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🎵オール・マイ・ラヴィング

12月8日はジョン・レノンの亡くなった日。
あの日から40年も経ったらしい。
彼の大切にしていた腕時計、パテック・フィリップも
まだ見つかっていないのだろうか。

私がザ・ビートルズの音楽に初めて出会ったのは高校一年生のとき。
クラスにいた異質な空気を醸し出していた男の子が、遠足に行くバスの中で、
先生、コレかけて。と言って出したカセットテープが
ザ・ビートルズ。
それを聞いた私に衝撃のイナズマが走る。
私は恋に落ちた。
ザ・ビートルズに。
その男の子には偉大なレスペクト(のみ)が。

特に初期の頃の曲はめちゃくちゃにイイ。
訛りのキツイ、リバプール弁とマージービートがかわいい。
あのリッケンバッカーの独特な音がイイ。
あの頃の私には妙に新鮮な音色に聞こえた。
そして英語のフレーズはよく彼らの歌詞から覚えた。

高校卒業後は音楽系の短大に進んだ。
色んな音楽好きがいて面白かった。
あの頃初めて書いた小説の題名が
「レット・イット・ビーを聴きながら」だった。

その時に昭和歌謡コピーバンドを組んだ。
私は歌を歌っていたが、バックに頼んだのは
あの高校時代にレスペクトした彼だった。
彼はドラムが上手かった。
その友達もギターがなかなかで助かった。
もちろん彼らは他でイケてるバンドを組んでたけど
昭和歌謡、面白そうだね。と引受けてくれた。
「恋のバカンス」、「ブルーライトヨコハマ」、「恍惚のブルース」、「学園天国」なんかを歌ったと思う。

そんな時に付き合っていたのは年上の男だった。
彼の部屋でザ・ビートルズのレコード、
赤盤、青盤を見つけた。
それ、あげるよ。
きっともう古めかしくなったレコードなんていらなくなったんだろう。
私は宝物を貰った気分で何度も聴いた。
今でも実家の押し入れにあるはずだ。

売り手市場の就職で、いくつも合格する会社の中から
面白そうだったBGMを編集する仕事を選んだ。
社員旅行なんかがあって歌う機会が多かった。
他の子が歌わない昭和歌謡を歌うと
上司のオジサンたちは多いに喜んだ。
特に「恍惚のブルース」を歌うと
ビールをどんどん注いでくれた。
何故ってかつて彼らの会社で大ヒットを飛ばした一曲だったから。

仕事では著作権の関係上、使える音源が決まっていた。
他社から出ていたザ・ビートルズの音楽は
ほとんど聴けなくなった。

そのままいろいろな音楽を聴いて時間が過ぎた。
しばらく聴いていなかったけれど、
この衿なしスーツと細めのブーツの4人組
今なお私をシビれさせるメロディなんですよね。

明日は、ザ・ビートルズ・デーかな。

それではまた。

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