学や哲学が好きだった、と聞くのはそれより15年以上あとの話)。
あ、如月さんにプレゼントした本が、今、ぼくの手元にある、なんだろうこの気持ちは。
と、思いゲーテの詩集を一端読んでみることにしました。
すると……
まあ、すげえのなんの。
このゲーテっていうおじさま、まあ悪口ばっか言ってる。もうこれでもかっていうくらい世の中に対して不満ばっか言ってる。やれあいつはバカだ、なんも知らん、政治家とかマジでダメなやつしかいない、と文句言いまくった後に
でも、一番ダメで、なんも知らないの、俺なんだよね……
的な、この人どういうテンションしてんの?!
と面白くなってしまうような言動の繰り返し。
その中にたまに、めっ…………………………ちゃくちゃ良いこと言う時がある。
この言葉たちを見たときに、あ、文学って素晴らしいんだ、すげえ、なんか今まで無駄に過ごしていた時間があったとしたら、もっと本を読むべきだったのかも、と、ちょっと泣いたことも、しっかり記憶しています。
あと、勘の良い方や、文系に明るい方ならば気づいていたかもしれませんが、このnoteの目次となっている見出しは、ぜんぶゲーテ大先生の名言や詩集より拝借した言葉だったりします。それを踏まえて、ここから後半戦に行くぜえ。
(ちなみに今、3800文字)
さて、そんなぼくがすでに好きになってしまったゲーテの詩集が大好きな如月さんを大好きなぼく、という非常に好意の濃度が高い状態になりながら、ときメモは2年目に突入していきます。
優美ちゃんが増え、クラブ→休息→容姿→クラブ→理系の合間にデートデートデートという、まさしくときメモというプレイスタイルを確立できてきたのは、やっとこのあたりから。
自分はもうすでに如月さん大好き人間なのですが、ここであることに気づきます。
ちょっとまってくれ、このゲームって藤崎詩織さん以外のルートが、まさか存在するのか……?
と。
なんの前情報も攻略本もない状態で始めたときメモですが、これ、このまま3年目まで行ったらどうなるんだ?
1周目では「藤崎詩織さんと良い感じになれなかったからバッドエンド」なのだと思っていたのですが、今回のプレイでも最後に如月さんとは仲良くなったけど、藤崎詩織さんとは仲良くなれないのでバッドエンド、とかなったらどうしよう……
という訳で、禁断の魔技をここで、おにおんは手持ちのカードの中からドローするのです。
それは……
Mさんに電話してみる
でした。
※Mさんはおにおんの先輩でPCEごとときメモを貸し付けてきたやべえタイプのオタク。ぼくの知らないオタク知識ばっかりで構築されている変な人。
Trrrrrrr……ガチャ
「あ、Mさん。どもども」
「おお、おにおんくん。どうよ。ときメモ?進んでる?」
「いや、やってんですけど、ちょっと不安なことがあって」
「というと?」
「このゲーム、藤崎詩織さん以外の女の子と仲良くなってもちゃんとグッドエンドってあるんですか?」
「(万感の想いを込めたであろう渾身のドヤ声で) あ るよ 安心して、好きな子と仲良くしなさい。ちなみに今どの子狙ってんの?」
「言わねえス。あざす。助かりましたー」
というわけで、ぼくの真のときメモプレイが始まるのでした。
「人間は気高くあれ。情け深く優しくあれ。そのことだけが我らの知っている一切のものと、人間とを区別する」
そこからはもう、如月さんとのグッドエンドを目指そう、ということに心血を注ぐこととなりました。
たまに他の子に爆弾もつきますが、セーブ&ロードで爆弾を察知しマインスイーパーの如く徹底的にサーチ&デストロイし続けることで、如月さんとのデート時間を確保。2年目の文化祭が終わるころには、如月さんの顔は赤くなっていました。のちに知る「完全ときめき状態」ってやつですね。
あと、伊集院家クリスマスパーティーでは、如月さんの栞とかも当たり、完全に風向きはこちらがわに向いていました。
たまに、なんでかわかんないけど、如月さんにつらい思いをさせたがるイベントが発生するのですが……
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それを助けるのも彼女を守ると決めた者の定めなれば、と好感度も親密度も中の人の好きという気持ちも上昇するっていう、まあ、最高の状態ですよ。
というわけで、修学旅行で熊と戦ったり、海のパラソル下イベントって何回も起こせるのかな?→おきませんでした、とかやったり、神社の射的が異常にむずくてなんも取れなかったりなども含め、思い出を重ね、時は3年目の秋まで進みます。
如月さんは本が好き。
であれば、ということであれば、デートでは5回に1回くらい図書館に行ってたのですがそこで起こったイベントがこれ
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本に集中するあまり、こちらの声が届いていない、というね。こういう要素、良すぎる。キャラクターとしてのバッグボーンを支える重要な要素がこの一瞬に詰まり過ぎている。
感受性の豊かさを、無言で表現するという技。
今、しっかりと理解出来た。この子はきちんと製作スタッフに愛されている、よかった……ここに、ぼくの気持ち、本懐の部分は半分は昇華されました。
しかし、そんな程度では許してくれないのがときメモの恐ろしいところ。
この秋イベントの後に起こるイベント、それは文化祭。
あの
あの
入部と同時に倒れていた如月さんが、文化祭の演劇でヒロインを演じます。
かの有名な「ロメオとジュリエッタ」ですね。
そこで、しっかりと彼女はヒロインという大役を演じ切るのです。
恥ずかしい、緊張する、足が震えるとまで言っていたあの如月さんが、積み重ねたすべてを発揮するのです。
そんなん好きになるに決まっとるやろがい!!
