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社会人落語
人生どう転ぶかわからないもので
また、落語を始めました。
大学3回生の秋に落語研究会を引退し、
その後、同期寄席や後輩が主催する寄席に出演させていただく機会がぽつぽつあったものの
修士2年目に入ってからは高座に上がる機会が減り、
社会人になると「落語は客席から見るもの」に変わりました。
落語って、すごく面白いんです。
噺家さんの話を聞いてるだけなのに、
目の前に物語の世界がくるくると広がっていく感覚は何度体験しても不思議ですし、
噺家さんの語りで会場の空気がざわっと動く瞬間が、すごく好き。
話芸ってシンプルなのに、どうしてこんなに奥が深いのでしょう。
休みの度に足繁く寄席に通う生活をしていると
「そんなに落語が好きなら、落語家になればいいんじゃないか?」と言われ
すごく悩みましたが、でも、弟子入りする勇気が出ず、だけど落語は好きだし、
機会があればもう一度どこかで落語がしたいけど、どうしたら良いんだろ。と
ずっともやもやしてましたが、ひょんなことがきっかけで「社会人落語」の世界に出会いました。
出演させていただいた先々で
ご縁が生まれ、少しずつ輪が広がり、
新たな落語会が立ち上がったり
なんてありがたいんだろ…と嬉しくなる毎日です。
自分の一言がきっかけで、お客さんが笑ってくれる瞬間が嬉しい。
27歳の誕生日は高座の上で過ごせました。
とても幸せです。
胸を張って「これが出来ます!」
「私はこういう人です!」と言えるものが無かったけど
「趣味で時々落語をしてます!」と言えるようになりました。ありがたいな。
1度身につけた芸は裏切らない。
3回生の新歓の時、当時のビラに書かれていた言葉をふと思い出しました。