ずっと子どもでいたい
私はよく色んな人に「大人っぽいね」とか「しっかりしてるね」と言われてきた。
小さい頃はそう言われると嬉しかった。子どもって何故か子ども扱いされるのが嫌なのだ。
でも、大きくなって年上の方にそう言われても素直に喜べなくなった。
私が今思うのは、子どもの時は子どものままでいたかった ということだ。
もちろん、考え方が小さい頃からしっかりしていたおかげで先生や大人に気に入られていたこともあったし良いこともたくさんあった。
そのおかげで今のこの私がいるわけだから、文句はない。
けれど特に中学生以降から、子どもらしく学校生活を過ごせていなかったのだと思う。
と言っても、私は「子どもらしく」の定義も分からない。
多分、昔から分からなかった。
本当に子どもらしくはっちゃけていたのも、小学3年生くらいまでなんじゃないかと思う。
「あーあの頃はバカしたな~」と振り返られる思い出がないのだ。
そしてその事に、やけに落ち込む今日この頃。
幼稚園から中学校まで一緒だった幼馴染と電話していた時に思い出を振り返ることはあるのだが、気づいたことは私は常に傍観者だったということだ。
小学4年生のころから毎年学級委員長をしていたからというのも大きな一因だと思う。
もちろん学級委員長をしていたことに不満はなかったし、寧ろ自分で立候補したんだからもちろん最後まで責任を持ってやり通した。
でも今思えばそれが私を「子どもらしく」から遠ざけていたのかもしれない。中学二年生の時には学級委員に立候補するのも辛くなってしまって一時期していなかったのも覚えている。あの時は、なんであんなに辛かったのか自分でも分からなかったけれど、毎年のように責任を背負うことに少し疲れを感じていたのかもしれない。
でも、選ぶのならあの頃が一番青春をしていた。
高校に入ってから、小中一貫の学校から離れてまたゼロからスタートするという時に、私は「リーダーをやらず、サポートするほうに回ろう」と思いを決めて結局立候補をしなかった。そこから三年間、転校をした出来事も兼ねていろんなことがあって高校生活は後悔をするくらいに充実できなかった。そしてそれが、自分が人をまとめる役についていなかったからなのかは正直全く分からない。
責任を持つ役につかなかったんだから、めいっぱい遊べば良かったものの、それすら出来なかった。
今の自分は働いているが見た目は子どもっぽいらしい。
会う人によって雰囲気を変えたりしているから逆に少し年上に見られることもあるが、例えば煙草を買う時に毎回確認される というような具合だ。
(ちなみにこの日記は1年前の下書きに残っていたから、1年後の今、ここから続きを書いているので今の気持ちを記そうと思う。)
そんなことを色々思って悩んでいた1年前だが、今はあんまり気にすることも無くなった。
今からだって子どもみたいに色んなことを楽しむことが出来ると思うし、そのひとつとしてバレーボールを週1〜2回している。
スパイクを上手く打てた時の爽快感は半端じゃないし、自信にもなる。
逆にサーブが苦手でなかなか入らない時の悔しさや申し訳なさも、そんなに悪くないな と思えるようになった。
昔はあんなに嫌だったのに。
私は今の私を、めいっぱい楽しめばいいんだと思う。
It's never too late to start something.
最後まで読んでくれてありがとう。
それではまた次の回顧録で。
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