見出し画像

夢色キャストのアーカイブ版を買ったらレビュー記事を書きたくなった【夢キャスTCC レビュー】

この記事を書きたいがために、noteのアカウントを取得しました。マサタカと申します。

今回は、2024年9月29日から一年間の期間限定で販売が開始されている『夢色キャスト TAKE A CURTAIN CALL』 のレビュー記事を書いていきます。

【公式ツイッター】

【セガ公式】


前置き:筆者にとっての『夢色キャスト』

✧初めてプレイしたのは2016年春(その時はすぐアンスト)

✧2017年夏に復帰した際、当時開催されていた対決公演イベントで劇団ジェネシス所属の黒木崚介くんに沼る。それ以降はメインでプレイ。

✧黒木くんが最推しで夢色カンパニーも箱推し。

✧もともとDIVAやスペチャンなどのセガ製の音ゲーが好きなこともあって、音ゲー部分はヘビーに遊んでいた。とはいえ夢キャスに関しては基本ライトユーザー。メインストーリーは無印にて読破済み。

✧課金に関しては、当時は高校生だったので微課金程度。

✧サ終決定時に泣いたソシャゲは、あれから6年が過ぎた現時点においても夢色キャストが唯一

✧ある年のバレンタインには、セガにいる黒木くん宛てにプレゼントを送ったことがある

普段は別のジャンルにいるのと、当時の公式情報を見逃がしていたこともあって、お恥ずかしいことに自分が夢キャスのアーカイブ版がリリースされていることを知ったのは、この記事を書いている日の3日前でした。

しかし、この情報を見るや否や、サービスが正式に終了してからずっと望んでいたアーカイブ版のリリースがついに現実になった事がただただ嬉しくて、本編も即決で購入しました。

夢色キャストTCCの『良いところ』

当時の物語や劇団員たちのイラスト・設定資料が、ほぼ全て収録されている

一人一人の脚本家の手元に残る思い出となる本作品は、ボリュームに満ちたソシャゲ作品であった夢色キャストのアーカイブ作品として、当時実装されていたほとんど全ての機能とUI・データが当時とまったく同じ雰囲気のまま再現されており、ファンにとっても非常に満足度の高さを感じるクオリティになっていました。

本作では4年間で実装されたコラボ以外のカードのほとんどが、完凸状態のフルセットで揃っています

『ノーマルの彼ら』の全員にも会えます

それぞれの演目に合わせて衣装を揃えたキャスト全員を用意してプレイするのはもちろん、無印稼働当時にガチャで獲得しそびれたカードのお披露目ドラマにキャストドラマも読むことができます。

同一カードの絵柄切り替えももちろん可能。

ドラマやストーリーに関してもほぼ全てが網羅されており、メインストーリーは勿論のこと、イベントストーリーや最後まで読めなかったあの劇団員との恋愛ドラマちびキャス劇場などなど……リリースされたシナリオを最初からすべて読むことができるので、ドラマに焦点を当てるだけでもかなりのボリュームがあります。

ドラマ内でもLive2Dを使用したドラマパートは健在で、当時の雰囲気をそのままに再現させようという運営さんたちのこだわりを強く感じます。

プレイ当時に自分が設定していた主人公名『俺の女』も健在。
(今となっては元彼だけど)

そのほかにも、キャストとのチャット風トークが楽しめるプライベートモードや、設定資料や作中で使われたボイスを閲覧できるDCTコレクションも全解放状態で引き続き楽しむことができます。なかでもこの二つは、私と同じようなライト層の方だと自力で全解放することが難しかったのではないでしょうか。私自身も、プライベートモードでのキャストとの会話やDCTコレクションを全て見ることができるのがとても嬉しいです。

音ゲーパートもコラボ楽曲・バージョン違いを除く全楽曲を収録。難易度MASTERもプレイ可能

夢色キャストの世界観とゲーム性を彩る、音ゲーパートである『ミュージカル』モードも当時の譜面と演出をそのままに再登場です。こちらはファン要望が一番多かったとのことで、自分も夢キャスが過去一番に楽しめたソシャゲである理由が「音ゲー要素が楽しくて、かつとことんやり込める譜面が多いから」だったので、ミュージカルモードで再び遊べることに喜びを感じました。

『最後のロンリー・クリスマス』もしっかり全員分収録。

無印ではゲームをプレイするのにAPが必要でしたが、TCCだとその概念がないので、いつでも何度でも思う存分リズムゲームを楽しむことができます。相変わらずGENJI黒木くんのスキルボイスには慣れなくて、彼を編成して音ゲーをするといくら何回遊べたって何度もミスしそうになります。

そして、期間限定でプレイできることが多かったMASTER譜面も、縛り制限なしでプレイできます。今作は先程述べたように、APもなく、カードも種類がありしっかり育ちきっていて、体力にも余裕がある状態でプレイ出来るので、ガッツリMASTER譜面をやり込むことが可能です。

MASTER譜面でAPを取れると気持ちがいい

それとこれは個人の勝手な要望なのですが、難易度順ソートができるようになると嬉しいです。自力でソート表を作ってでも欲しい。

キャストSHOT(カメラ機能)がしっかり付いている

乙女向けのソシャゲには外せない写真機能も、前作に引き続きしっかり実装されています。久しぶりに自分の日常の中にキャストの皆を登場させる写真を撮影できることが嬉しくて、インストールしてから早速色々なところに足を運んでは持っていなかったポーズと衣装のものを中心にして、みんなのポートレートを撮っています。

久しぶりにキャストの皆を外に連れ回してきました
ヒナくんはこういう建物が好きそう
外だからこそ生まれるビートがある

5年ぶりの復活を果たしたキャストSHOTですが、無印版ではキャストを1人のみ選択して写真撮影を行っていたものが、今作ではなんと7人まで選択して写真撮影ができるようにもなっています。これは有難すぎる改善で、一度はサービスが終わったソシャゲの既存の機能に、新しい要素が追加されるなんて…感謝感激雨あられです…!

