記録 二月一日

 毎日の繰り返しも新鮮味が薄れてきて少し飽きがきている。いつも朝の休憩室で立ったまま窓の外を眺めているおじいちゃんが今日は椅子に腰掛けていた。まあ、ただそれだけのことだけど、そんな小さなことすらも私の感度の低いアンテナに引っかかるくらいに、変わり映えのない毎日ということだろうか。
 といいつつ、今日は新人さんが来て、お昼の公園散歩は石原さんと一緒に行ったから、ここ最近のなかでは大きな変化があった日ではある。同じ繰り返しがあることのありがたみを知った今だから、不満には思わない。ただ、数ヶ月、数年、数十年と続いていくことを想像してみると、少し気が遠くなる。そんな先のことを深刻に考えたって仕方がないし、今の職場はひとまず短期の契約だから、契約期間を無事終えることに集中しようと努めている。

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