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ハーフエルフは愛が欲しい(第九話)

バン
『ア〜イー!お父さんは成し遂げたぞ〜
俺で認められるなら、アイも認められるの決定だからマジで!安心してここにおいでー!』

アイ達は今、精霊剣の儀式の間にいる。
そしてさっきお父さんは精霊剣をあっさり出現させていた。

そしてアイも儀式の間の中央に行く。
アイ
『スゥー、ハーっ。出て来て!私の精霊剣!』

するとキラキラと手の前に小さな光の塊が出現する!それは縦に伸び、やがて剣の形となる。
そうして現れた細剣を手に取ると、アイの手の中に吸い込まれていった。

何とか上手くいったようだ。アイはホッとして胸を撫で下ろした。

お父さんはぶつぶつ文句を言っている。
バン
『俺の時は光の演出なんてなかった、、
あれが俺も出たら、アイに尊敬してもらえる絶好のチャンスだったのに。』
アイ
『お父さん何ぶつぶつ言ってるの、精霊剣出て良かったじゃん。文句言わない!』
リナ
『あらあら。何はともあれおめでとう二人共。
お疲れ様ね。』
ギルフォード
『うむ、二人共見事であった。ワシは二人を誇りに思うぞ!』

その日の夕食は豪華だった。
ステーキはお肉の甘みとソースの甘辛い味に、
隠し味のワインのフルーティーな香りの中にあるほのかな酸味と深い渋みが見事にマッチしてハーモニーを奏でていた。

その他にも、ケーキ、七面鳥の丸焼き、
そして好物のサラダがとても美味しかった。
野菜は素材本来の甘みと苦味がギュッと凝縮された濃い味わいで、ソースは野菜の味の邪魔をしない、でもトロリと舌の上でしっかり存在している味だった。

アイはお腹いっぱいになるまで食事を続けたのだった。

続く

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