まっくろなアゲハ/ショートショート

小学校にはとくべつな場所がある。

てい学年はしらないだろう場所。

たいくかんうら。

わたしはここで、すてきなものを1つみつけるゲームをまいにちひらく。

あきになると、おちばがたくさんになって、さくさく音がなる。

ひかげもできてるし、ちょうどいい風もあたる。

すてきなものをみつけるにはいい日な気がする。

校ていから聞こえるみんなのうるさい声をむしして、あたりを見てまわる。

あるくたびにさくざくさくざくと音がなって、やっぱり楽しい。

今日はこの音に決めようかな、なんて思ってると、まっくろなアゲハちょうがじめんにおちているのをみつけた。

「かわいそう、」

かたほうしかはねがない。

しゃがんでよくみてみると、ちょうちょっぽくないことに気がついた。

「あれ？」

それは、なんとまっくろなおちばだった。

「なぁんだ」

おちばのなかでもこんなにまっくろなものは見たことない。

これがしっこくってやつだ。きっと。


そのおちばをひろい、らくがきちょうのまっしろなページにはさんだ。

「よしっ」

今日のすてきなものはこれにきめた。

11月24日
まっくろなアゲハみたいなまっくろなおちば

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明けましておめでとうございます。

気がついたら、2024年になっていました。あまり年越した感がありません。

本日のおはなし、実は2023年（秋）に書いたショートショートだったのですが、すっかり忘れていて2024年になってしまいました。
寒くて布団から出たくなくなるようになり、完全に冬を感じているのですが、秋のおはなしで少しは暖かくなりたいと思います。みなさんにも暖かくなっていただければ嬉しいです。

全くネタが浮かばない。というか、お題を出されてもおはなしが思い浮かばない。どうしたものか…。
何か面白い出来事が私に降り注ぎますように。

P.S.投稿する時間帯はいつ頃がベストなのか、いまいち掴めないのでどなたか教えてください。tell meです。