一番詳しく書きたいSIer、SESの業界研究【IT業界志望の文系就活生向け】
☑この記事は、SIer企業のSEを視野に入れている人に特におすすめです
<1>はじめに ~注意事項~
①あくまでも『一番詳しく書きたい(願望)』
タイトルにもある通り、本記事は『一番詳しく』書く事を目的に執筆しようと思う。それが(就活をしていた頃の自分にとって)最も役に立つ記事だと思うからだ。就活のご参考にどうぞ。
②アプデの予定
なるべくクオリティの高い、役立つ記事を作るため、これからも更新を続けていこうと思う。指摘や意見を貰えたら嬉しい。泣く。
③ ①→②→③の3ステップで進行
各ステップのタイトルだけ読んでもある程度わかるようにした。一部3ステップになっていない章がある(ごめんね)。
<2>【時間がない人向け】よくある疑問と回答
Q. 中抜き酷いんでしょ?
A. いえす。下請けであればあるほど給料は低い。
Q. SES(客先常駐)って良くないの?
A. 企業による。
Q. 文系でも就職できるってマジ?なんでできるの?
A. マジ。『今』は人手不足だから。今後はできなくなるかもしれない。
Q. 他の業界で内定もらえないので、エンジニアに志望変更したよ。内定貰える?
A. 貰える。でもハードウェア、ゲーム開発は絶望的。WEB系は難。SIerは普通。中小SESならやや易(例外もある)。
Q. 固定残業代って何?
A. 下記の例なら、40時間までは残業しても給料が20万
例)月給:20万(固定残業代50,000円、40時間相当分を含む)
Q. SEって何?
A. システムエンジニア。就活においては、技術職くらいの意味。
<3>基礎知識Ⅰ ~IT業界の範囲~
☑ IT業界が何なのか分かっている人は飛ばしてOK。
①『IT業界』の範囲はめちゃめちゃ広い
・通信
・ソフトウエア
・インターネット
・情報サービス
・コンサルティング
就活では、少なくともこれらが『IT業界』と一括りにされていると思っていい。これは、業界&職種研究ガイド(2022年度版)が、『通信・情報サービス業界』として掲載していた業態だ。
これだけではイメージしにくいので、それぞれの業務内容と企業例を挙げてみよう。
②各業態の解説(この記事はソフトウエアに特化)
【通信】
インターネット回線などをユーザーに提供。例)NTT、ソフトバンク
【ソフトウエア】
一般向けアプリや企業のシステムを提供。例)SCSK、富士ソフト
【インターネット】
WEBサービスを提供。例)DMM、ミクシィ
【情報サービス】
求人、住宅、レジャーなどの情報を提供。例)ぐるなび、マイナビ
【コンサルティング】
企業の持っている課題の解決策を提案。例)アクセンチュア、野村総研
つまり、携帯のキャリアショップでカスタマーサポートをしている人も、みずほ銀行の欠陥システムを提案した人も、同じ『IT業界』になる。
③『IT』で検索するのではなく、業態と職種を絞ろう
・自分のやりたいこと
・文系学生が目指せる
・残された時間や学歴、資格
などを踏まえて、自分が目指すべき『業態と職種』を決め、求人サイトを活用しよう。
なお、この記事はSlerとSES企業に特化したものであり、上記の分類ではソフトウエアにあたる。ソフトウエア業界は、大規模な開発が多く人手が必要なため、文系でも比較的採用されやすい。
※ソフトウエア業界の定義は人によって大きく異なる。この記事では、業界&職種研究ガイド(2022年度版)に従う。
<4>基礎知識Ⅱ ~システム開発~
☑システム開発企業の説明会に出たことある人は飛ばしてOK
①Slerとは問題解決のためにシステム開発をする事業
Sler(エスアイヤー)は、顧客からシステムの開発依頼を請負い、『顧客の課題をITを使って解決する』事業や会社を指す。SI、システムインテグレーター、SIベンダーなど、様々な呼び方がある。
②システムの開発工程
システムは、顧客の持つ課題を解決するために作られる。その開発工程が図のようになる。
このような開発工程をウォーターフォールと呼ぶ。ざっくりと『要件定義→設計→実装→テスト→運用』の流れを頭に入れておくのが良いと思う。上流工程(要件定義~設計)では、エンドユーザー(システムを発注したお客様企業)と直接やり取りする機会がある。
⓷ピラミッドの上と下で仕事が違う
システム開発の案件はピラミッド構造になっている。上層はシステム開発の上流工程を担うことが多い。下層は下流工程を担うことが多い。
実際の流れ↓
<5>システム開発企業を知る
①システム開発(SIer)の企業には、主にメーカー系、ユーザー系、独立系がある
メーカー系
メーカーの子会社。メー子ってよく呼ばれてる。
・高い技術力を売りにしている。
・ユーザー系SIer企業に常駐することもある
