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島生活は、確実に人生のターニングポイントだった。【ココロを覗く no.1】

今は羽田から秋田に向かう飛行機の中。

一つ前のnoteにもキロクを残したが、私はこの5日間、昨年インターンでお世話になった、隠岐諸島の知夫里島へ遊びに帰っていた。


今回は島での滞在を通して沸々と湧いてきた想いを色褪せぬうちに書いてみようとおもう。

昨年、私は3ヶ月半の間、島で暮らしていた。

当時の暮らしは島で出会ったなぎんこのYouTubeでも触れてるので、ぜひ。

(なぎんこは島で個人事業主として働く、心強い友人。愛です😌)

あれから1年ちょっと。

当時は学生だった私も、今は社会人一年目の個人事業主だ。今改めて感じることは、今の私の生き方、キャリアは確実にこの島での暮らしが大きく影響しているということ。

私のこれからの「働き方」の決定打となる経験だったし、自分の「暮らし」が変わる経験でもあった。

そんなことに改めて気がつかされた、今回の旅。ゆっくり、私ココロを覗いて、言語化してみる。

1. 働くいうこと


私はずっと、所謂「普通の就活」をするつもりがなかった。リクルートスーツを着て、面接に行く自分も、OLになってる自分も想像がつかなかった。

そして、本来なら就活をしている時期に、島でインターンをする選択をした。

知夫村役場の地域振興課に所属して、広報業務をしながら、ふるさと納税の業務の一環として、週2で牛飼いの仕事と岩牡蠣の生産の仕事を手伝っていた。

そして、この島にきてすぐに、ここの島の人たちの働き方に凄く魅力された。彼らは兼業するのが当たり前な生活を送っていたのだ。

ある人は牛飼いの仕事をしながら、カフェを経営。また別の人は、宿業をしながらキッチンカーなどでドーナツやバーガーを販売。



「そうそう、こういう働き方をしたかったんだ。」



だけど、勇気が出なくて、なかなか個人事業主になることを決断できずにいた。


島での暮らしに慣れてくると、私もインターン業務外の仕事をもらうようになった。ラーメン屋のバイトにキッチンカーのお手伝い、撮影の仕事や、デザインの仕事も舞い込んできた。


気がつけば、滞在最後の月の収入は学生史上過去最大金額になっていた。
いろんな仕事をしたもんだから、変に自信がついた。


「私なら、新卒で個人事業主でも大丈夫かもしれない。」

自信もついたし、この働き方の楽しさにも気がついてしまった。


「なんでも屋さんって面白い!」


私は新卒で個人事業主を選び、復学後の去年の秋に必死に自分を売り込んだ。


「秋田に残りたいんです。なんでもします。」


そんな私も、今は社会人6ヶ月目になる。

卒業後、すぐに秋田の五城目町に移住し、シェアビレッジ町村という茅葺き古民家の家守として宿泊管理をしながら、別の宿泊施設(森山ビレッジ)のWeb周りの宿泊管理し、小学校の授業のお手伝いもしつつ、企業さんからデザインや撮影、動画編集を委託をされたり、視察対応をしたり、イベントを企画したりしている。


島で夢見ていた「なんでも屋さん」を実現させたのだ。


個人事業主になった理由は別にあるが、それはまた別の機会にお話ししようと思う。

2. 暮らすいうこと


私は今、文通を続けている友人が3人いる。
みんな隠岐島前地域に住んでいる子たちだ。

元々手紙を書くことは好きだったが、文通の習慣がついたのは去年この島を離れてから。

今文通をしている彼女たちとの出会いを含め、この島での生活は、私の暮らしを大きく変えるきっかけとなった。

手紙好きが加速し、ポストカードも販売した。

彼女たちはすごく「暮らすこと」を大切にしていた。大切にしていた、というよりは、ゆっくりと時間が流れる島での生活で、そこがより顕著になったのかもしれない。


今までの私は、かなり効率重視だったように思う。


「自分のためのゆっくりと流れる時間」を作るのが苦手だった。

本を読んだり、日記を書いたり、ゆっくり料理を楽しんだり。畑をしたり、草木で手拭いを染めてみたり。


周りのみんなは「暮らし」を大事にして、凄く満喫しているように感じた。


ハレとケだと、私は常にハレであれ!って感じ。
ケを疎かにしていた。

正直、島にいる間は、いろんな仕事が舞い込んできたのでずっとセカセカと動いていた。

だけど1年経った今、私の暮らしはあの頃の180度とまではいかないが、かなり変化したように思う。

島暮らしを経た後から、かなり「暮らし」に重点を置くようになった。

前よりも料理を楽しむようになって、パン作りの習慣もついた。

パン作り、まだまだ初心者。

日記もつけられるようになったり、雑誌や本を前よりも読めるようになって、のんびりストレッチもできるようになった。

家で1人でゆっくり映画を見るなんて前はできなかった(時間が勿体無いと思っていた)が、それも習慣ついている。

それができることが良いというわけではなく、あくまでも私がそれをすることを好むようになったということである。

正直、今回島に帰って、文通をしていた友人たちと再会するまで、今の暮らしのキッカケが知夫での島の暮らしだとは考えてもみなかった。

でも、よくよく考えると、確実にこの島が大きく関わっている。


暮らしに重点を置いた今の生活も、なんでも屋さんな働き方も凄く凄く好きだ。

今の私は、確実にこの島と出会って変わった。
嫌いな自分を、少し好きになれた。

島暮らし最終日の私。

気がつけばもうそろそろ秋田空港に着陸する。

家まであとすこし。空港に着いて、そこから車で1時間走らせれば家に着く。


旅は家に着くまでが旅。
家に帰るのを待っている人もいる。

後少し。日常に戻るのもワクワクだ。

では、また旅をした時にnoteを更新するとします。
またね。

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