記録 一月二十五日
この冬一番の寒さだった。おとといから、今日の寒さは頭にあって、1番暖かい服を着られるように調節もした。靴下を二重にして、腹巻きもして。自転車は寒そうだから、電車で。
昼休みの散歩は迷いながらも決行した。さすがに今日は公園の人影は少なく、ベンチで昼食をとっている人は全くいなかった。散歩前、休憩室でご飯を食べていたら石原さんが隣にきた。少しの間沈黙が続いたけど、おにぎり2個とみかんしか出さなかったから、「お昼それだけですか?」って聞いた。石原さんのお昼はおにぎり2個と見せかけて4個だった。わんぱくでかわいい。「土屋さんに言ったら変わってるって言われますね」って言って笑い合った。ポツリポツリと心地よく言葉を交わして、散歩行くから、じゃあ。と言って別れた。
昼休み明けはいつも3人くらいで一緒におしゃべりしながらやる作業がある。ここ数日は私と土屋さん、石原さんの3人だ。土屋さんはひょうきん者で言葉が軽くて、おもしろい。石原さんは落ち着いてて感じのいい人で、小ボケもちゃんと拾ってくれる。
2人に遅れて作業に加わると、私が今日も散歩に行ったことも、石原さんがおにぎり4つ食べたことも2人で話していたらしい。お互いにお互いのことをいじって煽り合いつつ、今日も楽しく作業した。作業効率はかなり下がってるはずだけど大丈夫かなと少し気にしつつ。
帰りのタイミングが2人と一緒になった。土屋さんは私と帰りの電車がほとんど一緒だと知ってたけど「気まずいから言わなかったんすよ」とか言ってた。確かに気まずいですね、って言って笑った。気まずいですねって口に出してしまえばなんかおもしろくて気まずさが掻き消える。本当のことを言えば、私は2人ともっと話してみたかったし、帰りのタイミングが合ってやった!って少し思ったりもしたのだけど。だというのに、今日に限ってスマホを置き忘れてきてしまって、取りに戻ったから結局は一緒に帰れなかった。石原さんは「えー!(土屋さんと)2人は気まずいんですけど!!」って言って笑ってた。明日2人に会ったら、「どうでした?気まずかったですか?笑」ってきいてみる。