ユーザー系
企業が持っているシステム開発の子会社などを指す。ユー子ってよく呼ばれてる。
・開発スキルに加えて業務知識が身につく
・設計など、上流工程をメインに担当する企業が多い
・親会社向けの開発が多く、客先に常駐する働き方が少ない
独立系
メーカー、ユーザーの子会社ではないSIer企業。
・親会社に縛られないため、幅広い開発が行える
②開発系とインフラ系、何ををやっている企業か
エンジニアと言っても、開発系のエンジニアとインフラ系のエンジニアがいる。どちらもやっている企業もあれば、どちらかしかやっていない企業もある。『javaを使って開発がしたい』と思っているのに、インフラしかやっていない企業のエンジニアになるのは勿体ない。選考フローが異なる企業もあるので、よく確認してほしい。
また、表記が企業によってあまりにも異なっている。
【募集】
・システムエンジニア
・インフラエンジニア
上のように、開発系をシステムエンジニア、インフラ系をインフラエンジニアと表記する企業がある一方で、
【募集】
・システムエンジニア(ネットワーク・データベース)
というように、システムエンジニアはインフラエンジニアを含む概念だと考えている企業もある。
・開発系、インフラ系どっちも募集している企業例(株式会社エヌアイデイ)https://www.nid.co.jp/s/graduate/recruitment/offer.html
・インフラ系を募集している企業例(有限会社ヤングライフプロポーサル)
http://www.ylproposal.com/saiyo/requirements/new_graduates/
③SESとはエンジニアの技術派遣事業
SES事業では、お客様先で勤務(そうでない場合もある)し、労働時間に対する報酬を受け取る働き方になる。請負開発事業(請負契約)では、顧客から自社に、納品物に対して報酬が支払われるのに対し、SES事業(準委任契約)では作業時間に対して報酬が支払われるという違いがある。
例として、このページを見て欲しい。これは株式会社インテグラルシステムエンジニアリングのサービスを説明するページである。
『システムエンジニアリングサービス』
→準委任契約(技術派遣)。『お客様先など』とあるので、客先か場合によっては自社(持ち帰り)で作業をしているようだ。
『インプリメンテーションサービス』
→請負契約。自社で作業をしているようだ。
一般にSIerと呼ばれる企業であっても、請負開発事業だけではなくSESや自社ソフトの開発を行っている場合がほとんど。また、中にはSESのみを行っている企業も多数ある。下のページなどが詳しい。
https://www.geekly.co.jp/column/cat-preparation/1903_077/
※SESは技術派遣の意味で使われている場合と、単に客先常駐の意味で使われている場合がある。請負契約だが、セキュリティの都合上お客様先で業務をやらなければならない場合などは、前者のSESとは異なる。
<6>SIer事業(請負開発)を詳しく知る(執筆予定)
執筆予定
(まだ上手くまとめられてません。もう少し待ってね)
<7>SES事業(技術派遣)を詳しく知る
☑ここでのSESは技術派遣の意味だと思ってください。
①「SES(客先常駐)はやめとけ」と言われる理由3選
(1.給料が割に合わないという噂
SESでも大手SIerから直接仕事を受けることもあるし、技術や経験が評価されてPLをやる場合もある。必ずしも給料が安いわけではない。転職サイトを利用して情報を集めるのが良いと思う。
各企業のページ(※富士ソフトの企業情報)や、このようなサイト(※厚生労働省の人材サービス総合サイト)を利用して、『派遣料金』『賃金』『マージン率』などを確認できる。企業選びの参考になるかもしれない。
(2.スキル、経験が身につかない
社員が客先に分散してしまうため、社員教育が難しく、教育を怠る企業もある。新入社員研修以外にも受けられる研修があるかどうか、見たほうがいい。また、スキルが身につく良い案件に配属されるかどうかの『案件ガチャ』は絶対にある。良い案件を掴むためには、自己研鑽を続け、同僚を出し抜かなければいけない。
(3.職場環境が客先に依存する
SES企業は、社員の働く場所は客先なのでオフィスが小さい(営業部のスペースがあれば良いから)。入社して配属されてみないことには、どこで働くのかわからない。他社さんのオフィスであるため、周りにいるのは知らない人だし、リラックスはできないかもしれない。配属先が違う同僚は帰社日にしか会えない。
※一口にSESと言っても様々なケースがあるから、あくまでも傾向があるくらいに思ってね。
②Q.なぜSESが存在してるの?
