Streamlabs OBSで講義動画を収録する
iPadにスライドや板書を映しながらひとりでしゃべる形の講義動画を,昨年度からZoom(macOS版)の録画機能を使って収録していた.先日,以下のツイートを見て,Streamlabs OBSを試してみた.
動画のエンコード時間は確かにほぼない.また,Zoomでの録画のときは「ミーティング立ち上げ→画面共有→録画」という段階を踏む必要があったが,Streamlabs OBSでは,初回起動時以外はアプリを立ち上げた瞬間に録画ボタンを押せるのでZoomよりもさらに楽だ.更に,録画中は現在の収録時間も表示してくれる.
とても気に入ったので,今後は講義の録画のためには,ZoomではなくStreamlabs OBSを使うことにした.よく考えたらZoomはあくまで会議システムなので,こういった用途での使いにくさがあったとしても文句は言えないのだった(言ってもいいけどあまり正当ではないのだった).
さて,自分の周りではStreamlabs OBSを使っている話を聞いたことがなく,そもそも先のツイートで初めて名前を知った.おすすめしたいし,基本的にはその都度の画面を見ながら使えるソフトウェアだと思うので細かいガイドも必要ないと思うけれど,初期設定に戸惑うところも少しあった.それで,備忘録的に注意事項を書き残しておく.なお,Streamlabs OBS自体はWindowsとMacの両方で使えるらしいが,実際に自分が使っているのはMac版のみ.
初回起動時のアカウント連携について
初回起動時にYouTubeなどのアカウントを尋ねられるが,これは生放送を配信する際の設定.どこにも繋がずに録画するだけならば何も設定せずに使える.胸を張ってSkipしよう.
出力画面と音声の設定
Streamlabs OBSの画面の下部にSourcesという欄がある.ここに,音声(Audio Input Capture)と画面(Video Capture Device)をそれぞれ追加する.後者の追加の際,MacとiPadをケーブルで繋いでいれば,iPadの画面を追加できる.
なお,設定は覚えていてくれるので2回目以降の起動ではこの操作は必要ない.
出力された映像のアスペクト比がおかしい
Preferences... → Video にある Base (Canvas) Resolution と Output (Scaled) Resolution が同じになるよう(欲しい出力サイズとなるよう)調整する.
スリープについて
Zoomの場合,録画中にMacがスリープされることはなかったと思うけれど,Streamlabs OBSでは容赦なくスリープされ,そして録画が中断される.あらかじめMacのスリープ設定を見直しておいたほうがよい.
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