【企画参加】 令和版百人一首 恋の巻 〜 秋の部④
みなさま、ご機嫌いかがですか。
姐さんこちら、ヴァカンスまであとわずか。
三羽 烏さんの企画も楽しんでおります。
令和版百人一首 恋の巻 〜 秋の部。
秋の味覚色々ありますが、なんと言っても姐さんの大好物はこちら。
これが現れるとあぁ、秋も深まり愛も深まり。
いよいよあはん♥な季節でございますん。
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昔は武家屋敷だったのだろうか。いつもの虎ノ門の銀行から新橋へ、人参を目の前にぶら下げられた馬が小走りするかの如く文香のうなじを目の前にちらつかせながら気もそぞろに歩いていると、木塀の上からちょうど手の平を開いたような葉が覗く。文香との情事を隠すのにはちょうど良さそうな大きさか。根元を見れば文香の大好物である無花果の実がたわわになっている。幸い人通りは少ない。徳次は何かを探しているような振りで文香の小さめの乳房を手中に収める如く、鮮やかに色づいたその実を左右の手に一つずつもぎ取った。これは見つかれば罪である。文香の弾力を思いつつ力なく柔やわと着物の袂にその無花果を入れ指先で切り口を弄びながら、文香の乳首の感触を思い出し下半身が疼き出す。この熟した果実じゅるりと音を立て初物味えば、たちまち悶て我慢も利かず、この首根っこにしがみつき、白い内股にたらりと流れる甘い汁。あぁただそれが味わいたくて。
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美味しいものたくさんあって。
あはん♥