A.双方に需要があるから
[ユーザー(お客様)から見た需要]
システム開発のために社員を雇いたくないため。大規模な開発が終わった後、日本では、必要無くなった人員の首を簡単に切ることができない。また、エンジニアを育成するコストを節約できる。
[SIerから見た需要]
安定的に仕事を受注できるため。常駐の仕事のニーズが高いため、積極的に受注すれば、仕事がなく手持ち無沙汰になってしまうエンジニアを減らせる。また、時間に対しての報酬が支払われるため、プロジェクトの失敗というリスクがなく、赤字にならない。加えて、プロジェクトの成功のために必要な、高い経験値を持った人材がいらない。
③「SESを避ける」のは難易度が上がる
ここまでSESの説明をしてきたが、「やっぱりSESは嫌だ‼」という人がいると思う。
だがSES事業を全くやっていないSIerに絞るなら、少なくとも10~20倍の倍率はあると思って良い(就職四季報で確認してみてね)。客先常駐という意味でのSESも避けたいなら、ピラミッドの頂上近くの企業になるから、倍率はもっと高くなる。でも、文系未経験は毎年たくさん採用されている。入りたい企業を探して、しっかり対策し、就活に備えて欲しい。
この章のここから先は、他の業界で就活が上手くいかなかったからなどの理由で、4年生の夏や秋からIT業界志望になった人に読んでほしい。人気企業のエントリーはすでに締め切られているかもしれない。単刀直入に言うと、この状態から『SES』を全くやっていない企業だけに絞るのは厳しい(SESに抵抗があるなら、人気企業の残り少ない枠を諦めずに狙ってほしいけど……)。
個人的にはその時期まで内定が無いなら、SESを選択肢に入れないのは逆に勿体ない気がする。滑り止めのつもりでもいいから、試しに受けてみるのはどうだろうか。例えSES事業を主にやっている企業だとしても、悪くない企業があると私は思う。
<8>【時間が無い人向け】どの企業を選ぶべきか
①やりたい事を決める
例えば、コンサルティングがやりたい場合、ピラミッドの上の方、コンサルファームやシンクタンクにエントリーする。階層ごとに担っている仕事が違うため(※<4>の③参照)、コンサルがやりたいのに、3次請け、4次請けの会社に入っても意味がない。
他にも『金融関係のシステム開発をやりたい』等の明確なビジョンがあるなら、銀行の子会社ユーザー系企業(※<5>の①参照)にエントリーする。
②やりたい事がなければ、プライマリー案件の割合が多い企業へ
ピラミッドの上であればあるほど、大手であるため福利厚生も良く、賃金も高い。もっとも、近年は中堅SIerがプライマリーで仕事をする場合もよくある……らしいため、急成長している企業も狙い目かもしれない。
③筆者が思う、良いSES企業の条件【SES企業に興味がある人向け】
(1.新人研修以外の研修がしっかりしている
会社が社員に技術力やマネジメント力を身につけさせ、育てるつもりがあるのかがここでわかる。社員に技術力を求めない企業だと、SEとして入社したはずなのに、いつまでたっても、ヘルプデスクかCEしかやらせてもらえないという事が起こりうる。社員にマネジメント力を求めない企業だと、PLやPMなどのキャリアを描くことが難しい。
(2.営業力がある
SES事業において営業力は、エンジニアに「良い案件」をどれだけ与えられるかに直結している。ピラミッドの上のほう、あるいはエンドユーザーから直接案件を取れれば、エンジニアは高い賃金で働くことができるし、エンジニアの成長に繋がる。
また、立ち上げて間もないSIer企業だと、営業部が無く、社長や一部のエンジニアの人脈に頼っている場合がある。空前の人材不足である今現在はそれでも仕事があるかもしれないが、将来的にも安定して仕事が得られるかはわからない。
<9> SEの面接対策
※例は30点レベルです。面接ではもっと膨らませて喋ってね。
・IT知識を身に着ける事へ意欲
・コミュニケーション能力(ヒューマンスキル)の高さ
・SE適性をアピール
の3つを意識して、回答を作ればOK
①どの業界でも聞かれる質問は技術職でも聞かれる
・なぜこの業界を志望しているか
例)ITの存在感を感じたからです。アルバイトの職場で○○のシステムが導入され、業務効率が飛躍的に上昇しました。この出来事から私もシステム開発に携わりたいと考え、IT業界を志望しています。
[コツ]特になし。ITへの興味が伝われば良いと思う。
・弊社の志望動機は?
