主観分析:とぅば声質/音色まとめ(🐿編)
彼は “優しく揺れる様々な光が輝く海の水面。そこに響き渡る天からの鐘の音” のような声だと思っています。
波は穏やかなんだけれど、朝日の暖かさ・月の清らかさ・星の儚さ、そして暗闇の不穏さ。それぞれの煌めきを反射して輝く水面。そこには甘さも爽やかさを感じるけれど、寂しさも悲しさも見え隠れしている。人間が漠然と抱えている不安を表現しているような。
そこに聴こえてくるんです。「自分は自分らしく進めばいい」「何が最善なのか、君なら考えて立ち向かえる力がある」とでも言いたいような力強い鐘の音が…
そんなTAEHYUNの声について、またまた超個人的主観で分析してみたいと思います!
音域について
皆さん感じているかとは思いますが、彼は圧倒的なMajor寄り。だからと言ってMajorっぽさが強すぎるわけではなくて。楽曲から感じ取れるのは、ものすごく高音域を任されていて、それをやり遂げてしまうポテンシャルの高さ。女性でも出しにくい音をなんであんな喉痛めず出せるの…?…ほんとこの子誰よ(TAEHYUNです)
高音域ばかりかと思えば、割と中音域も歌っている印象。低音域をあまり聴かないのは、低音域を担える人物(Choi3人組)が多いからあんまりパートとしては少ないのかと。
発声の仕方
実は、私の中で初めてとぅばちゃんの声を聴いて衝撃が走った人、その①がTAEHYUNなんです。それは何故か。その答えが発声の仕方にも繋がってくるんです。
TAEHYUNの声って楽曲とかメロディー(またはハモリ)の音によって、鼻の上の辺りから声が出ている時と、口から直球で出てくる時ありませんか?聴いた印象だと、フレーズ終わりの吐息の使い方(抜け感)も音の出し方で変わっているような気がしています。
前にも話した“共鳴腔”をここでも取り上げるとしたら、BEOMGYUは共鳴腔(有名な共鳴は3種類あります)の中でも“咽頭共鳴(喉(声帯)の位置を上下させたりする響かせ方)”を1番上手く使いこなして、そこに残りの2種も使って歌っている感じ。TAEHYUNも、もちろん“咽頭共鳴”も使っているけど、残りの2種“鼻腔共鳴(鼻の奥)”と“口腔共鳴(口の中)”を使って歌っているのかな?という印象。ただ、“鼻腔共鳴”も“口腔共鳴”も持って生まれた骨格・アゴの開き具合が影響しているようなので……TAEHYUN、いい頭といい口の大きさ持てて良かったね(泣)としか言えない語彙力ですが、感謝してます。
“口腔共鳴”はわかりやすく動画で紹介できるかも…
1番わかりやすいのはQUEENのフレディ・マーキュリー。正に“口腔共鳴”だと思ってます。
フレディが過剰歯だったと知った時(映画「ボヘミアン・ラプソディー」で言ってた)あ、だから口が大きく見えるのかな?と思って調べたことがあるんです。
結果としては、ちゃんとした根拠は見つけられなかったんですが、過剰歯によって、アゴが広がることはあるらしいんです。
…どうです?めっちゃ上アゴ広くないですか???そしてゴリゴリに響かせてる。こんな感覚をTAEHYUNにも感じているんですよね。
あともう1つ。これは本当に憶測でしかないのですが…TAEHYUNさんよ、貴方トワング使えるの???
トワングって言葉では上手く伝えられないんですけど、簡単に言えば高音の音色を喉の負担を軽減させながら歌う特殊な発声方法の1つで。
これも分かりやすく動画載せておきますね。ミュージシャンでもあり、ミュージカル俳優でもある中川晃教さん。
このJERSEY BOYSという作品で使っている発声方法がトワング。1人だけめちゃくちゃ高音の声聴こえませんか?(0:34のWalk Like a Manとか1:06のSherryがわかりやすいです)
もしこれを習得しているなら、彼まじで凄いと思う…中川さんも習得するの大変だって仰っていたし、私もチャレンジしてみたことあるけれど、声帯の仕組みとかを知らないと絶対に出来ないやつ……って感じて諦めましたもん。
持って生まれたものはもちろん、絶対的に努力が必要な発声方法を継続的に行っているからこそ、今の音域に辿り着いているんだろうな。そう思うと脱帽です本当に。
高音域
発声方法でめちゃくちゃ語ってしまったので、似たような言葉が出てくるかもですが…(笑)
高音域での音色を聴いた時、透明感のある声だと感じたんです。そして綺麗。真っ直ぐ突き抜けていく音は強いのに、どこか透き通っているような。鋭い時もあるんだけど、基本的には甘くて優しい。多分フレーズ終わりの声と息の処理(吐息にしたりアクセントにしていたり)も含まれているんだと思います。YEONJUNとは逆に高音域で楽曲のメッセージ性を伝えてくれるタイプ。
でもってフェイクになると、ただのハイトーンボイスだけじゃなくてトワングみたいな声出すでしょ…?YEONJUNと同じ後頭部から音が出ているように聴こえてくるんです。その音がどうしても天から聴こえてくる鐘にしか聴こえないんですよ。…伝わりますか?
中~低音域
この音域になると、高音域よりも更にニュアンスが柔らかくなって、優しい音になる感じがします。でも、楽曲に合わせて声色とか音圧、吐息の吐き方を変えてくるから儚さや冷たさも感じ取れる。高音域の印象と合わせると、それが海の穏やかな波が与えられる光の加減で、見せる姿を変える様子に似ているような気がしています。
テクニックとしては中~低音域から高音域に音が上がっていく時もスムーズだし、繋げ方が上手い。響かせるところはちゃんとビブラート使ったり口腔内で響かせるテクニック使ってる印象。
テクニックありすぎ…怖いマンネだ、、、
まとめ
まさか発声方法についてここまで語るとは思ってなかった…(笑)でも、どうしても話しておきたかった所でもあるので満足はしてます。
元々TAEHYUNって声自体の線は細かったと思うんです。これは彼の“Over And Over Again”を聴き比べて貰えるとわかると思います。声帯を強くしたり、息の処理の仕方や声帯の負担を軽減させるには、相当な努力が必要だと思っていて。それを確実に自分のものにして、尚且つ新たな目標を見据えて取り組むTAEHYUN…彼は本当に“努力の賜物”な音色。
それと、実は彼って思いのほかクセのある声だと思ったんです。じゃないと高音の音色であそこまで耳に残る声ってなかなか無いのでは…?ただの“綺麗な声”じゃない声と言いますか。それが相乗効果を生み出したのがエッジを効かせる楽曲(0×1=LOVESONGとかFROSTとかここ最近の楽曲)なのかな。より印象的にしている気がします。
本人の新たな高みへ向かう姿、それだけじゃなくて優しさや強さも兼ね備えている所が様々なジャンルの楽曲への挑戦に繋がっているかもしれません。
そんなTAEHYUNがいるTXT…飛躍する姿に期待と希望を見出せずにはいられませんね!