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リアルライフゲーム第8話『人生の「メインミッション」を考える』

注)本作品は「人生をゲームのように攻略する」をテーマにした『リアルライフゲーム構想』において各種ツールや考え方を整理するための創作です。本構想がゲーム化・アプリ化・漫画化・映像化・作品化したらいいなと思っています。コーチングサービスは私の手で展開されます。多分。

全記事はこちら

そしたら

またあいつに

話を聞いてみるか…

メインミッションか…

お呼びですね

前々回
そして
前回とMAP作り
ご苦労様でした

今回は
リアルライフゲームにおける
メインミッションの話です

要は
「人生のミッションは何か」
ということですね

(いや)
(呼んではないが)

人生のミッションねえ…

リアルライフゲームでの

メインミッションは

「より良い人生にする」

じゃなかったのか?

そうですね

「より良い人生にする」

これが
リアルライフゲームの
開始時にこちらで設定した
メインミッションです

しっかりと
覚えていましたね

ですが

リアルライフゲームの
メインミッションは
1つではないんです

1つではない?

というと

メインミッションが

いくつかあるということ?

そうですね

メインミッションが
並行していくつかある
というよりも

「階層がある」
という方が
しっくりくるかと思います

上位項目と
下位項目が
あるイメージです

階層か。

そうすると

一番大事なのが

「より良い人生にする」



その下に

他のメインミッションがある

みたいなことか?

だいたい合っていますね

「一番大事」
という言葉が
難しいですが

「より良い人生にする」
というのが
「一番大きな概念」
という
意味で間違いないです

メインミッションにも
「位」というか
「格」というか
そういうものがあって

「より良い人生にする」
というのが
最上位の項目で

その下位にたくさんの
項目を作っていく

そんなイメージですね

確かにこの

「より良い人生にする」

ってずいぶん曖昧だしな、

「ずいぶんと投げやりだなっ!」
って

【マップ屋】の店長も

ボヤいていたぞ!

それはそれは
失敬しました

ですが
曖昧だからこそ
多くの人に適応できる

ミッションになるんです

決まった答えのない
「より良い人生」
という曖昧なものを

具体的にイメージしていく

これが
人生のメインミッションを
明確にする
ということに繋がります

ほう、

ということは

あえて

より良い人生

という

曖昧なゴール

設定してくれている、

というわけなのか。

親切なんだか…

不親切なんだか…

「より良い人生」を
生きるということは

とても曖昧
「良い」という感覚

明示化していく
そんな作業でもあります

そしてこれは
難しいことです

「良い」
というのは
人によって
大きく異なります


価値観の違い」
現在地の違い」
環境経験の違い」
遺伝子の違い」
同じ人は一人としていません

「何を良いとするのか」
は人によって異なります

この曖昧な「良さ」
を明確にしていく

そして
明確になった
「良さ」に向かって
1つ1つ歩を進めていく

それが
リアルライフゲームを
攻略すること

すなわち
「冒険」
になるわけですね

難しいなあ…

なにが「良い」かなんて

自分にはあまり分からないし

これまで生きてきて

しっかりと考えたことが

なかったからな…

そういったプレイヤーも
たくさんいますからね

焦らなくてもいいです
1つ1つ進めていきましょう

もしも
メインミッションが
明確になっていない

という場合には

まずは
「メインミッションを
明確にすること」


これが
メインミッションに
なるでしょう

「メインミッションを
明確にすることが
メインミッション」

またトンチだな。

それで

「より良い人生にする」

というのが

最上位の項目だとして

どんな項目が

メインミッションの

下位の項目としてあるんだ?

そうですね

多くのプレイヤーが
向き合うものとしては

「理想の自分
「理想の生活
「理想の仕事
「理想の世界
こうしたものがあります

こうしたものの先に
「より良い人生」がある

あるいは
「より良い人生」を
構成する要素

というイメージです

1つ2つだと

勝手に思っていたが

メインミッションって

こんなにあるのか?

