ハロウィンの思い出 in America
今年のハロウィンはコロナの影響で仮装してtrick or treatをしている子どもたちが少なかった。私の家の玄関は2階にあるんだけど、(1階にはドアはない変な造りの家。)いつもなら玄関まで来るのに今年は全然、誰もこない。
誰もこなかったから階段下のポーチにキャンディをハロウィンの容器に入れて置いといた。Happy Halloween/自由にどうぞと。それでもあんまり失くなってないから子供達も自粛したんだと、かわいそうな気持ちになった。
ちなみにこっちでは外にキャンディをtrick or treatをしている子どもたちのために置いとくのは普通のこと。家を留守にしなきゃいけない時とか自分たちも子どもを連れてtrick or treatをする時とかね。
去年までは私も友達あつめて”ジャック・オ・ランタン”をみんなで作るパーティをしたけどもちろん今年はそれもなし。
ハロウィンで思い出すのが20年前のこと。すっかりハロウィンだっていうことを忘れてキャンディを買ってなくて、居留守を使ったハロウィン。夕方暗くなっても明かりを付けれなくて……でも、子どもたちは家に誰かいるのか感じたのか窓から家の中を探り入れるし、真っ暗の中で過ごさきゃいけないから大変だったのを思い出す。
そして、アメリカに来て初めてのハロウィン。まだ英語も全然わからない時のこと。理由は覚えていないけど、なぜか私が子どもたちが来た時にドアを開けないといけないことに。その時に一緒に住んでいたアメリカ人のルームメイトに「キャンディをあげながら子供達に何の仮装なのかを聞くんだよ。」って言われて子供達に聞いた時に返ってきた言葉。「この人の英語変!」その子の親は聞こえないふり。ショックだったなあ。子どもは正直だよね。ルームメイトは大笑いしてたけど。
アメリカのキャンディ1年間の消費量の1/4はハロウィン用のキャンディらしい。確かに子供達いっぱいもらってきてたよな。大きい家に行ったらハロウィン用じゃなくて普通のチョコレートバー一枚とかもあったなあ。
trick or treatはだいたい8時ぐらいで終わるんだけど、8時前ぐらいに行くと余ったキャンディを全部くれるんだよね。そうなるとほんと重くて持ちきれないほどになるから、親としてはホントに困る。断るに断れきれないし…
ハロウィンの日は子供達が集めた戦利品に「すごいねえ」と感嘆。でも、問題は次の日の朝!次の日は冷静になっているからその戦利品を見て「どうするの?こんなにキャンディ!」と焦る。
子供達のキャンディ、プラス、trick or treatに来る子供達のために買って余ったキャンディ。キャンディとはいえ食べ物を粗末にしたくないから捨てたくないし…
そんな大量に余ったキャンディをどうするかというと、すごくアメリカらしいんだけど、『海外に駐在している軍隊に送る』 個人では送れないから(どこに送っていいかわからないし)余ったキャンディを寄付できる団体を探して寄付する。今もそうなのかわからないけど数年前は近所の歯医者でも寄付を受け付けていた。キャンディは歯医者さんにとって大敵だからね。
アメリカに来て20数年、その間に楽しいハロウィンの思い出がたくさんできた。新たな思い出に加わった今年のハロウィン。コロナの影響で例年とは違う寂しいハロウィンだったけど、何年か後にはいい思い出になることを願うばかり。