少しだけ好きになった冬
今の家の唯一好きになれないことは、虫が多いこと。新築なので家の中にはいないが、外に緑が多く、それはいいことなんだけれど、緑に寄せられて虫がたくさん出現する。夏も真っ只中の今は蝉に悩まされ、急に飛び出るそいつらに悲鳴を上げながら毎日汗をかいて帰宅する。
最近まで夏が大好きだったのに、こんなに暑い夏は知らなかった。今はもう外に出ることも憚られて、この私が、暑いから今出たくないと、外出を拒んだ。せっかくのお盆も、どこにも行きたくないと思ってしまうほど暑い。
服も今までは夏が好きだったのに、ここ2年ほど、冬服が充実している。夏服は難しくなってきて、どれだけ買っても毎度お出かけは悩みに悩んでしまう。汗をかくからレパートリーが限られてしまうし、露出多めの服も昔はよく着てたけど、今は年齢もありなんとなく手に取らなくなった。
暑すぎるから夏を少し好きじゃなくなったけれど、逆に昔と比べると冬は少し好きになった。寒いのが苦手で苦手で、本当に私は南国の子だと思い込むくらいだったけれど、冬の楽しさをこの歳で知ると、今は少しだけ昔より好きになれる。
こんな少しの変化が最近よく感じられるようになった。25歳はまだまだ子どもだと思ってしまう瞬間も多いけれど、大人になることを信じられなかった小学生の頃の自分から見ると、立派になった。これから、歳を取ることでいいこともそうじゃないことも増えるけれど、できるだけ今を大切に紡いで、ゆっくりと重ねていきたいな。
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