数は決まっていません

並行して進めるもの
もあると思います

あるいは各カテゴリーごとに
メインミッションがある

思ってください

ポケモンSV
スカーレットバイオレットでは
3つのストーリーがありましたが
それと同じようなイメージです

ゲームクリアに向けて
複数の要素について
話を進めていくのです


そう聞くと

急に分かりやすくなったな。

ゼルダでも4神の復活とか

そういう感じだったな。

要は

1本の道があるんじゃなくて

これを進めていけば

ゲームクリアに近づく

っていう要素が

いくつかあって

それを並行して進めて

ゲームクリアを目指す

ということか。

素晴らしいですね
理解が早くて
助かります

なるほど
ゼルダの4神復活は
ラスボスを倒すために
いくつかのルートで
対抗手段を揃えていく
確かに同じ構造ですね

次は
先ほど挙げたような
「理想の○○」
について

更に
具体的なイメージ
考えていきます

「理想の自分とは何だろう」
「理想の生活とはどんな風か」
「理想の世界はどんなだろう」

こうした曖昧なイメージを
1つ1つ明確にしていくわけです

「より良い人生」

の下の項目にも

また曖昧なもの

ずらっと出てくるんだな。

こりゃ考える時間が

たっぷり必要そうだ…

そうですね

例えば
「理想の生活とはどんな風か」
というのも

具体的にイメージしようとすると
難しいかもしれません

こうしたものについては
「チャレンジクエスト」
を設定しているので

良ければ一度
やってみるといいですね

チャレンジクエスト?

また初めて聞くな

サブクエストとは違うのか?

そうですね

チャレンジクエストは
こちらで設定する
クエストになります

「挑戦課題」
「ワーク」
「質問集」

だと思ってください

モンハンでいう
キークエストにも
近いかもしれませんが

「やらないといけない」
強制するものではなく

ステータス向上や
ミッション攻略のために
効果的でおススメですよ

というものですね

それなら多少

分かりやすくなったな。

メインミッションのために

クリアが推奨される

チャレンジクエストが

いくつかあるわけだ。

じゃあ

「理想の生活とはどんな風か」

については

どんな
チャレンジクエストがあるんだ?

「理想の生活とはどんな風か」
を明確にするのに

いくつかの
チャレンジクエストが
設定されています

(コレらのワークは)
(実際のコーチングセッションでも)
(取り組んでもらうような内容ですね)

例えば
「理想の平日・休日を考える」
「時間もお金も自由なら何がしたい」
「今の生活改善ポイントを考える」
「他人の生活を調べてみる」


こうした
チャレンジクエストがありますね

今回は試しに1つ手短に
取り組んでもらいましょうか

チャレンジクエストの
「理想の休日を考える」
をやってみましょう

やり方として
1日のスケジュールを
考えるイメージですね

朝昼夜の各時間帯で
発生するイベントを
割り振ってみて下さい

あくまで
理想の生活」
ですので
「現実的に実現可能か」
は度外視して


想像力
大いに膨らませてください

そんな簡単に言われてもな…

時間がかかると思うぞ?

時間は
かかるものです


とりあえず
始めてみましょう

では
ごゆっくり



≪ 時魔法 発動! ≫

ふう…

2時間くらいかかった…

こんな感じか?

:早く起きる、おいしいコーヒー
朝ごはん健康に、ストレッチとか犬の散歩
奥さんとチューする、子供と話す

:趣味に没頭する、あっという間の1日
家族と団らん、友達とも遊ぶ
勉強とかもしちゃう、ジムも行く
仕事のことは一切考えないでいい
刺激的な体験もする、旅行もいいね

:めちゃ旨い飯、友達と飲み会もいいね
家のサウナ入る、風呂入って寝る
ベットはでかい、快眠

(まあ結婚どころか彼女もいないけど)

