見出し画像

フォトグラファーが運動会の撮影で使用するレンズ

こんにちは。秋の運動会のシーズンになってまいりました!
既に先週あたりから繁忙日になってきていますが、今週末も運動会です。

本日は運動会撮影で使用しているレンズをご紹介します。
保育園・幼稚園の規模から、それより大きい年齢・広い会場での撮影に対応できる内容となっています。
私の使用しているカメラボディは、CANON のEOS R6、R5がメインになります。年齢が上がり動きが早くなるほど、上位クラスのボディ(R3など)があった方が良いと思います。メーカーが異なる方は、焦点距離やF値の参考にしていただければと思います!

①RF70-200mm F4 L IS USM

中望遠〜望遠のレンズです。保育園・幼稚園などは小さい会場で行うことが多いので、自身が良いポジションに移動しながら撮れれば200mmまであれば対応可能だと思っています。ただ、遠いところからアップで撮るとなると少し難しい(高画素機でクロップなどができれば大丈夫かもしれません)です。
CANONのこのレンズは特に小型で軽量なのもとてもメリットで、運動会はイベントよっては長時間の撮影であったり、暑い日の屋外での撮影の場合もあるので、機材が軽いととても助かります。

体育館など、屋内の暗めな環境での撮影の場合は少し注意が必要です。
F2.8通しの望遠があった方が有利かもしれないですし、私の場合はISOを上げても大丈夫なように、望遠側は低画素機のR6を選んでいます。

高倍率ズームも多数出ているのでそちらを使用するのでも大丈夫な場面は多いと思いますが、望遠側でF値が暗くなってしまうタイプのものが多いので、環境によっては注意が必要かと思います。また、以前高画素機のEOS R5で暗所のストロボなしの撮影をした際に、思った以上にノイズが乗って少し処理に時間がかかった経験があるので、ボディ・レンズ・ストロボの組み合わせ、使い方はよく考えることをおすすめします。

②RF24-105mm F4 L IS USM

F4通しの標準ズームレンズです。
70-200mmでほとんど撮れる場合が多いのですが、全員でポーズをとっている姿や、比較的目の前にいる子の全身を写す場合など、あった方が良い場合があります。こちらもF2.8でも良いのですが、レンズの軽さを考えてこちらを使用しています。望遠側が105mmまであるので、助かる場合もあります。
また、集合写真を撮影する場合も広角側が必要なので、こちらを使用しています。演目中にストロボを使うかは現場での判断ですが、集合写真のときは必ず使っています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまでが、保育園・幼稚園で私が現在使用しているレンズになります。
明るさの問題はありますが、正直ミラーレス用だと各メーカーで24-200mm, 24-240mm,28-400mmなど、1本で幅広い焦点距離をカバーできてしまうものが出てきているので、望遠側の暗さに気をつければ、これらのレンズに1本化してしまっても良い気もしてきています。AIのノイズ除去もとても優秀ですが、あまりにもISOを上げすぎて画質が破綻してしまうと、後処理で不自然な仕上がりになる場合があるので気をつけています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここからは、小学校以上の運動会のような撮影の場合です。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

500mmまでカバーできるLレンズです。レンズ自体が少し大きくなってくるので、動きながらの撮影は少し難しくなってくるように思います。完全に定位置からの撮影の場合は3脚を使用しても良いですが、運動会だとそこまではできないこともあるので、1脚を使用して撮影することがあります。小学校以上だと会場が広くなってくるので、前述の200mmまででは難しい場面が出てくるので、500mmまで用意できると安心だと思います。私は写真屋さんのような業者さんとして運動会での撮影を請け負う立場ですが、保護者さんの撮影エリアから撮影する場合も、これくらいのズームレンズがあると、威圧感はありますがしっかり撮れると思います。また、運動会だけでなくスポーツや動物・野鳥など幅広い撮影でも活躍できると思います!


ちなみにですが、CANONにはRF100-400mm F5.6-8 IS USMという非常に軽くてお値段も優しい望遠レンズがあります。1度レンタルして使用してみた経験があります。屋外で撮影をすると、紫色のパープルフリンジがかなり出た印象があるので、プロのカメラマン・写真を販売する業者さんの使用するレンズとしてはおすすめはしづらいです。ただ、被写体自体は十分に写してくれるので、望遠初心者や、保護者の席から最低限の記録を行う用途でしたら問題ないのかなとも思います。


おわりに

良い写真を確実に撮影するために、機材のことは常に考えています。
軽いレンズを選択することは、自分の体力を温存できます。終盤になって疲労がたまってくると、撮影の精度が下がるリスクがあると思います。撮影する環境や時間、自分の体力やスタイルなども考えて機材をセレクトできると良いと思います。カメラ以外にも、適宜水分補給をとったり、私の場合は演目の開始・終了時刻をメモして納品の際の参考にしたりと工夫しながら取り組んでいます。少しでも参考になれれば幸いです!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?