例)御社のやっている○○のソリューションに携わりたいからです。また、御社の掲げる「社員は家族だ」という企業理念に惹かれました。
[コツ]BtoB企業なので志望動機が難しい。会社の得意な分野や、積極的にしている取り組み、企業理念などに絡めて話すしかない気がする。
・長所を教えてください
例)計画力です。高校の頃からコツコツ勉強を続け、○○の資格を取りました。
[コツ]SEの実務に役立ちそうな長所が良い。多分、計画力が最強だと思います。継続力とか、集中力、コミュニケーション能力も良いと思います。
・短所を教えてください
例)心配性な所です。細かい所を気にしすぎてしまいます。
[コツ]SEにおいて不利にならない短所が良い。『大雑把』とか、『無計画』はNG。
・学生時代に頑張ったこと
例)サッカーサークルの部長をやってました。部員同士のトラブルがあった時………で解決しました。このように部長として率先して部員と関わってきました。
[コツ]長所と同じで、実務に役立つ能力がアピールできるエピソード。加えて、リーダー経験も、率先してリーダーができる人材は喜ばれるので良い。
・将来像を教えてください
例)10年目までにPLを目指します。そのために経験を積み重ねていきたいです。
[コツ]リクナビやマイナビ、自社の採用ページの募集要項などに、実現できるキャリアが書いてあると思うので、それを元にキャリアプランを言えば良い。記述が無ければ、説明会で情報収集しておく。
②「え、これ聞かれるの?」って感じの意外な質問
・人間関係におけるポジション
例)意見を調節する役です。熱心に友達の話を聞いて、気持ちを汲み取るようにしていました。
[コツ]コミュニケーション能力や、フォロワーシップが感じられる回答が良いと思います。
・ストレスの解消法
例)筋トレです。毎日腕立て伏せ○○回やってます。
[コツ]なんでもいいと思う。
③SEならではの質問
・なぜ技術職なのか
例)大学の授業でプログラミングをして面白かったからです。とくにエラーが起こった時に、原因を探すのが達成感を感じて楽しかったです。
[コツ]SEの仕事に+のイメージを持っている(マゾヒストである)ことを伝える。やりたい事業があったり、なりたいポジションがあれば、それに絡めて言うパターンもアリ。
・プログラムの勉強をしているか
例)一日一時間、ドットインストールでPythonの勉強をしています。
[コツ]特になし。
・資格の勉強をしているか
例)週末にITパスポートの勉強をしており、来年の春に取得の予定です。
[コツ]特になし。
<10>SEのキャリア
︎︎︎︎︎︎☑︎既に自分のキャリアプランを計画済みの人は飛ばしてok
①SEは将来の話。プログラマーがスタート地点
冒頭で、SEは就活においては技術職くらいの意味しかないと書いた。しかし実務的には、上流工程で活躍する数少ないエンジニアを指す言葉である。
プログラマーは基本的に下流工程の「実装」から参加するが、SEは上流工程の「設計」から携わる。場合によってはエンドユーザーと直接やり取りもする。
要するに、結構プロだ。当然新卒のペーペーが名乗れる訳もないので、SE職で採用されても、最初はプログラマーやテスター、ヘルプデスクなどをやる事になる。
②稼ぐにはキャリアプランが必須
就活までに、将来像即ちキャリアプランを持つことを強くおすすめする。理由は2つだ。
・面接時に将来像を聞かれるから
・各企業で選べるキャリアプランが違うから
以下のグラフを見て欲しい。
1口にエンジニアと言っても、キャリアによって給与が大きく違うことが分かる。勿論、仕事内容も違う。だから、覚えるべき知識や求められる素養も異なる。
例として、プロジェクトマネージャ(以下PM)のについて書く。
ex)PM
Q.一言で言うと?
