始まりと絵とコンプレックス
絵を描き始めるようになった日を何となくだけど覚えてる。
その頃はまだ、暇だから描いてただけだったと思う。いつからか趣味は絵を描く事になって描いてる間はただただ楽しかった。
でもある日、私の絵が描いてあるノートを覗いてきた絵の上手い友達が「怖っ!生首だらけじゃん!」。そのノートには確かに1ページいっぱいに色んな表情や髪型などその時の好きな顔だけをたくさん描いていた。事実だった。だけどその言葉が自分の心にすごくまとわりついた。まるで呪いを受けたかのように。
それから、絵は描き続けてはいたが人の目に触れぬように描いた絵は見せないようになった。今思えばこれがコンプレックスの始まりだったかもしれない。
当時、その絵の上手い友達に嫉妬していたかは分からないが劣等感というか卑屈になったというか、絵のコンテストに参加しても「どうせ自分は賞を取れない」と言った覚えがあるくらいそういうのが加速していった気がする。
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