オリジナル曲「螢」

以前から画策していたが、有名詩人の作品にメロディを乗せるという暴挙に出た。実験的な作品なため、無作為に選んだのがこれ。萩原朔太郎の「螢」。

「君」は「月草」。月草とは露草のことを言うらしい。露草は7〜8月に花咲く、別名蛍草。そのセクシーな蛍草に吸い寄せられる私は蛍。「息づかし」はため息をつくさまのことで、蛍草を想って吐息を吐く蛍が私なのです。「夕暮れのおめがの瞳にて/たれかまたあるはを知らむ」、おめが=Ωはギリシャ文字の最後の文字であり、あるは=α(アルファ)と対応している。日が暮れていき、やがて蛍の光が見え始める。蛍は蛍草に誘われていく。

メロディは実は没になったものがある。どうしても納得がいかず湯船であれこれ歌っていると、上記のメロディが口をついて出てきた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?