たまにはイヤホンはずしてみよう。

急に寒くなって、何を着たらいいのかよく分からなくなってる。
でも明日はまた30℃らしい。

…どうしろと？_:(´ཀ`」 ∠):

ところで、音楽聴いて通勤時間を楽しみたいところだけど暑すぎてイヤホンすら鬱陶しくて。
かつ、顔面の滝汗をタオルで拭こうとしてワイヤレスイヤホンが吹っ飛んで肝が冷えたことがあるので最近はしていなかった。

そんな先日のこと。
帰りの通勤電車で、ほっこりしてちょっと得した気持ちになった出来事。

帰宅ラッシュで混んでる車内。
暑いし混んでるし、でっかいスーツケースを持って駆け込み乗車してくる旅行者。
ドアの開閉を何度も繰り返して、なかなか出発しなくて車内は若干ギスギスした雰囲気だった。

私も『次乗れよ、すぐ来るんだからよー』なんて心の中で悪態ついていた時、発車した電車の車内アナウンス。

『皆様、今日も暑い中お疲れ様でした。
お疲れのところ、電車の発車が遅れて申し訳ありません。皆様を安全に目的地までお連れできるように、無理なご乗車はご遠慮頂けますようお願いいたします。』

と、落ち着いた男性の優しい声が聞こえてきた。
この車掌さんは、駅に着くたびに言葉を変えていて。
乗降者が多い駅は『駅構内、大変混雑しておりますのでお気をつけください』とか
少ない駅では『目的地までどうぞお気をつけて』とか。
『今日も一日お疲れ様でした。まだ暑い日が続きますので水分補給してお過ごしください』とか。

こんな車内アナウンス聞けてラッキーだった。
イヤホンしてたら聞こえないアナウンス。
疲れてる時に、優しい声でなんともほっこりした。

で、思い出したコロナ禍で緊急事態宣言が出されてみんな在宅になっていた時。
決算処理でどうしても出社しなければならなくて。
恐々、電車に乗っていた時もステキなアナウンスだった。

『皆様、大変な状況でのご移動お疲れ様です。
また、ソーシャルディスタンスにご協力いただきありがとうございます。今、車内におられる方々は大変なご心労だと思います。皆様は、事情がありご乗車されているのだと思います。皆様を安全に目的地までお連れいたしますので、車内でゆっくりご休憩ください。』
みたいな。
実際はもっと長いアナウンスだった。

一車両、3〜4人くらいしか乗ってなかったからほぼ貸切状態だったけどこの、アナウンスにも救われた。
電車に乗ること、会社に行くことが悪みたいな扱いされていた時にこのアナウンスはちょっと泣けた。
音声メモ取ろうとしたけど、取れなかったのが今でも悔やまれる。

寒くなってまたイヤホンするようになっても、たまには電車の中でイヤホンしないで車内アナウンスに耳をかたむけるのもいいなと思った出来事だった。

※写真はお気に入りのスープカレー屋さん。
辛いのが苦手な私はカレーなのに辛味なし。