良い感じですね

これがあなたの
「理想の休日の1日」
ということですね

まだまだずいぶん
現実味に溢れてますが
今回はいいでしょう

突拍子がなくても
それが「理想」なら
なんでもいいですからね

大事なのは
「イメージする力」
ですからね

より具体的に
その時の感情もイメージできる
その喜びを思い浮かべられる


そうなれば
MAPを作って
そこに向かっていく時の
パワーになりますからね

それなら問題ないな、

なぜなら

この理想の生活を

考えているときも

ニヤニヤしてたからな…

ここに向かうためなら

モチベも沸きそうだ。

素晴らしいことですね
「想像力はパワー」
ですから

こうして
「理想の○○」
の要素が分かってきたら

その要素の達成のために
MAPを作成」して
具体的な手順を構築する

あとは
できたMAPに沿って
「行動を続ける」

これで
「理想の○○」に
近づいていくというわけです

ここでも

MAPの出番なんだな。

でも確かに

さっき考えた

「理想の休日」の中には

「早く起きる」

があったからな。

「早起き」については
これまでにMAPを作ったので
イメージがあると思います

今回話したように
リアルライフゲームの
メインミッションの攻略は

①「理想の○○」をイメージ
②実現への手順を明確にして
③あとはそれを進めていく


という風に進めれば
攻略が進められるわけです

まあ
その1つ1つの要素も
道のりが長いでしょうから

メインミッションの達成は
一生かかるものですね

気長に
だけど無駄にせず
1つ1つ進めていきましょう



なんだか

少しずつ

リアルライフゲームの

全貌が見えてきたが、

絶望するくらいに

膨大な内容なんだな…

ちょっと気持ちが折れそうだわ。

リアルライフゲームは
ボリュームが
たっぷりの超大型ゲーム
そう思ってくださいね

それに
一度に大量のボスを
目の前にすれば
大変に見えるものです

こういう時には
1つ1つ対処しましょう
一度に全ては大変ですので

ひとまず
メインミッションに
「メインミッションを明確にする」
を追加しておきましたので

タイミングを見て
メインミッションについては
更新を進めましょう

そうしてくれると

助かるな…

もうひとつ

メインミッションについて
考えるときの
オススメの方法があります

それは
リアルライフゲームでの
「ストーリー」
を明確にすることです

あなたにとって
リアルライフゲームが
どんな「ストーリー」なのか

この機会に
それを考えるのも
良いかもしれません

面白いゲームは
ストーリーが
しっかりしていますからね

「ストーリー」だって?

リアルライフゲームにも

ストーリーがあるのか?

もちろんです

実際のゲームでも
リアルライフゲームでも

「ストーリー」は
とても重要
です

そういえば
「ストーリー」
については

アンロック
まだでしたっけ?

まだだな…

このゲーム

ボリューム半端ないな

次回
『ゲームも人生も「ストーリー」で面白くなる』



作者あとがき

「曖昧さ」を受け入れる

メインミッションでも挙げた「良い人生」というのは、本当に曖昧で適当な表現だと自分でも思っています。その反面、曖昧だからこそ誰でも使えると思っているので、そういう点では便利です。「良い」というのはとても曖昧で、唯一解がありません。そして「曖昧なことモヤモヤする」人も多くいると思います。ですが、こればっかりはどうしようもないので「曖昧さを受け入れる」という考えを持っていることをお勧めします。

「何が”良い”か教えて」と聞く人は、「何が良いのか」を自分で考えられなくなってしまいます。それは自由ではなく、他人や世間が勝手に設定する「良さ」に振り回されることになります。他人が思う良さ、社会が思う良さ、そして自分が思う良さ、その差や違いに気づいて「受け入れる」ことが大事だと思っています。それに互いの良さを受け入れられないと、それは戦争になってしまいます、お互いに「良い」と思っていて、仮に共存できないという状況なら、どちらかを「良くない」とするしかなくなりそうなものです。なので「複数の良さ」が共存する、多くの「良さ」があることを「受け入れる」そのうえで、自分自身の思う「良さ」を大事にする、そんな風に考えていくといいんじゃないでしょうか。難しいことですけども。

