縋る
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縋るようにして歩いた。歩くことで何かが解決するわけでもないけど、解決に向けて動く自分に戻れるような気がして。
1週間弱、また寝込んでいた。ああまたか、という失望と諦念と少しの焦燥を感じながら、浮上の日を静かに待っていた。それは思ったよりも早くきて、夕方にずっと放置していた洗濯物を畳んで勢いそのままに外へ歩きに行った。そうしたら、堰き止められていた土石流が一気に流れ出すように、意欲も思考も感情も湧き出して、何が何だかわからないけれど涙が出そうになっていた。誰かに嘆きたい気分になっていた。
いっそ何かに依存できたら楽なんだろうか。
かりそめの楽さだとわかっていても、今はそれを求めてしまう。