君生がいなくなった世界に生きる
キミオアライブという漫画を知っているだろうか?
未完で終わってしまった漫画だ。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%9F%E3%82%AA%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96
私は月刊少年マガジンを長く購読している。
父親が読んでいるのをなんとなく読みはじめて30年はたつか。
キミオアライブはその月刊少年マガジンで連載されていた。
連載される漫画は面白い、そうでないに関わらず全部読む。
キミオアライブは個人的にはまあまあ。
これからどうなる?と思っていた程度の漫画だった。
しかしリアルタイムで連載を追いかけてたがゆえに、構造に取り込まれてしまった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086W4V48K/ref=cm_sw_r_cp_apa_OuUXFbRWD59QA
大病を患い今までやれなかったことを、youtubeに動画としてあげていく君生。
その君生の情熱に周りの人が巻き込まれていく。
君生の大病は完治してるわけではなさそうで、倒れたりもする。
王道のストーリーである。
そんな中連載が止まる。
そして報告。
http://www.gmaga.co/news/178.html
ここで決定的なことに気がついてしまう。
作者は君生自身で、私は君生を横目で見ている傍観者だった。
そして君生は突然いなくなってしまった。
私は完全に漫画の中にとらわれてしまった。
フィクションである漫画と私のリアルが融合してしまったといってもいい。
作者が意図していたかはわからないが。
http://www.gmaga.co/news/181.html
そんな中、講談社が粋なことをしてくれた。
3巻をプレゼントしてくれるという。
不完全でも続きが読めて嬉しかった。
巻末の未発表の話も良かった。
Kindleで2巻を買うと3巻の内容も読めるらしいので、気になる人は読んでみるといい。
私の言っていることが少しは読み取れるかもしれない。
私はこれからもキミオアライブの君生がいなくなった世界で生きるのだ。