よくあるトラブル発生
何事も初めては必ずあるもので、店を作るのも、デザインも、設備、什器、備品、厨房設備の選定、音響、酒屋さん、ビール会社の選定、リース契約、融資の相談、経理、飲食業組合加入、保健所の許可など全て初めてでした。前の店の立ち上げも結局忙殺されて得るものもなく、ただただ勢いと実行あるのみの状態です。ひとつ、事業計画書は要点を掴み、伝わりやすく、分かりやすくブラッシュアップしてました。
場所と事業計画書があれば融資の相談が出来ます。が、工事の見積書を提出しなければいけません。あまり無理な内容だと辻褄が合わなくなり、審査が厳しくなります。
当時デザイナーという職業を知らず、アンティークの家具屋さんに丸投げで頼んでしまいました。快く受けていただいて、提出用の見積もりは出してもらったのですが、融資が決定した後の最終的な見積もりやパース、イメージもなく、図面のみで工事が始まろうとしており、流石に怖かったですが、家具類も全てその方にお願いして発注しているし、施工会社の手配もしてもらっており、こんなもんなのかと不安ながらも工事の日は近づいてきました。
1週間前になってもまだ何も出て来ず不安な気持ちで過ごしており、困り果てていた所にたまたま入った中目黒の小さなアンティークショップが内装デザインも施工もやっているところで、どんな店を作って何がしたいかなど、現状の話を聞いて頂きました。
その日の夜に前の職場まで見に行って頂いたそうで、次の日に連絡がありました。すぐ行動して頂いたこともあり、デザイン兼現場監督として間に入っていただく事になりました。イメージも手描きですがすぐに描いて頂き、2階の床を抜きたい、ロフトが欲しいなどやっとイメージを伝える事ができました。また、安く仕上げる材料選びや自分達でやる時間などスケジュールを作っていただき、なんとか工事が始まりました。ここで学んだのは、出来ると言っている人と実際にやってる人は違うなと気付けた事です。
大きい金額だけに慎重になるのは当たり前なので、遠慮なくぶつけた方がいいです。
ちゃんと全てに答えてくれる方を信用した方が事故なくいける気がします。