(ちなみに元ネタのロミジュリは藤子F先生の短編でしか知らなかったので、シェイクスピアのヤツをちゃんと買って読みました。偉いだろ?ホメてもいいんだぜ?)
というわけで、3年目も特に問題なし。爆弾の爆発などもなく順調に、順調に過ぎ、時は卒業式に至ります。
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そして、如月さん通常エンド
ああ、報われた。
すべてが報われた。
その発露であり帰結がこのエンディングに込められていました。
如月さんを幸せにするつもりで始めたこの物語は、おにおん自身を幸せにする物語に、いつのまにか変わっていたのでした。
如月さんに出会い、ゲーテに出会い、シェイクスピアに出会い、リルケに出会い、本を読み知識を深める、という事の尊さを知るに至った、ときめきメモリアルという作品のなんと素晴らしいことか。
ていうか結果「サブキャラ」と思っていた藤崎詩織さん以外の女の子すべてに物語があり、全員がメインヒロインなんだ、と知ったとき、このゲームの恐ろしさを再認識しました。
このレベルの感動をあと10人も……?!嘘だろ……
(なおこの時点でおにおんは隠しキャラの存在も知らない)
まさかこのゲーム、とんでもなく深いゲームなのでは……Mさんが言ってたヤバいってそういう意味なんか……?!
というわけで、またMさんに電話をするおにおん。
Trrrrr……ガチャ
「Mさん、ときめきメモリアル。これホントにすげえゲームだったんですね。驚きましたわ」
「いや、マジでそうなんだよ。フルボイスで全キャラしゃべって、全キャラメインヒロインて、頭おかしいよな、コナミ」
「驚きました。もうちょっとPCEごと借りてていいですか?」
「ああ。べつにいいよー。ちなみに誰クリアしたの?」
「如月さんていう眼鏡の子です。あの子めっちゃ可愛いですね」
「ああ、エンディング眼鏡かけてた?」
「……は?」
「ああ、眼鏡ないバージョンのエンディングもあ……」
「早く言えや!!バカヤロウ!!」
「ちなみに攻略本というか、雑誌の攻略記事あつめたのウチにあるよ」
「はぁ?!首洗ってまっとけや!!今すぐ行くわ!!」
そしてチャリで激走するおにおん(14)。
而して、30分かけてMさんから家に着くや否や、出された麦茶を一気飲みの上、攻略情報記事をもぎ取り、そのまま自宅へとんぼ返り。
斯くて、3週目の世界で如月さんと体育祭でふとも……二人三脚でふとも……で1位取ったり、ビビールで気絶しちゃって、やっぱスタッフに悪意のある者が紛れ込んでいるのでは、などと勘繰ったりしたり、そして、栄光の眼鏡無しバージョンのエンディングを見て、眼鏡があろうと無かろうと、如月さんは美しいし可愛い。どちらにも良さがある……と腕組んで頷いてみたりしたのでした。
「財貨を失ったら働けばよい、名誉を失ったらほかで名誉を挽回すればよい、勇気を失ったものはこの世に生まれてこないほうがよい。」
PCEの全ヒロインのオールクリアを成し、そのうえで如月さんを大好きになったあまり、学校の授業の国語が大好きになってしまったおにおんくんは、高校受験の時に他の4教科は全然たいしたことなかったのに、国語だけ満点という異常な結果を叩きだし、地元の高校に入学します。まあ高校でも国語と古文以外は、やはりぜんぜん如月さん要素がねえなあ、とあまり興味が持てなかったのですが、古典文学や海外文学にハマり、生来のおしゃべりな性格もあってか、他校合わせて1000人規模の弁論大会で1位ぶんどったり、住んでいた町の「家庭と子供を守る川柳」みたいな応募で普通に優勝したりしちゃうこととなります。
(たしか「向かい合い 交わす言葉が 非を穿つ」だったはず)
とまあ、如月さん成分が、灰と幻想だけだった人生に光を刺しこんでくれたわけで……グリムガル?
その後、いろいろ紆余曲折を経て「話すこと」に特化した仕事に就き、結構な成功を収めることとなるのですが、それはまた別のお話。
「人生は歌だ」という言葉がありますが、ぼくの場合は「人生は如月さんであり、決意だ」という言葉をここに残したい。
勇気と共に30年間、心に在り、人生を切り開く転機となってくれた如月さん、ときメモ、そしてコナミ。
そして、今、まさに懇意にしていただいている、ときメモを愛する人たち、仲間たち。
この方々が、今なお、30年前のゲーム愛し、存在し、言葉を毎日紡いでくれていることが、愛おしくてたまらないのです。
どうか、これからも、ときメモを愛し、仲間と手を取り合って行(生)きましょう。
たった、前後編合わせ15,000文字程度の、如月さんと、これを読んでくれた、みなさんへと向けたラブレターです。
どうか受け取っていただければ、幸いです。
あ、そういえば『フェーブルアールってなに?』って事を説明していませんでした。
フェーブルアールは、ドイツ語で『二月』。
つまり日本語の旧暦に訳すと『如月』となります。
なんでドイツ語なのかというと、如月さんとぼくの敬愛するゲーテ先生がドイツの偉人だから。
それで、フェーブルアール、なんですわ。
ね?中二病でしょ?
では、まあ今回はこのへんで。
次は『如月さんと眼鏡有/無論』でお会いしましょう。
しからば、これにて、一旦、幕。
さらば、いずれ。