『帰国子女』という事実がコンプレックスだった話
こんにちは!
今日は、今まで心に留めていた私の元コンプレックス、『帰国子女』についての話をしようと思います。
帰国子女って、羨ましがられることが大半だと思うのですが、「中途半端だとかなりしんどい」ということを知って頂きたく、書いてみることにしました。
というのも、今年ようやくこのコンプレックスが解消されて…!! 私の英語格闘の歩みのが正しいかもしれませんが、興味がある方は読んでいただけると嬉しいです。
(全くそのつもりはないのですが、自慢している等の不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ありません。読み手によって解釈は様々だと理解しているため、はじめに断りを入れさせて頂きました。)
基本情報
内容をより理解して頂くために、軽く自己紹介をしますね。
3-5歳まで2年間をスウェーデンのインターナショナルに通う
英文法ボロボロで1浪
現在、国際教養大学 5年生(留学の延期で卒業も延期〜あぁ〜)
今年春学期、スウェーデンのリンショーピン大学へ留学。秋学期はマルタ大学へ。
第一章 怪物爆誕
それでは本題へ。
これはあるあるかもしれないのですが、幼少期に数年間インターナショナルに通うと、文法は全く理解できないけれど感覚で英語ができちゃう怪物が誕生します(それが私です)。
(注釈) 念のため… 調べたところ、帰国子女は継続して1年以上海外に住んだことのある子が対象と記載されている場合が多いので、2年継続してスウェーデンに滞在した私も帰国子女と見做します。(たった2年で帰国子女なんて言わないでしょ、と思う方も沢山いるかと思いますが…今回はお許しください…)
私の場合、インターの幼稚園に行き初めてから、すぐに英語を習得し、全く問題なく過ごしていたようです。寧ろ、幼稚園では1番教材を進める程の優等生でした(スウェーデンでは一斉授業ではなく、生徒が自分のペースで教材をすすめることが多いです)。
両親の意向で帰国後も英語力が落ちない様にと英会話教室に通わせてもらっていました(1浪までの13年間ほどネイティブと1対1の授業を受けていました)。
しかし、英語ができたかと言われれば、全然完璧ではなく…もはやかなり厄介でした。
小学校の頃は帰国子女だということを誇りに思っていましたが、中学辺りから「一応、帰国子女で…」と言うようになりました。
そう、この頃から怪物は顔を出し始めていたんです。
なんとなく英語ができちゃうもんだから、中1.2の英文法の基礎を学ぶ段階で、文法を全く理解しようとしなかったんですよ(汗)
結果、中3で英文法がボロボロになり補習に引っかかるまでになりました。赤点の連続。小テストで0点を取ったことも。親に見せる顔なんでありませんでした。
周りにも、海外に住んでたのに何で?って顔をされ。穴があったら入りたい気分でした。
自分の中途半端すぎる英語力に嫌気がさし、高校あたりから帰国子女だという事実が恥ずかしくなり、コンプレックに思い始めました。
第二章 鬼畜英語大学への道
それでも、私は英語を話すこと自体は大好きだったので、高1の頃から全授業英語/全生徒留学必須の国際教養大学(以下AIU)に行きたいと思うようになりました。
まぁ、もちろん英語力が中途半端なもんだから、そう上手くはいきません。まず、現役で推薦合わせ4回AIUの試験を受けましたが、見事に全落ち。
他に合格した大学があったものの、どうしてもAIUに行きたくて、浪人することにしました。
浪人時代は英語に特化した、某有名塾へ。そこで小論文の添削をして下さった先生に、英文法についてボロボロに言われました。ボロボロじゃ甘いかもです、もうボロ雑巾みたいにボロッボロです。
そして、メンタルボロボロに私に追い討ちの一言。
「貴方はAIUに絶対に受かりません」
そうハッキリ言われてしまい、悔しさで涙を流したのを今でも覚えています。
でも、今思い返すと、この厳しい言葉が私にとって転機でした。
そこから英文法の基礎のキからしっかり学び直しました。遅いと思ったそこの貴方。正解です。でも、怪物はなんとなく英語ができてしまうので、この厳しい言葉を頂くまではなんとなくいけるだろ〜って思っていたんです。本当に厄介でした。
そして、浪人2回目の試験(推薦)で見事合格。
(注釈)推薦は日英面接と英語の小論文(300ワード以上)で、当時の倍率は7-8倍だったと記憶しています。
確実に英文法を基礎から学び直したからこそ掴めた合格でした。おかけで、小論文の精度がかなり上がりました。
第三章 脱怪物が受けた洗練
無事に入学の切符を手にし、自分の英語力に自信がついたと思った矢先。
大学の同期によって、帰国子女のコンプレックに拍車がかかりました笑
全授業英語の大学なものだから、私よりも長期滞在の帰国子女だったり、高校で海外留学している子たちが沢山。もはや帰国子女という事実を隠すことのが多かった様に感じています。
とにかく、平均を超えたら偉い!というマインドで生きていました。
(第三章、あんまり書くことなかったです)
第四章 コンプレックス解消神イベント「留学」
このコンプレックスが無くなり始めたのは、確実に今年のスウェーデン留学。
自分が過去に暮らしていた国に戻ってきたもんだから、「昔スウェーデンに住んでいました!」は自己紹介の決まり文句でした。それを言うと百発百中で「じゃあ、スウェーデン語話せるの!」と聞かれるので「インターナショナルスクールに通っていたから、英語しか話せなくて…」という説明もセットに。
そして、AIUにいた頃は皆んな英語が上手すぎて全く気が付かなかったのですが、自分が思っている以上に自分の英語力が爆上がりしていたのですよね。
英語の論文を書くことや、プレゼンをすることは苦痛では無くなったし、発音も前よりもっとナチュラルになっていました。留学先大学の授業の方が寧ろ楽でした(これは英語圏の大学に留学していたら違う結果になっていたかもしれません)
留学をしてから「英語の発音めちゃめちゃナチュラルだね」と周りに言われたり、フランスなどのヨーロッパの留学生に「論文参考にしたいから見せてほしい」と言われたり。
あれ、私こんなに英語できたっけ?と日々驚いていました。
いろいろな要素が重なり合って、いつしか「帰国子女で良かった!」と思うようになりました
もちろん、今の英語力は幼少期の頃のものからはかけ離れてるけれど、『帰国子女』だったからこそ今があるなぁと思えるようになりました。
おわりに
英語力が伸びたとはいえ、AIUの中ではまだまだ中間層に入れれば良い方の伸び代沢山人間なので、これからも精進して英語力を上げたいと思います。
最後まで読んで頂いた皆さん、ありがとうございます!そんな人もいるんだな〜って思って頂ければ十分です。
また、私も怪物だったよ〜という方、Twitter(@_mworldoe_) フォローしてくれると泣いて喜びます🌼
ではっ!