これを撮るために、そういう感じの建物がある場所の近くまで行ってきた。
PRINCESS KAGUYA大好きです。

新録ボイスがある

アーカイブ版をリリースするにあたって、なんと新規ボイスまで用意されているというファンサービスも。

自分が確認したものとしては、タイトル画面でのボイスが各キャストごとに二種類ずつ用意されているのは確実なのですが、いかんせん記憶が曖昧すぎるのと、「新規っぽいな?」と思ったボイスがあっても、みんながあの時と変わらず安定した声をしているので、どれも元からあったボイスに聞こえてしまう………!!(わかる方は教えていただけると嬉しいです)

フルスクリーン対応

最近のソシャゲではほとんどがそうですが、本作もフルスクリーンに対応しているので、タブレットでプレイすると大画面で夢キャス特有の美麗スチルを楽しんだり譜面を叩いたりすることができます。眼福極まれり。

iPad Pro 12.9inch(第4世代)だとこんな感じ

自分はミュージカルモードをプレイする時に、iPadで遊ぶことが多いです。実際にタブレットで譜面を叩くとjubeatライクの叩き心地で、おうちアーケード感が出るのでおすすめです。難易度がMASTERになるとめちゃくちゃjubeat感が増す上に、わりと腕全体を使います。(遊んでいる途中でApple Watchに「運動してますか?」って聞かれたくらいです)

夢色キャストTCCを遊んでみて『あったらいいな』と思うシステム

ゲーム本編そのものは一介のファンから見て満足のいく仕上がりになっていて、星をつけるのであれば文句なしの星5評価でもあるのですが、「これがあると嬉しいかも…」と思った点もいくつかあったので、「あんなこといいな できたらいいな」の理想を挙げていきます。

ゲーム内で劇団員と更なる親愛を深めたい

レベルや限界突破に関しては仕方がないのかなとは思いましたが、ラブポイントも完凸値のLv200で打ち止めされている点が、ゲームをやるにあたってキャラクターの成長をさせるのが好きな自分にとっては少し残念に思えました。

彼らとジェネシスの皆様が、最初から脚本家にデレデレな状態

ラブポイントが絡む報酬もTCCでは全て解放されているので、こちらについでも打ち止めは仕方ないのかもしれませんが、おまけ要素がなくてもいいのでラブポイントを上げることができたら、音ゲーパートで遊ぶ目的がさらに増えてもっともっと遊べそう。肝心の恋愛ストーリーのその先は妄想で補完しますので…!!

同一キャストカードの複数枚編成をしたい

今作では各キャストのカードは一枚のみ所持扱いになるので、同キャストの同種カードを複数枚編成することができなくなっています。なので同じ姿の推しだけを編成したりすることができなくなっています。

これを利用した編成についても変化があります。夢色カンパニーだとメインキャストの7人全員が枠に入るのですが、それに対してジェネシスの場合はメインキャストが5人なので、無印時代にジェネシスの演目でスコアアタックやイベントをプレイする際は、余りのスペースにダブった同じ衣装のキャストを組み込む必要がありました。ですが夢キャスTCCではそれができないので、無印の時と比較して衣装ボーナスの恩恵を受けにくくなっています。

つまりこういうことをしたい

差し入れがしたい

無印でかなりの存在感があった差し入れモード(楽屋)が、TCCでは削除されています。
一応、差し入れ時に見れる個別ドラマを閲覧すること自体はできるようです。…が、やっぱりアーカイブならではの差し入れ用アイテム全種類コンプ・個数無限状態の選択画面を眺めつつ、キャストたちの差入時の反応も眺めてはニヤニヤしたかったというのはあります…。誕生日にゲーム内でも物理的にケーキをあげたいですし……。

それと、差し入れ選択画面でアイテムを選ばないまま、キャラの目線だけをぐりぐり動かすのが好きだったんですよね……。指の軌道に沿って目線を追いかけてくるキャラを見ることができるのも、差し入れを行う楽屋内でしか出来なかったことを記憶しています。例えるなら、3Dゲームにおいてキャラクターをアナログスティックでぐりぐり見るのと似たような感覚があったので、これも差し入れと併せて再び楽しみたかったですね。

左上に指を持っていって、何かを見上げる黒木くんを作るのが好きでした

総括

私自身、夢色キャストには深い思い入れがあったので、脚本家の一人として夢色キャストのアプリそのものの復活を強く望んでいました。なので、アーカイブ版という形で夢色カンパニーと劇団ジェネシスが織りなす舞台の数々だったり、その主たる劇団員であるキャストたちと再び相見えることができた奇跡というものが、ただただ幸せに思えます。

これはリリース前のスタッフインタビューに書かれていたことですが、アーカイブ版の製作時には、Live2Dの素材データをはじめとする技術的な問題があり、ドラマの実装が困難になる状況まで陥られていたとのことで、開発スタッフの方達にとってはアーカイブ版の製作時に難航を極められていらっしゃったかと存じます。しかし、開発スタッフの皆様の尽力や、運営さんたちの「アーカイブアプリを作る」原動力にもなった脚本家の皆様の声によって、ほぼ全部のドラマを再び読めるようになった事には感謝してもしきれません。

製作陣と脚本家全員の愛で生まれた『夢色キャスト TAKE A CURTAIN CALL』。これを目一杯に楽しめて、幸せでいっぱいです!本当に本当に、ありがとうございます……!

いいなと思ったら応援しよう!