SAI 2022 個人的雑感
いま、振り返ってみても素晴らしい1日だった。
11/27 ACIDMAN主催のフェスSAI 2022が開催された。
1年ほど前から開催の発表があったのだが、なかなか高額なチケット代に小遣い制の悲しい性かな、購入を躊躇していた。
そんな中、第二弾アーティストが発表された時にthe band apartの名前が!思わず2度見した。
「前回はバンアパ出なかったから今回のSAIには出演して欲しいなぁ‥」
なんて星に願っていたらまさかの実現。奇跡だ。
その瞬間に迷わずチケットを購入した。図らずもその後のアーティスト発表で、ビッグネームやチケット入手困難なバンドが発表され、突如プラチナチケットと化した。あっぶねぇあぶねぇ!
そんな訳で結果的に1人でフェスに参加することに。
今までたくさんフェスへ行ったけど、1人で行くのは人生初体験だ。
(ちなみに5年前のSAIには親友と2人で参加した)
会場到着
何事にも時間ピッタリ位に到着する性分なのだが、この日ばかりはテンションが上がっていたのか開演1時間前には到着。
すっかりさいたまスーパーアリーナ周辺はフェスの装いになっていた。
出演するバンドが見事に俺のツボで、アラフォーホイホイのラインナップだと思う。よって客層も安心の同世代が多くて妙に落ち着く。
ざっと物販やイベントブースに目を通す。ACIDMANの御三方が素敵な笑顔で写る等身大パネルと一緒に記念撮影したかったが、自撮りスタイルで撮る勇気が出なくて断念。
そういやこんな物も配っていた。
足早に会場へと向かうことにした。
開演直前にうっすら会場で流れていたACIDMANの【式日】だったが、いきなり最後の歌詞のあたりで爆音になった。
『繋いでゆく 今日の日を』
の歌詞に合わせてSAIが開演した。
なんと素晴らしい演出だろう!(1回目)
THE BACK HORN
トップバッターに相応しい攻めたセトリに胸熱。テンションと共に拳を高く振り上げ過ぎて、ビックリするくらい肩が痛くなるのは壮年の証拠であろう。
バックホーンはどの曲もまさに人間讃歌。
最後に演奏した【コバルトブルー】は、切なくて力強くてライブで聴くたびに心が揺さぶられる名曲。
sumika
お初の友達やいつもの友達に会えたり、フェス飯を楽しんだり、と気が付いたら終わっておりました‥。
バンアパを万全で観るための準備時間とさせていただいた。
the band apart
フェスに来ていた聖友達が、
『バンアパ一緒に観ようぜ!』
なんて誘ってくれた。
こうやってさりげなく声掛けてくれるのほんと嬉しいんだよなあ。いつも39です!
この大舞台であってもいつものバンアパライブと全く変わらないテンションでマイペースなMC。こういうスタンスもバンアパが好きな理由のひとつだったりする。
【higher】の浮遊感がスーパーアリーナの会場に響き渡るのは格別な体験だった。川様は首がもげるんじゃないか?ってくらいいつもより頭振っててエモすぎた。
【The Ninja】のクラップは常連ぶってバチッとキメて参りました。シン・レコ発ツアーが楽しみである。
マキシマム ザ ホルモン
『スペルマー!』の大合唱はビークルの『お○○こ!』の大合唱に通ずるバカバカしさがあって最高。
バックスクリーンの使い方が昔観たレッチリのライブと同じエフェクトで、外タレ感あって素敵。
ミスチルいじりと大木社長いじりのMCはさすがホルモンだなあと大笑い。
BRAHMAN
TOSHI-LOW氏はライブ演出にめちゃ拘るそうで、バックスクリーンの使い方が素晴らしく曲の良さを際立たせていた。視覚と聴覚で感じるライブだった。
最後にマイクを落として暗転するパフォーマンスで、以前は『ドン!』だったのに、今回はディレイがかっていて『ドン!ドンドンドンドン‥』って進化していた。
この日に解散を発表したハードコアバンドGAUZEのTシャツを、メンバーもスタッフも全員着ていたのが印象的だった。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
この後の怒涛の出演順に万全を期す為、「ちょっとトイレだけ‥」とうかつに会場を出たらまさかの入場規制で戻れず。そらみんな考える事は一緒か。
ドアの開閉で漏れ流れてくるリライトに、
「俺だってリライトしてぇー!!」と、ハンカチの端っこを噛む思いで聴いた。
『ありがとうございましたー!』
のアジカンの挨拶と同時に再入場。
ELLEGARDEN
2008年の活休直前のフジロック08で聴いた以来のエルレ。
バンドがムッキムキにビルドアップされている感じがした。シンプルかつストレートなロックに自然と体が動く。
バックスクリーンの映像が、Windowsメディアプレイヤーを思い出してしまって集中できない、と呟いてるフォロワーさんがいて言い得て妙だなと。おまかせしてるのか、それともエルレ側が指定してるのかは謎。
エルレの物販がやたら混んでいる理由も、会場内でTシャツ着用率がめちゃ高かったのも頷けるカッコ良さ。
最後に演奏した最新曲も現在進行形のエルレを感じるライブだった。
10-FEET
蜜が許されてた頃にライブを観た依頼なので、その頃から比べるとガラッと変わったセトリに時間の流れを感じざるを得ない。
ACIDMANとの仲の良さを感じられるMCが愛おしかった。
『バルス!!』
Mr.Children
ミーハーだからかなり前線で鑑賞。これも俺の膀胱が頑張ってくれたおかげ。
にわかな俺でも知ってる曲揃いで激アツ。【HANABI】のイントロは反則級のエモさ。
そして桜井さんのステージ上での振る舞いが激しくてびっくり。
俺の目の前のお客さんがミスチルガチ勢だったようで、【名もなき詩】のイントロが流れた瞬間に膝から崩れそうになって喜んでいる姿にミスチルの偉大さを感じた。
ACIDMAN
1曲目の【World Symphony】では毎度お馴染みの映像がバックスクリーンに映し出される。
光の粒が上がっていく映像は、本能のレベルでテンションが上がる。
【廻る、巡る、その核へ】がセトリの中盤に組み込まれているのが新鮮だった。大体いつもはライブの終盤に演奏するもんだから、「もう終わりかぁ‥」と錯覚してしまうくらい刷り込まれている事に気付いた。
【ALMA】の時にバックスクリーンで歌詞が出てたけど、カラオケの映像みたいでちょっとシュールで面白かった。すごい名曲なんですけどね。
記念撮影ではほとんどの出演者達が残っているようだった。個人的にはバンアパ原さんと大木社長の絡みが見られて嬉しくなってしまった。
終演後にもう1度出演バンドの紹介映像が流れて、最後にステージ裏に描かれたフェスのキービジュアルと映像が重なった瞬間に鳥肌が立った。
なんと素晴らしい演出だろう!(2回目)
今回は政府のガイドラインに沿って、控えめ声出しは解禁されたので、どのバンドも控えめに煽っていた。以前の状態に戻りつつあるライブ現場の今を感じた。
このメンツからダイブやモッシュがあるかと思ったけど、見る限りは無かったのは日本人の奥ゆかしさか。でもあの頃のわちゃわちゃしたライブも懐かしい。
帰り道の車内でフェスでの出来事を反芻して出てきた感想は、
「思春期にロックバンドの音に魅了されて、昔から大好きなバンドを1日中堪能出来て、この時代に、いや、この地球に生まれて良かった!」
などと本気で考えていた。
これもACIDMANの壮大な世界観に影響を色濃く受けたおかげだろう。
いま、振り返ってみても素晴らしい1日だった。
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