人生の攻略ルート

ポケモン、ゼルダ、最近は1本道で進めずに、攻略のルートも多様化したゲームもたくさんありますね。レベルアップや道中のイベントはすっ飛ばして、いきなりラスボスに挑むということもできるのは面白いです。人生の攻略についても、攻略ルートがいくつもあるゲームだと思うと分かりやすいです。「容姿端麗」が攻略法になるかもしれませんし、「年収1000万」が人生の攻略になるかもしれません。その人によって選択できる、あるいは有効な攻略法が変わるのもリアルライフの難しさではあります、年収1000万が楽な方もいれば、容姿端麗が最適解な人もいれば、笑いの才能があったり、スポーツの才能があるかもしれませんし、精神的な安定や悟りを開くことが人生の攻略に繋がる人もいるかもしれません。私の考えとしては「攻略ルートは1つではない」ということを再度推しておきたいです。リアルライフゲームでは「人生とゲームの違い」と「人生とゲームの共通点」について扱うことがテーマの一つなので、今後もこうした「違いと共通点」を取り上げていきたいですね。

理想を描く難しさ

『葬送のフリーレン』の中で「魔法では本人のイメージすることしかできない」というような話があります。紙は切れるイメージがありますが、岩は切れるイメージが持てない、そういうような内容ですね。この話は現実世界でも大きく当てはまるものだと思っています。「出来ると思うこと」あるいは「できそうだと思うこと」については意欲がわきますし、逆に「絶対に無理だ」と「これは無駄だ」と思ってしまうの人間のモチベーションは上がらないものです。密室に閉じ込められて、空が飛べるようになってください、と言われたとして、私にとっては「無理だ」と思う内容なので「やっても無駄だ」という風に思ってしまいモチベーションが発揮されません。

現実世界でも「想像できることしかできない」ということは法則として当てはまると思います。先に述べたモチベーションの話もそうですし、具体的な手順がイメージできるという意味での「想像力」とすれば、手順が明確ならそこへの到達もできそうなものです、これがMAPの重要性にもなるわけですね。その人に「イメージしてもらう」「想像してもらう」というのはとても大事なことです、英会話の上達方法で「英語が出来るようになった時のことをイメージしてもらう」という話がありますが、出来るようになったら何がしたい、出来ている自分がイメージできるというのは本当に大事なことです。

しかしながら「人間の想像力は乏しい」という話についても、まあそうだろうなと思うばかりです。どうしても人は「自分が見たもの」を基準にイメージをします、カラスと言って黒をイメージするのは、それまでに見たカラスが黒だったからです。白いカラスが当たり前の国もあるかもしれませんし、メキシコで「カラス」というとプロボクサーをイメージするかもしれません。理想の生活についても「こんなもんだろう」というイメージをするでしょうが「本当にそんなもんですかね?」と質問したいものです。数年前にはスマホもなく、もっと前にはネットもなく、車もなかったです、では数年後がどうなっているかも分からないです。そのうえで「理想の生活」を考えてもらっているのです、これは「やはり難しいこと」ではないでしょうか。SF力と言いますか、突拍子もないような「理想」を描くような「想像力」はとてもパワーがあります。

今回の本編では「理想の世界」の話をしませんでしたが、もしも「理想の世界」をイメージする力があればそれは素晴らしいことです。ニッチでもいいんです、理想の「忙しいレストランで従業員もお客様も満足する注文方法」や、理想の「母子家庭ママが困ったときに食べられる食事」とか、理想の「おじいちゃんが孫とコミュニケーションをとれるような方法」とか、そうした「理想」さえ描ければ、あとは達成までのマップを作り、1つ1つ進めればたどり着けるわけです。ちょっと盛り上がりすぎたので「理想の世界」の話はまたしましょう。


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