私の好きなもの
皆さま今日もお疲れ様です。
今日は私の好きなものについて書いてみようと思います。
とはいっても好きなものは食べ物や動物、色や言葉などあげていくとキリがありません。ですが、その好きの中でも私の人生を変えてくれた存在がいます。
それは感覚ピエロというバンドです。
高1の頃に「ゆとりですがなにか」というドラマを見た時の主題歌を歌っていたことで出会いました。
その主題歌「拝啓、いつかの君へ」の
「あんたの正義は一体なんだ」
という歌詞に心惹かれ、すぐに音楽アプリでダウンロード、お気に入り登録をしました。
ですが、新しく気に入った曲に出会ったら、そのアーティストの他の曲を聴くこともなく、ただその曲をひたすら聴く、という謎の習慣がその頃の私にはあったので、その一曲の魅力にしか気づくことができませんでした。
(もう既に出逢っていたのに…と今では激しく後悔しています。)
そしていろんな曲に出会っていくうちにお気に入り登録の下の方へ行ってしまいました。
高2、通学の時間に気になったアーティストの曲をとりあえず聴けるだけ聴くブームがやってきます。(なんだそのブーム)
お気に入りの画面からちょっと見切れるくらいの位置にいた「拝啓、いつかの君へ」からアーティストメドレーへジャンプ。
それまでロックに触れたことがない私にとって耳馴染みのない音楽でしたが、どの歌も歌詞をしっかり見ながら聴きました。
するとあの曲がやってきたのです。そう、
「O・P・P・A・I」です。
満員電車の中で歌詞カードの画面を開きながら爆音できいているまだピュアピュアな私にとってそれは聴いてはならないもののように感じました。
斜め後ろにいる、鞄の硬い部分をずっと私の膝に押しつけてきているおじさんに覗かれないように私はその歌詞カードの画面を隠しました。
今ほぼ毎日その曲を聴いている現時点私からするとそこまでの歌詞ではありません。
でもあの頃の私にはとても満員電車では聴いてはいけない音楽のように感じてしまっていました。
そのため人があまりいない時か家でのみ聴くようになりました。
(何度も言いますが決してそこまでの曲ではありません笑)
その後高3になり、今までのお気に入り登録していた曲を全て一気に聴く機会がありました。
(なんでそんな機会があったのかは全く覚えていませんが、どうしようもなく暇だったことは確実です。)
特に何か変わった出来事があったわけではありませんが、やっぱり私も大人になったのでしょう。満員電車で大音量で聴けるようになりました。
(今では「O・P・P・A・I」はもちろん「A BANANA」だって「ワンナイト・ラヴゲーム」だって「さよなら人色」や「疑問疑答」と合わせてカラオケで歌えます。)
そして大1になり、どうしようもなく本人に会いたくなってしまい、人生初めてのライブに参戦します。ですが、あまりにも初心者過ぎてあり得ないミスを犯します。
なんとチケットを持たずに会場に行ってしまったのです。
家に置いてきてしまったとかではなく、そもそもチケット発券せず、購入後した時にもらったお客様控えを持って番号も何も書いていない、ただの領収書を握りしめて会場に向かってしまいました。
ライブ会場のお兄さんも
「えっと…これでは…その…」
と言って困らせてしまいました。
でもお兄さんは本当に今から開催されるライブに参戦するのか分からない私をなんとか私を会場に入れてくれようと頑張ってくれました。そして近くのコンビニに行って発券してくるように教えてくれました。
私は半泣きになりながらコンビニの店員さんにこのお客様控えをチケットにするように頼みました。すると店員さんはその紙をじっと見つめてレジに番号を打ったり、裏に入って確認したりとにかく私のためだけに相当の時間をかけてくれたのですが、チケットは現れませんでした。
そこでもうほぼ泣きながら、またライブ会場のお兄さんに言うとメールが届いていると思うからそれを確認するように伝えてくれました。
そしてそのメールを見つけ、そのメール通りにチケットを発券すると、さっきのコンビニの店員さんは私以上ににっこり笑ってくれました。
そしてやっとチケットを持って行ったのですが、私の番号はとっくに呼ばれていたので、後ろになっちゃうなと思っていました。自業自得なので仕方ないのですが、初めてのライブなので少ししょんぼり。すると前の人が「何番ですか?」と聞いてくれ、番号を伝えると「じゃあもうちょっと前ですね」と教えてくれ、前に誘導、番号通りの順番で中に入ることができました。
なんて素晴らしい方々なんだ!とただただ感動してしまいました。
ここまでが会場に入る前の話です。
長くなってしまってすみません。
入ってから約1時間後、会場の音楽のボリュームが上がっていったら始まりの合図。彼らが手を挙げて出てきて、早速演奏してくれました。
会場中にギター・ベース・ドラムがガンガン響き、挑発的な掛け声が向けられているにも関わらず、私は手を合わせて泣いてしまいました。
「存在するんだ…」
感想はこれに尽きます。
そのあとは“せっかくライブなのに泣いていたらもったいない”と自分に言い聞かせ、周りの人に合わせながら手を振ったり、叩いたりして存分に楽しみました。
アンコールまで演奏が終わり、幸せすぎる喪失感のもと私は
「これが私の生きる意味だ。」
と思ったのを覚えています。私はこの時に何か嫌なことがあった訳でも、死にたいと思っていた訳でもないはずなのですが、漠然とこう思いました。
おそらく今までの人生は“死んでなかった”だけで“生きていた”訳ではなかった。でもこれからはこの人たちのライブに参加するため、この人たちの新曲を、アレンジを、言葉を聴くために“生きよう”と思ったのです。
今思えば、この思考は高3の時に選択科目にまで選んで倫理を勉強し過ぎたことが原因であると確信しています。
なのでこの感覚を知ってみたい方は倫理や哲学をひたすらに勉強してみるといいのではないでしょうか?
これが私の人生が変わった瞬間です。
好きなものを話すはずが、なんだか大袈裟な話になってしまいました。
そして昨日、そんな私の人生を変えてくれた感覚ピエロのライブにまた参戦してきました。
しかし、思った以上に想い出だけで書き過ぎてしまったので、その話はまたまだまだ書き切れていない魅力と一緒に今度に書きたいと思います。
長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
そしてこれを「感覚ピエロ」が気になった方は是非聴いてみて下さい!「O・P・P・A・I」も大音量で!そしてライブでお会いできたりしたらすごく嬉しいです!
つぶやき:推しのニキビが増えるといてもたってもいられなくなる。
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