日本のお酒の種類を見てみる
先日、海外からのお友達に聞かれたのですが、正確に答えることができなかったお酒の種類、せっかくなのでこの機会にまとめておきたいと思います。
自分が思いつく中で「日本酒」「焼酎」「泡盛」「ハイボール」あたりがキーになるかな、と思っています。なので、それらを一つずつ見ていきたいと思います。
日本酒
日本酒は「醸造酒」です。醸造酒とは穀物や果物を酵母の力でアルコール発酵させたお酒です。通常は原料から取り出した糖分をアルコール発酵させることで造られています。しかし、日本酒の場合は、原料である米に糖分が含まれていないので、デンプンを糖化させてからアルコール発酵を進めていきます。ちなみにアルコール発酵とは、酵母菌が酸素の少ない状況において、ブドウ糖をピルビン酸を経由してエタノール(エチルアルコール)と二酸化炭素(炭酸ガス)に分解し生存や増殖に必要なエネルギーを得る化学反応のことを言います。
また日本酒は主に米を原料とします。日本酒のことを清酒と呼ぶこともありますが、これはアルコール度数22度以下のものを指します。
焼酎
焼酎は「蒸留酒」であり、醸造酒を蒸留させたお酒です。蒸留は、昔理科の実験でやった通りで液体を蒸発させてできた気体を冷やして、再び液体に戻す作業のことです。蒸発する温度の違いを利用することで、純度の高い液体を取り出せるのです。醸造酒にはアルコールと水が含まれていますが、蒸留数温度が違うため、温度の上げ方によりアルコールを取り出すことができます。
また焼酎は原料が芋や麦など多岐に渡ります。そして、蒸留の作業をこなすことでアルコールの度数は25度程度のものが多いです。
泡盛
泡盛は基本的には焼酎です。ただしその一部が独特であり、沖縄で使われた手法です。大きな違いは、泡盛はタイ米(焼酎ではジャポニカ米)を使います。また、原料を糖化させるための麹も雑菌の繁殖を抑えるクエン酸を多く含む黒麹を使います。続いて、仕込み方ですが焼酎では二次仕込みという米麹と水と酵母で醪を作ってから、米や芋などの原料と水を加え発酵させる、2度に分けて仕込む方法ですが、泡盛では全麹仕込みという原料を全て麹にし、水と酵母を加え発酵させる方法をとります。最後に蒸留方法ですが、焼酎は減圧蒸留、泡盛は常圧蒸留が多いと言われています。
ハイボール
最後にハイボールです。ハイボールは、ウイスキーをソーダで割った飲み方で、カクテルの一種です。
ちなみに日本では焼酎やウオッカなどをベースとしたカクテルを焼酎ハイボール(チューハイ)と呼んでいる。