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好きを纏っていく


少し間があいてしまったnote。
その間にすっかり季節が変わって、あっという間に2023年もあと2日。

この1年は「似合う」と「なりたい」についての話をよくする1年だったなと。

もっというと「心地良い自分」について考えることの多い1年だったな。



イメコンがどんどん普及していって、アナリストも診断を受けたお客様もたくさんいて、そんな中でどんどん「似合うを理解する」「持ち味を活かす」から「なりたい自分になる」が主軸に変わっていっている今。

「なりたい自分ってなんだろう?」の理解と同時に、「診断結果はぶらさない」こともとっても大切だなと思います。


「こういう性格だから」
「こんな印象だから」
「これが好きだから」
「最終的に着る服がこうだから」

じゃあ診断結果はこれね、とかってしてしまうと、そもそも診断をした意味がない。好きなものを着ようよで終わりなんですよね。

だからアナリストは診断結果は診断結果として、活かし方は活かし方として、しっかりと分けて考える必要があると思っています。


さて、正しく結果を伝えるのは大前提として

診断結果はわかった。
でも自分はこういう服やメイクが心地いい。
こんなものも着てみたい。
今日はこんな気分。

その気持ち自体も、もちろん大切にしてほしい。


そんな時、「好き」と「似合う」をすり合わせる為には、「服」と「メイク」のすり合わせがとっても重要になってきます。

その時には、色合わせだけじゃない。
重さだったり厚みだったり質感もとっても大切。


そこで今日は、10月に開催した“カラーコーデ×コスメ選びレッスン”で、実際に私が使ったアイテムについて書いてみようと思います。


“カラーコーデ×コスメ選びレッスン”では、担当するtokiko先生と私の2人で、午前と午後で服装を変え、それに合わせたメイクにチェンジ。
実際にその変化を見てもらって説明をします。

授業中盤ではドレープやコスメを使っての提案の練習。最後には自身でテーマを決めてメイクしてもらい、そのメイクに合ったベストカラーで記念写真を撮ります。


10月のゼミ。
午前中はフェミニン系にふって、ふんわり柔らかく。

RMK/ラスティングジェルクリーミィファンデーション
#201

この時使ったファンデーションは、RMKの2023年新作ファンデ。

ふんわりとした肌の柔らかさを活かすような、ほんのりマット寄りの仕上がり。フィルターをかけたように肌をなめらかに見せてくれるファンデーションです。

服を考えると、ツヤツヤ元気で瑞々しい印象より、少し上品で柔らかく仕上げるのがベスト。

JILLSTUART/ブルームクチュールアイズジュエルドブーケ
#02

アイシャドウは、ブルベ夏だからという理由だけでなく
・上品さ
・愛らしさ
・控えめさ
・大人っぽさ
など、見せたいイメージと合わせることを考えて、ジルの02をチョイス。

青みのカラーが持つ“大人っぽさ”や“上品さ”に、ピンクの持つ“愛らしさ”。
明るく柔らかな発色感も、優しい印象を際立ててくれます。

LAKA/ラブシルクブラッシュ #706
AMUSE/ジェルフィットティント #桜ジェリー

チークも合わせてパウダーでふわっと。
ほんのりくすみのあるローズカラーで可愛らしさを抑えつつ、リップは瑞々しい粘膜カラーを使って、丁寧にケアされたような印象に。



それに対して午後は、グレーや黒を使ってスタイリッシュな印象にチェンジ。

スタイリッシュやモダン、ハンサムなテイストになるとイメージとしては
・かっこいい
・大人っぽい
・直線的
・都会的
なんて言葉が挙げられそう。

するとイメージするカラーは、服と同じ黒やグレーや寒色系に。

ただ、本来私は黒や重い色、渋い色などは苦手なカラータイプ。

さてそこで、ただただ濃い色を使うのではなく、明るい色が得意なカラータイプの“私が使える範囲の”濃い色を探る必要が出てきます。

DECORTÉ/ゼンウェアフルイド #C13

まずはベース。
きっちりかっちりとした印象や、服の生地の厚みや硬さを考慮すると、ベースもしっかりと作ってあげるのがベスト。

素肌っぽさを活かす艶やかで薄づきな印象よりも、マットなファンデで厚みを出します。

重さは、色だけじゃなく質感でも出せる部分。“暗い”が苦手な人は質感も含めて調整をするのがおすすめ。

RMK/シンクロマティックアイシャドウパレット #EX01
DECORTÉ/アイグロウジェム #19G

アイメイクは、ベースに薄くアイグロウジェムの19番を入れて全体の明るさをほんのり下げられるように。

そこにRMKのアイシャドウを。特別暗い色ではないものの、ほんの少しくすみが入ることで渋く落ち着いた印象に。

上が午前に使用したもの、下が午後に使用したもの

明るい色が得意な私には、これで十分深みが増して、大人っぽい印象になったり、陰影が濃くつきます。

DECORTÉ/ルージュデコルテリキッド #14 #8
KATE/リップモンスター #05

リップは今回、3本を合わせました。

まずベースとして全体にデコルテの14番。
これ自体はローズベージュ系のカラーでブライトタイプに得意な範囲。

そこにデコルテの8番の深みのある赤を少し重ねて、重さと華やかな強さをプラス。

最後に軽く、リップモンスターのダークフィグを重ねてあげることで、派手すぎず落ち着いた渋みのある印象に仕上げました。

午前と比べると、デコルテのリップが質感的にも重くなるので、ここでも印象が変わります。

上が午前、下が午後のリップ(14、8、リプモン05)


リップは落ちちゃった

眉の描き方やアイラインの入れ方、シェーディング、まつ毛の上げ方などももちろん関わるので、ゼミではそんなポイントもお伝えしています。


「好きなものを使いたい!」

それはもうね、ぜひ使ってほしい。
“好きを纏う”って気持ち的にも絶対大切なこと。

でもそこに「似合わせる」も含めるのであれば、やっぱり「自分が似合う軸」は正しく把握しておくのがベスト。

私の場合、“明るい”が大切な軸なので、あくまで使える範囲の明るさから逸脱しない。
そこに質感や鮮やかさで調整を行っています。


似合う軸を改めて確認しておきたい。
自分の“好き”と“似合う”の可能性を広げたい。
お客様に対して、そんな提案をしていきたい。

そんな方はぜひ、ゼミでこの擦り合わせを楽しく体感してほしいなと思います。


2024年も、楽しく“好き”を纏えるように。
心地良い自分が見つかるように。

また1年、色んな自分を楽しんでいきましょうね。

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