A.プロジェクトの計画や調達を担当する偉い人!!(お金もいっぱい!!)
Q.取るべき資格は?
A.IPAが主催してるプロジェクトマネージャ試験(PM)とか、PMPとか
Q.求められる能力は?
A.お客様との調整力。幅広いIT知識。
③ITパスポートの勉強を推奨
目先の就職も上手くいくし、
希望の企業から内定が出ればキャリア形成に繋がる。
一言で言うと、「追い詰められた就活生が逆転を狙える超コスパ資格」である。
【低コスト】
・1週間程度の勉強で取れる。
→CBT試験で毎日受けれるので、7日後には資格欄に書ける!
【高いパフォーマンス】
・面接官にITへの興味をアピールできる※
・就活の1次試験等で役立つ(IT業界の就活では用語が問われる場合がある)
・学んだ基礎知識が、入社後の業務内容の吸収や、よりレベルの高い資格取得に役立つ
※筆者が面接官の反応から実感した事である。実際に大手企業も参考にしているらしい。(就活終わり際だと枠なさそうだけど……)
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/example.html
【おまけ】この企業は何次請け?見分け方
☑プライマリー(一次請け)が必ずしも、ホワイト企業なわけではない
☑大手ベンダーが2次受けや3次受けで関わる場合もある
①説明会で情報を集める
メリット:確実な情報
デメリット:手間
SIer企業の説明会は、「ソフトウエア業界説明」→「会社の特徴」→「質問」といった流れで進む。企業によっては、「会社の特徴」でプライマリー案件やセカンダリー案件の割合を話してくれる。メモを取るようにしよう。そうでなくても「質問」の時間で「プライム案件の割合を教えてください」や「上流工程には関われますか?」と聞けば大抵教えてもらえる。
②口コミサイトで情報を集める
メリット:簡単
デメリット:不確か
転職サイトでは、実際にその企業で働いた社員のコメントを見ることができる。そのコメントから大体の位置を把握できる場合がある。
直接的に「〇次受けの案件がほとんどであるため……」と書いてあることもあれば、「ほとんどが客先常駐なので……」という記載からニ次請け以降が多そうだと判断できることもある。
ただし、急成長している企業や、資本が変わった企業などは数年の間に状況が一変する。今どうなっているのかは知ることができないし、そもそもコメントに間違いが無いとも限らないので、注意して欲しい。
参考までに筆者が使っていたサイト(新卒向けだが、退職者のコメントが見れる)を貼っておく。ぶっちゃけどのサイトも似たり寄ったりです。一応貼っとくけど、使うサイトは自分で選んでほしい。(登録させたみたいで気分が悪いし、個人情報渡すものだしね。なんか起きたら怖いよ)
③取引先から判断する
メリット:一瞬でわかる
デメリット:ふわっとした推測しかできない
ホームページの「取引先」の欄に書いてある企業をGoogleで調べよう。それがIT企業だったら、その企業から下請けで仕事を受注しているという事だ。つまり、取引先がIT企業ばかりだったら、一次請けの割合が少ない(もしくは無い)と判断できる。
また、上流で仕事ができる企業であれば、ホームページに「過去に提供したソリューション」が紹介されている場合があるので、確認しておきたい。
このサイトの「主要取引先」を見て欲しい。
株式会社エス・シー・エーという会社の、企業概要ページである。
1番上の企業は社名からしてIT企業である。
2番目の企業を見ると、製薬会社(ユーザ)と直接の契約があることが分かる。