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『マネキン』商品の価値を高めるも下げるも使い方次第ですよ!
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
僕は店舗ツールの見本市やギフトショー、マネキン会社の展示会には出来る限り足を運ぶようにしています。
IT活用や販促ツールやマーケティングツールの見本市などに行く時間もなるべく作るようにしています。
それは“リアル店舗”の未来が、消費者をワクワクドキドキさせる存在であり続けてほしい、という思いがあるから。
そして大切なことは、新しいツールに踊らされることではなく
本当に商品の価値を高く伝える使い方ができているのか?
ここだと思うのです。
マネキンの未来は?
見本市や展示会では未来の店舗で活躍するツールの姿を見ることが出来ます。
マネキンもそのひとつ。
現状はFRPで作られるのが一般的なマネキン。
工程はこんな感じ。
まずイメージデッサンをもとに鉛管を曲げて骨組みを作る。
そこに粘土を盛って原型を作り、そこから石膏で型をとって量産用のマスターを作る。
それからフィッティングして微調整を行いマスター原型がやっと完成。
それをもとに、今度は量産用のポリ型を作る。
その型にゲル剤を塗布しガラス繊維を張り込み、ようやくマネキンとしてのフォルムが出来てくる。
ごくごく簡単に言えばそんな工程。
しかしマネキンの世界でも、ついに3Dプリンターでの作成の実験が始まり実用化が見えてきているようです。
こうなると従来の工程とは全く違う手順となる。
量産型ではなく、オリジナルフォルムのマネキンがスピーディーに作れるようになることでしょう。
さらにはお客さんと会話できるマネキンまで実用化が見えてきているようです。内部にAIを仕込み、のっぺらぼうのマネキンの顔にキャラクターの顔が映し出され表情が変化することで会話が可能に。つまりマネキンが接客の一部の機能を担う事が可能になるということ。
今の時点ではまだまだコストは莫大にかかるかもしれませんが、しかし確実に進化してきているわけです。
なのになのに、実際の店頭ときたら・・・
進歩していない、マネキンの使い方
先日開業して8年ほど経つファッションビルに行きました。
その時「マネキンの使い方、変わってないなぁ・・・」そんな感想を持ちました。
このファッションビルが出来てから、すでに8年が経っています。
ずっと入っているお店はマネキンを全く変えていないのか?
新しく入ったお店も、同じようなマネキンを使っているのか?
その着せ込み方、洋服の良さ表現できてますか?
その商品セレクト、どんなメッセージを伝えたいのですか?
日本の商業施設は、ただ“白いだけのマネキン”が多いのが現状。
単純に使いやすいからなんでしょうね〜
服の色もテイストも選ばないから。
でもそれはあなたのお店の扱う商品が、特に独自性や一貫性のないのもであると言った裏返しにも受け取れます。
さらには商品とポーズが合っていない、伝えたいことが伝わってこない・・・
剥がれた塗装のままのマネキン。お洋服の価値、高く伝えたくないの?
塗装が剥がれたり、指が折れてもそのまま使ってしまっている。
本来は商品の価値を高く引き出すためのマネキンです。
こんなマネキンの着用したお洋服が良く見えるでしょうか?
価値が高く見えるでしょうか?
コレなら本末転倒。
マネキンに着せないほうがマシです!!
季節感やトレンドの変化を表現してみよう!
マネキンは商品の魅力を引き出す、強力な販売促進ツールです。
陽焼けメイクを施せば、夏のリゾートをカンタンに演出できる。
スタイリングに似合ったヘアースタイルを作ったり、リアルなメイクを施せば、ヘアー&メイクの提案になる。
抽象的な造形にアーティスティックなメイクを施せばモードなスタイリングイメージが伝わりやすくなる。
躍動的なポーズを選べば、よりスポーティさを演出できる。
ヘッドレスマネキンを使うと、存在感を消し洋服へと視線を集めることが出来る。
リアルマネキン
基本のフォルムはリアル。顔・髪型が彫刻のように抽象的。メイクは単一色のマネキン
印象的なポーズの抽象マネキン
マネキンにはレンタルシステムがある!
日本のマネキンにはレンタルシステムと言うものがあります。
・シーズンで塗装やメイクを変えることも可能。
・トレンドに応じてポーズを変えることも可能。
・イヴェントやpop up shopなど一時的な需要にも対応できる。
・もちろん塗装の剥がれやパーツが欠けたら交換できる。
・捨てる必要がなく、産業廃棄物を出すこともない。
このようにメリットがたくさんあるんです。
目先のコストに目がくらんで安いマネキンを買い取ってしまって、結果的に商品の価値を下げるような使い方をしてしまえば元も子もありません。
本来はあなたのお店の協力な販売促進ツールであるマネキン。
ただ体数をそろえて並べているだけではあまりにももったいない!!
レンタルシステムを活用して、商品の価値、お店の価値、ブランドの価値を高く伝えてみませんか?
リアル店舗はお客さんをワクワクドキドキさせる事ができるもの。
未来のお店へ向けて、一歩踏み出しましょう。
置いてきぼりにならないようにね!
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