見出し画像

(4) 姐さん、娘ちゃん達と夏の大移動 〜 時をかける少女の一日


以前は、毎年夏休みに日本へ一時帰国すると、必ず娘ちゃん達を、日本の学校へ入れていたんです。
日本の公立の学校は大変親切で、日仏二重国籍である彼女達は、お願いして許可が下りればタダで普通の日本人と同じように学校に行かれるんです。
大抵7月初めから夏休みの始まる三週間位は、小さい時からプチ留学気分で、日本の小学校ライフを楽しんでいたんです。

二人いるうちの下の娘ちゃんは特に、フランスでもちょっと珍しい「第一外国語が日本語」、という学校の日本セクションに、幼稚園の頃から(正確にはシンガポールからフランスに戻ったのと同時に)行っているので、夏休みは幼稚園にも通っていました。
ちなみに上の娘ちゃんは、同じ学校の「第一外国語が英語」のブリタニック・セクションです。
いずれも、基本的な授業はフランス語ですが、大学受験時の第一外国語がそれぞれ日本語または英語となり、それが母国語レベルを要求されるため、学力維持には大変なストレスを伴うんですよね。(特に母が)
そこで、短い夏は日本の学校で「生の」ニホンゴに触れてもらいたい! と思う親心から毎年夏になるとこのプチ留学をしてきたわけです。
しかしここ数年、日本にも来られずにいたので、今年は久々。しかも今回は姐さんの母校の中学に行かれるということで、特に感慨深いものがありました。(特に母が)

ヘッダー写真は、かつて姐さんも紺色のブルマーを履き、走り回っていた校庭です。

そして、若い担任の先生に連れて行かれたクラスも実は、かつて姐さんも一心にお勉強した教室でしたね。
ウルクのような野球部の同級生、竹内くんに
「ビリー・ジョエルを聴け」
と勧められたのもまさにこの教室でした。
ここがそうだった、と気がつくのにさすがに多少の時間を要しました。
ちょっとした『時をかける少女』な気分です。

そんなノスタルジックな気分を後に、一旦ひとり家へ戻り、午後は妹っちとふたり近くのスーパーへ、Go To 買い出し!

ちなみに上の段が姐さん分。下の段が妹っち分

すでにカゴからはみ出してます。
姐さんはフランスから。
妹っちはニュージーランドから。
上下段、共に生物はご法度。乾物のみ。
小さめサイズは日本の特徴。
カゴの大きさだってこれ4分の1!?
実はこれでも売り場半分。全フロア見終わっておりませんが、時間切れとなりましたので、残りは第2ラウンドへ。

レジ前で滞っておりますと、後から迷惑そうに、
「並んでるんですか!?並んでないんですか!?」
と言われる始末。
それは、
「すぐレジへ行くのかどうか、そんな山のような買い物で、時間がかかり、あたしゃいつ家へ帰れるのかわからんで。」
といったところなんでしょうが、こちとら約半年、妹っちに至っては約四年のブランクがあるスーパーレジ。
どうぞお手柔らかにお願いしますよ。
その辺、日本はキビシーです。


そしていよいよ夜も更けまして。
さ〜て、お待ちかねのアペリティフ・タイムです。

この辺じゃ、『大』と書いて"ビッグ"と読むんですん。
突出しのポテサラがウマい🤩

ココは元々焼鳥屋。
特製味噌ダレがあはん♥

どっちみちさっぱり系おつまみが、姐さん好み。


だけどねぇ。
やっちまったんですよ。ここで。





え!?何をって?



家に帰ってきたら、携帯がないんですん。

...ビッグだろ。


時は既に次の日へ!
妹っちに、怒られました😣

「明日、いや今日の朝、取りに行くんだね。たぶんあるでしょ。日本だから。」


うん、姐さんもそう思う。


酔っ払ってないんだけどな〜。
そんなに呑んでないんだけどな〜。
ま、たぶんあるでしょ。

あ、めまいが。
ラベンダーの香りのせいだわん。


(つづく...)











この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?