八月十日
日記A面
しずかな時間があって
蝉が鳴いて
鈴虫の晩になって
また静けさがきた
日記B面
病院と訪問看護の日。暑くて炭酸ジュースと麺類を買って帰る。すい〜っと原付で越してくボーダーシャツのお兄さんが、やけに脱力して軽やかで目にとまる。重心右寄りに腰掛けて、片手運転。ふしぎと目に爽やかで夏を感じてよい気分になった。交通マナー的にはよろしくないのだろうが。
養老孟司『解剖学教室へようこそ』を読み進めようとするが頭に入ってこず中断。漫画も動画も音楽も気が向かずなんとなくスマホをいじり、雲を眺め、外の音をきく。
心臓の動きが気に障る。その影響で気分までざわついている気がする。とにかく寝て静かに過ごしてエネルギーが充填されるのを待つしかない。