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ただいま、知夫里島。【冒険のキロクno.1】
今はフェリーの中。
5日間の島帰省を終え、秋田に戻るところ。
フェリーの2等級の広い空間では、それぞれが思いのままに過ごしている。
寝ている人もいれば、お弁当を食べている人もいたり。
私は横になりながら携帯に指を走らせる。
この5日間の記憶が色褪せないうちに。
去年インターンでお世話になった、島根県にある知夫里島という人口600人の小さな島。
ずっと帰りたくて、今回やっと帰ることができた。
1日目 秋田から隠岐へ
朝5時に目が覚めた。絶対に遅れてはならないと朝弱い私が目覚ましが鳴る30分も前に目を覚ましてしまった。
空港まで車を1時間走らせ、眠いなぁと思いながら秋田空港到着。
秋田から羽田に飛び、羽田で、去年一緒にインターンをしてた友人と合流。羽田空港→米子空港→境港→西ノ島→知夫里島と昨年の思い出に浸りながらあっという間に島に着いた。
とはいえ、移動に12時間もかかった。
やっぱり遠い。
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島に着いたら「懐かしい〜」って目をキラキラさせていると思っていた。
でも、実際は島に着いてすぐ出たのは、「あぁ、湿気すごすぎ。」
あの時の生活に一瞬で戻った感覚で、その日の夜も島に残っている友人と海辺でのんびり晩酌して過ごした。
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2日目 ただいま、知夫。
去年お世話になった方々へ挨拶周りと島観光。いぶりがっこと、しとぎ豆がきを片手にいろんな家を回った。
「よく帰ってきたね」
「今は何してるの?」
「これ持っていきな〜」
みんなニコニコ迎え入れてくれた。
この島は出入りが多いので、会いたくても会えなかった人たちも沢山いる。ニューフェイスも沢山。初めましての同年代の方と仲良くなって、赤ハゲでパシャパシャ写真撮りあったのもいい思い出。
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夕方、私に第一次産業の面白さを教えてくれた、岩牡蠣の生産、牛飼いをしている島のお父さんに再会した。
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なんだか照れ臭くて、思うように話せなかった。
でも、お父さんから、「毎年帰ってくるんでしょ?」と言われた。嬉しかった。
去年は3ヶ月間、お父さんの元で岩牡蠣と牛飼の仕事をした。そのお父さんがこうやって、これからもずっと、私の帰りを待っててくれると思うと嬉しい。
晩御飯は友人が去年働いていたChez Sawaという島唯一のフランス料理屋さんへ。島で採れたものをふんだんに使ったコース料理。
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ワインを片手に、みんなにとっての「幸せ」ってどこからきてる?なんて議論した。
贅沢で幸せな夜となった。
3日目 懐かしい日常
この日は隣の島の海士へ。
本来ならば、10時頃に片道200円の内航船に乗って向かうはずだった。
前日に島のお父さんに会っていた時、「明日8時に港にきたら、船を出すから乗せてあげるよ」と言われていたので、早起きして船に乗せてもらうことに。
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船は、内航船よりも少し早いスピードで走る。
空も青く澄んでいて、風も気持ちいい。
大好きなお父さんのニコニコな笑顔も見れて、最高の朝活だ。
海士でも、友人と再会した。
私達が遊びに来るからと、栗を煮てくれていた。
もう秋かぁ〜と思いながら、必死に栗を剥いて頬張る。自分で栗の皮を剥いて食べるのは初めてだったけれど、私も秋田に帰ったら真似しようと思った。
みんなの過去・未来・現在をそれぞれ聞いていたら、あっという間に帰りの船の時間になってしまった。
夜は島の友人達みんなでご飯会。
本土から持ってきた材料でナンとバターチキンカレーを作った。友人は島のおじさんからもらった大量のサザエとイカを持ってきてくれた。
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私も島にいた頃はいろんなものをいただいていたなぁと思い出す。島には魚を買う場所がないので、自分で釣って調達する島民が多かった。
私もよく採れたてのイカ、タイ、アジをいただいた。大きなブリを丸々1尾いただくこともあった。サザエや牡蠣をいただくことも。本土ではありえないことだ。本当にお裾分けには恵まれていたと思う。
4日目 滑り込みで夏を堪能
この日はのんびり過ごしたから少し割愛。
ここまで書きすぎてしまった。
午前中は仕事を片付け、午後はサップとシュノーケリングへ。今年初めてのマリンアクティビティ。危うく夏が終わってしまうところだった。
夜は、友人が島に来てから作成した絵本を読み聞かせしてもらった。
しまゆらり 著 pon labo
作者直々に読み聞かせしてもらえるなんて、贅沢すぎる。
1ページ目から心を奪われた。ありきたりな言葉になってしまうが、すごく共感し、心に響いた。
絵本を読んでもらって、そういえば、私が今大切にしているモノゴトって、彼女の影響がとても大きかったことを思い出した。が、その辺りは詳しく次のnoteに書くことにする。
そんなこんなで、5日目の午前、船の中というわけだ。これからまた半日かけて秋田に戻る。22時には家に着くはず。
長旅になりそうだ。
では、また次のnoteで。