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野生に戻る。それだけできっとすべてがうまくいく。
GOWILDという本
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昔ラジオで取り上げられてたのをなんとなく覚えていて、Kindleで安売りしてたのを見て購入。
(ラジオ聴いたときに買えよな)
この本を一言でいうなら
バラエティとバランス。
多様性と調和を大事にせよという話を延々してる。そりゃもうずっと。大事なことなので。
何故バラエティとバランスが野生の生活に欠かせないのか?
それは人間が進化し世界中に繁栄できた理由だから。
真実はわかりませんが、他の哺乳類や他のホモ属(ネアンデルタール人とか)との違いを調べていくとバラエティとバランスに行き着くと言うこと。
違いを調べていったところ、どうやらそうらしい、そうとしか考えられない、そういうことにしておこう!みたいな?
祖先がバラエティとバランスを重要視して脳を大きくしていった結果、我々は繁栄した。
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忘れてはいけないのは、人間は文明が興り社会が発達する以前のはるか前から地球のいたるところに存在していて繁栄していたこと。
拳銃や車がないころから祖先はライオンやトラに勝っていた。
めっちゃ凄い祖先たち。
その力が今の我々にはあるでしょうか?
肥満、動かない身体、睡眠不足、コミュニケーションエラー。今の状態では勝てるわけない。
バラエティとバランスを重要視するとどうなるか?
楽しく運動できる身体と、何にでも好奇心が持てる精神、他者を思いやり自然に敬意を持つ、健やかで魅力的な人間になる。
理想的な人間。
そう言っても差し支えないほどの文面ね。ほんとに?自分で書いてても信じられない。でもそうなる。理屈としては。
なぜバラエティとバランスを重視すると理想的な人間になれるのか?
人間は進化で脳を大きくする戦略をとった。脳という神経の中枢を大きくすることで繁栄できた。そして我々の脳はとっさの変化や予想外の気づきでドーパミンを出すように出来てる。
ドーパミンは気持ちいい~!とか幸せ~!とかのときに出てるホルモンで、報酬ホルモンみたいな呼ばれかた。
テレビのクイズ番組を食い入るように観る。
日々もらってる収入よりもギャンブルで手に入れたあぶく銭に興奮する。
わかってる贈り物よりもサプライズプレゼントのほうが嬉しい。
要は変化に気づき様々な状況に対応する。そうすることで祖先は自然の理不尽さを乗り越えてきた。
自然というのは理不尽で我々に無関心。
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そうでなければ災害や飢饉などはなく、ずっと豊かな食べ物に恵まれて、理不尽に人命が奪われることなく人間は暮らしていける。
祖先は自然の理不尽さに耐えるために脳を大きくして、文明の力を使うこともなく世界中に繁栄した。
だから我々も同じようにすることで脳を成長させることができる。
我々も祖先と同じようにバラエティとバランスを重視して、変化に気づきこの瞬間に対応し続けるようにする。
そうしなければたちまち能力は失われていき、衰え老いる。
どうすればいいのか?
食事は炭水化物中心をやめて多様性に富む食事を。
炭水化物とは砂糖をはじめに米小麦ジャガイモトウモロコシのこと。現状我々はエネルギーの8割を炭水化物で摂ってる。それはバラエティに欠ける食事だ。
エネルギーを炭水化物から摂る割合を減らす。
そのぶん種類のバラエティを増やす。
同じ肉野菜魚介類でも産地が違うと別の味がする。味が同じだと感じても身体では違いをわかってる。
旅行で色々なところにいって現地の食べ物を食べるのは最高。
睡眠は8時間以上。
夜眠れないなら昼寝。1日のどこででも眠くなったら寝る。
様々なところで様々な寝かた。
睡眠もバラエティが大事。
睡眠は身体の外側を動かさないだけで、内側はアクティブに働いてる。情報処理、記憶の整理、内臓の修復など。
睡眠は退屈なものではなく寧ろ寝てる間に我々は成長してる。
運動で楽しく生命の危機を感じる。
運動とは常に危険と隣り合わせだ。ならば現在の人間も危険に立ち向かうべきだ。
生死のかかるような運動。あくまでも運動なので死ぬことはない。だけどそのときに働く心拍が生きる力を与えてくれる。
自分が楽しい、血が沸き立つような運動をして生死のバランスをとろう。
思考のバランス。
満腹でも飢餓でもなく、起きてるでもねむってるでもなく、力を入れるでも入れないでもなく、頭の中が騒音で溢れるでもなく静まり返ってるわけでもない状態を目指す。
これは瞑想と呼ばれるものに近い。筋肉を筋トレで鍛えるように脳も瞑想で鍛える。矛盾のなかでバランスをとれるのが人間のつよさ。
自分を優先すること、他人を優先すること、どちらも積極的に。
偏りは人間関係をいびつにする。バランスが大事。様々な人と会って話をするのもいい。
そして最後に…
それら全てにとらわれない。
炭水化物たくさん食べる日、徹夜する日、ベッドから一歩もでない日、脳のバランスを保たない日、自分だけ優先の日、他人だけ優先の日。全てあっていい。毎日でなければ問題ない。
それが多様性。重要なのはバラエティとバランス。これだけやっておけばいいというものはない。
気づいたことなんでもやる。
理解できるようになると凄いスピードで身体と脳が成長していく。
見晴らしのいいところを歩いたり、休んでるだけで幸せを感じる。人間らしく生きるとはそういうこと。
シャチやイルカやクジラは魚類から陸に上がり、哺乳類に進化したあと、また海に還り繁栄している。
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我々にも同じことができるはず。